最近、「パッソアが終売したらしい」「店頭で見なくなった」と話題になっています。
かつてカクテル好きの間で人気だったパッションフルーツリキュール――その鮮やかなピンク色のボトルを懐かしく思う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな「パッソア終売」騒動の真相を、最新情報をもとにわかりやすく解説します。
パッソアとは?人気の理由と特徴
パッソア(Passoã)は、フランス生まれのリキュール。
パッションフルーツの果汁をベースにした、甘酸っぱくトロピカルな味わいが特徴です。
アルコール度数は20%前後で、ジュースやソーダで割っても香りと風味がしっかり残ります。
特に定番の飲み方は「パッソアオレンジ」や「パッソアソーダ」。
オレンジジュースで割ると南国カクテルのような華やかさが広がり、炭酸で割ると軽やかな食中酒としても楽しめます。
かわいいピンクのボトルデザインも人気で、SNS映えするおしゃれリキュールとしても注目されていました。
「パッソア終売」って本当?噂の発端を探る
SNSや通販サイトの口コミをたどると、数年前から「パッソアが売っていない」「終売になった?」という声が多く見られました。
実際、一部の酒販サイトでは「販売終了」や「終売品」と表記されていたこともあります。
では、なぜそんな表示が出ていたのでしょうか。
その理由は、旧輸入ルートで流通していたモデルが終了していたためです。
パッソアは長年、海外メーカーによる輸入販売でしたが、契約や流通ルートの切り替えによって一時的に国内供給が止まり、「終売」と誤解されたと考えられます。
つまり、完全に製造が終わったわけではなく、「日本での販売ルートが途切れていた」だけの時期があったのです。
販売終了から再登場へ:アサヒビールが販売を再開
「もう飲めないの?」と心配した人に朗報です。
2024年2月、アサヒビールがオランダのルーカス・ボルス社と契約し、日本国内での販売権を正式に取得。
同年4月から、パッソアの再販がスタートしました。
再登場にあたってのポイントは次のとおりです。
- 発売日:2024年4月1日
- 容量:200ml/700ml
- アルコール分:20%
- 参考価格:200ml=935円(税込)、700ml=2,970円(税込)
つまり、「終売」どころか、正式に日本市場へ再上陸したということ。
これはブランドとしての復活であり、「終売の真相=流通切り替え」だったことがはっきりしました。
旧ボトルとの違い:新仕様になって再登場
再販されたパッソアは、旧ボトルからデザインや仕様が少し変わっています。
新ボトルはよりスタイリッシュで、ラベルのロゴや色調も現代的に刷新。
一目で「リニューアルされた」と分かるデザインです。
また、内容成分やアルコール度数は従来と同じ20%。
味わいもパッションフルーツらしい甘酸っぱさをしっかり引き継いでいます。
製造元が同じルーカス・ボルス社なので、品質は世界共通のままです。
旧仕様のパッソアは在庫限りで、すでに流通終了しているため、ボトルコレクターの間では「旧デザインが手に入らない」と話題になるほど。
新旧を飲み比べてみるのも楽しみ方のひとつです。
一時的な「終売」表示の背景:なぜ在庫が消えたのか
一部の通販サイトでは、再販直前まで「売り切れ」「販売終了」表示が出ていました。
これは、旧ボトルの在庫が枯渇していたことに加え、代理店切り替え時期の在庫調整が影響しています。
輸入リキュール業界では、こうした契約変更や販売権移行の際に、
一時的に流通が止まり「終売」と誤解されるケースがよくあります。
たとえば同時期に一部ウイスキー銘柄でも、代理店変更による品薄が「終売」と誤報されたことがありました。
つまり「終売」というより、「一時的に日本での販売が止まっていた」と表現する方が正確です。
現在の購入方法:どこで買える?
2025年現在、アサヒビール公式サイトをはじめ、多くの酒販店や通販で購入可能です。
大手ECサイトでは「パッソア 700ml」「パッソア 200ml」として新ボトルが流通しています。
ただし、販売再開直後は旧ボトルの在庫が混在している店舗もありました。
見分けるポイントとしては以下の通りです。
- 新仕様:アサヒビールの輸入・販売表記がある
- 旧仕様:輸入元が異なる(旧代理店名など)
- ラベルデザイン:旧ボトルは濃いピンク、新ボトルはやや明るいトーン
店頭で確認できる場合は、裏ラベルの「輸入者名」部分をチェックすると確実です。
パッソアの再販で期待されること
再び日本市場に登場したパッソア。
アサヒビールの発表によると、ターゲットは「カクテルを自宅で楽しみたい若年層・女性層」。
そのため、家庭でも気軽に作れるレシピ提案が充実しています。
たとえば――
- パッソア × オレンジジュース
- パッソア × 炭酸水(ウィルキンソンソーダ推奨)
- パッソア × スパークリングワイン
どれも混ぜるだけで完成する簡単カクテル。
おうちバー気分を楽しみたい人にぴったりです。
SNSでも「再販うれしい!」「懐かしい味が戻ってきた」といった投稿が増えており、再ブームの兆しがあります。
今後の再販・流通の見通し
再登場したとはいえ、今後の流通が安定するまでには少し時間がかかるかもしれません。
輸入酒類は、物流や販売店の仕入れ状況によって一時的に在庫切れが起きることがあります。
しかし、メーカー公式サイトに掲載されていることから、継続的に生産・販売される見込みです。
また、今後はカクテルイベントや飲食店メニューなど、業務用分野での採用も増える可能性があります。
一度姿を消したブランドが再び脚光を浴びる――そんな展開が期待されています。
終売の真相まとめ:パッソアは復活している
結論から言うと、「パッソアは終売ではない」。
確かに一時期は旧モデルの在庫が尽き、「販売終了」の表示が出ていましたが、
現在はアサヒビールが正式に販売を再開しています。
終売の噂は、流通切り替えによる一時的な空白期間が原因。
むしろ今は、パッソアが再び日本市場に戻ってきた「復活のタイミング」と言えます。
パッソア 終 売 ― 最後にもう一度まとめると
- パッソアは一時的に流通が止まっていたが、終売ではない
- 2024年4月、アサヒビールが日本国内で販売を再開
- 新デザイン・新仕様のボトルで再登場
- 店頭や通販で購入可能、人気再燃中
もし昔のパッソアが好きだったなら、今こそ“再会”のチャンスです。
かつての甘く爽やかな香りを、もう一度味わってみませんか。

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