缶チューハイ好きの間で根強い人気を誇った「こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと男前〉」。
いつの間にか店頭から姿を消し、「あれ?もう売ってないの?」と感じた人も多いはずです。
今回は、この“男前”が終売になった理由、そして再販の可能性について深掘りしていきます。
こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと男前〉とは?
「こだわり酒場のレモンサワー」シリーズは、サントリーが展開する缶チューハイの人気ブランド。
「居酒屋の味を、家でも」というコンセプトで、レモンの浸漬酒と複数の原料酒をブレンドした本格派の味わいが特徴です。
その中でも〈キリッと男前〉は、2020年に登場したアルコール度数9%のストロングモデル。
通常版よりもキレのある飲み口と、濃厚なレモンの風味が楽しめるとして、飲み応えを求める層に人気を集めていました。
ネーミングの「男前」には、“ガツンと強い”、“キリッとした大人の味”というイメージが込められており、発売当初は「仕事終わりの一杯にぴったり」と話題に。
しかし、その“男前”という名前が、時代の流れの中で意外な方向へ影響していくことになります。
男前が店頭から消えた…実質的な終売の流れ
2023年頃から、「男前が売ってない」「近所のスーパーで見かけなくなった」という声がSNS上で増えました。
ヨドバシカメラや一部通販サイトでは「販売終了」との表示が出ており、実質的に市場から姿を消している状況です。
一方、サントリーの公式発表では「男前の製造終了」という明確な文言は出ていません。
ただし、公式の「製造終了商品一覧」に『こだわり酒場のレモンサワー』の一部商品が掲載されており、該当モデルが“在庫限り”として扱われている可能性が高いです。
また、2023年11月のリニューアル発表では、シリーズラインナップが「〈キリッと辛口〉」「〈濃い旨〉」「〈追い足しレモン〉」などに整理され、「男前」の名前は消えました。
これにより、〈こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと男前〉〉は 名称変更による実質的な終売 と考えられます。
なぜ“男前”という名前が消えたのか
1. 時代の価値観に合わせたネーミング見直し
「男前」という言葉は力強く印象的ですが、性別を想起させる表現として、時代の価値観にそぐわないと感じる声もありました。
多様性やジェンダー意識が重視される中で、ブランドとして中立的・万人向けなネーミングに変える動きが強まったと見られます。
その結果、同じ“キリッとした味わい”を持つ新商品「〈こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと辛口〉〉」へと名称が置き換えられたのです。
実際、辛口版の中味設計は男前モデルの特徴をほぼ引き継いでおり、味わいの方向性は同系統です。
2. 高アルコール市場の縮小傾向
一時期ブームとなった「ストロング系チューハイ」ですが、近年は健康志向の高まりや節酒トレンドの影響で、アルコール9%以上の需要が減少しています。
実際、各社とも高アルコール製品のラインナップを絞り、代わりに中アルコール(5〜7%)の商品を拡充しています。
サントリーとしても、市場動向に合わせて主力を調整した可能性が高く、「9%の男前」は販売効率の面で見直されたと考えられます。
3. ブランド整理とリニューアル戦略
サントリーは定期的に缶チューハイシリーズのパッケージや中味をリニューアルしています。
「こだわり酒場のレモンサワー」も例外ではなく、ブランドの統一感や棚効率を重視し、重複するフレーバーや名称を整理したと見られます。
結果として、「男前」は“辛口系ポジション”に統合され、商品数を絞ることで販売管理の最適化が図られたのでしょう。
現在は「こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと辛口〉」が後継モデル
「男前がなくなった」と感じている方に朗報です。
実は、後継ポジションとして登場した「こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと辛口〉」が、男前の味をほぼ引き継いでいます。
辛口はアルコール度数9%で、爽快感とレモンのキレが特徴。
「男前の味がそのまま帰ってきた」と感じるファンも多く、実質的なリニューアル版として受け入れられています。
つまり、“男前”という名前は消えても、その中身は形を変えて生き続けているのです。
再販の可能性はある?
現状、「男前」そのものの再販予定は公表されていません。
ただし、限定復刻や周年キャンペーンなどで旧ネーミングが復活する可能性はゼロではありません。
特に「男前」という言葉には一定のファンがついており、SNSでも“あの頃のデザインが好き”“男前の缶をもう一度見たい”という声が根強く残っています。
こうしたユーザーの熱量が高まれば、サントリーが限定版や記念パッケージとして再登場させる展開も考えられるでしょう。
一方で、通常ラインとしては「こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと辛口〉」が完全に後継モデルとして定着しているため、“男前”の再販はあっても一時的な復刻にとどまると見られます。
市場全体から見るレモンサワーの変化
レモンサワー市場は依然として活況ですが、近年は「果汁感」「自然派」「低アルコール」などの多様化が進んでいます。
また、在宅飲酒やライトユーザー層の増加により、強さよりも飲みやすさ・香りの良さを重視する流れが強まっています。
こうした背景から、メーカー各社は「キリッと」「濃い旨」「追い足し」など、味の方向性を細分化して差別化を図っています。
その中で“男前”のような直球ネーミングは時代のトーンとややズレが生じた可能性があります。
ただ、レモンサワー人気自体は根強く、缶チューハイの中でも定番カテゴリーとして地位を確立。
その中心に「こだわり酒場のレモンサワー」ブランドがあることに変わりはありません。
今後の展望とまとめ
「こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと男前〉」は、力強い味とネーミングで多くのファンに愛されました。
しかし、時代の価値観・市場環境・ブランド戦略の変化によって、現在は名称を「こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと辛口〉」に変えて展開が続いています。
つまり、“終売”というよりは“進化型リニューアル”。
もし「男前の味が好きだった」という人は、ぜひ〈こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと辛口〉〉を試してみると良いでしょう。
味わいはしっかり受け継がれており、あのキレと飲み応えを再び楽しめます。
そして、いつか限定復刻として“男前”が帰ってくる日を、ファンとして静かに期待しておきたいところです。
こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと男前〉が終売に:まとめ
・「男前」は2020年登場の9%モデル。現在は実質的に販売終了。
・理由はネーミング見直し・市場変化・ブランド整理による統合。
・後継モデルは「こだわり酒場のレモンサワー〈キリッと辛口〉」。
・再販の可能性は低いが、限定復刻のチャンスはあり。
・“男前”の味わいは、形を変えて今も受け継がれている。
※本記事は公式発表・各種報道・販売情報をもとに構成しています。
酒類の購入・飲酒は20歳以上の方のみ。飲み過ぎにはご注意を。

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