「チンザノ オランチョって、最近どこにも売ってない…?」
そんな声を耳にすることが増えました。かつてオレンジの香りが印象的だったこのリキュール、実際に終売になってしまったのでしょうか。この記事では、販売終了の真相や今も購入できる店舗、そしてなぜ姿を消してしまったのかを詳しく見ていきます。
チンザノ オランチョとは?オレンジ香るイタリア生まれのヴェルモット
「チンザノ(Cinzano)」は、イタリア・トリノ発祥の老舗ヴェルモットブランド。
白ワインに香草や果実を加えた独特のリキュールで、食前酒やカクテルベースとして世界中で愛されています。
その中でも「チンザノ オランチョ(Cinzano Orancio)」は、オレンジの天然フレーバーをプラスした甘口タイプ。
地中海を思わせる明るい香りとフルーティな味わいが特徴で、ソーダ割りやスプリッツスタイルでも楽しめる万能な一本でした。
アルコール度数は約14度、容量は1000mlボトルが主流。
華やかで軽やかな香りが人気を集め、一時は多くのバーや家庭でも見かける定番リキュールのひとつでした。
どこにも売っていない?チンザノ オランチョの終売情報を確認
ここ数年、「チンザノ オランチョ」を探しても見つからないという声がSNSや酒販サイトで相次いでいます。
実際に複数の販売ページでは以下のような表記が見られます。
- 「品切れ」「売り切れ」「取扱終了」
- 「終売につき処分価格」「在庫限り」
- 「古酒扱い」「販売終了商品」
バー関係者のブログでも「久々に仕入れようとしたら終売だった」との記述があり、現場レベルでも流通が止まっているのは間違いないようです。
さらに専門サイトでも「かつて少しだけブームになったが、最近では見かけなくなった」と書かれており、在庫が市場から消えている現状がうかがえます。
ただし、ブランド公式や輸入代理店から「正式に販売終了を発表した」という一次情報は確認できません。
そのため、厳密には「公式終売」ではなく、「輸入・流通が停止した結果の実質的な終売」と捉えるのが妥当でしょう。
販売終了の理由を探る:なぜチンザノ オランチョは姿を消したのか
1. 輸入・流通体制の再編
チンザノはイタリア本社ブランドですが、日本では代理店を通じて輸入されています。
この手の輸入酒は、売上規模や在庫回転率によってラインナップが定期的に見直されるのが通例です。
つまり、人気の定番商品以外は「採算が合わない」「出荷量が少ない」と判断されると輸入停止となるケースがあります。
「オランチョ」は「ビアンコ」や「ロッソ」と比べると限定的なフレーバーでした。
そのため、代理店が重点商品を絞る過程でカットされた可能性が高いと考えられます。
2. 市場トレンドの変化
ここ数年、リキュール市場ではクラフトジンやスピリッツ系が台頭。
甘口のヴェルモット系リキュールの需要はやや落ち着き、家庭向けの需要も縮小しています。
また、カクテル文化の変化もあり、柑橘系リキュールは他ブランドで代替しやすいことから、「オランチョ」への指名買いが減少したとみられます。
3. 在庫・コスト面の問題
輸入酒の在庫を維持するには、保管や物流コストがかかります。
売れ行きが鈍ると、結果的に在庫処分→取扱終了→終売という流れになることが多く、これも実務的な理由のひとつと考えられます。
4. 商品仕様やパッケージの整理
海外では「Cinzano Orancio」の名称が消え、ラインナップから外れている国もあります。
もしかすると本国側で生産・輸出ラインが整理され、日本市場には新規ロットが入ってこなくなったのかもしれません。
輸入代理店がリニューアルや後継モデルを導入しない限り、自然消滅的に終売扱いとなります。
今買える店舗はある?在庫・購入可能性を調査
完全に消えてしまったわけではなく、わずかに在庫を扱う店舗が存在することもあります。
ただし、販売ページを確認すると多くが「売り切れ」「再入荷未定」となっており、在庫があっても“古酒扱い”や“希少在庫”のケースが目立ちます。
現在確認できた情報では――
- 楽天市場やYahoo!ショッピングでは、過去商品ページが残るものの「再入荷通知のみ」状態。
- 専門店サイトでは「正規輸入品・在庫限り」「終売商品」と明記。
- 一部のバーや個人がストックを保管している例もあり、希少ボトルとして扱われている。
つまり、一般流通ではほぼ入手困難な状態です。
ただし、オークションサイトやリユース酒市場(古酒専門サイトなど)では、時折出品されることがあります。
この場合は価格が高騰していることもあるため、購入前に状態や販売者の信頼性を確認することが大切です。
チンザノ オランチョの代わりに楽しめるおすすめリキュール
「オランチョはもう手に入らないけど、似た味を楽しみたい」という方には、いくつか代替候補があります。
- チンザノ ビアンコ:同ブランドの定番ヴェルモット。柑橘とハーブのバランスがよく、スプリッツ系にも相性◎。
- アペロール:オレンジとハーブの甘苦い味わいで、スプリッツなどの代替にぴったり。
- カンパリ:よりビターなタイプを求めるならこちら。オレンジピールの香りと苦味が印象的。
- マルティーニ フィエロ:オレンジ系ヴェルモットとして人気急上昇中。近い香りを持ちながら入手しやすい。
これらを比較しながら、カクテル用途や風味の好みに合わせて選ぶのが良いでしょう。
今後の再販・復活の可能性はある?
現状、チンザノ オランチョに関する再販・再輸入のアナウンスは確認できません。
ただし、世界的ブランドであるチンザノは、過去にも一部製品のリニューアルや限定復刻を行った例があります。
もし再び需要が高まれば、特定市場向けに復活する可能性もゼロではありません。
とはいえ、当面は既存在庫を探すか、類似商品で代替するのが現実的です。
購入を検討している方は、販売店の在庫表示や再入荷通知をこまめにチェックしておくとよいでしょう。
チンザノ オランチョが終売?販売終了の理由と今買える店舗まとめ
- チンザノ オランチョはオレンジ香るヴェルモットで、国内流通はほぼ終了状態。
- 公式発表はないが、実質的に終売とみられる。
- 理由は輸入体制の見直し、販売量減少、トレンド変化など複合的。
- 現在は在庫限り・古酒扱いが中心で、新品入手は難しい。
- 代替として「チンザノ ビアンコ」「アペロール」「マルティーニ フィエロ」などが候補。
長年愛されたオレンジフレーバーの一杯が市場から消えるのは寂しいですが、同じような風味のリキュールで再びあの香りを楽しむことはできます。
手元に残っている方は、まさに今が飲み頃。
そして、再びチンザノ オランチョが復活する日を、気長に待ちたいところです。

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