ベネズエラ産のプレミアムラム「パンペロ」。独特のコクと香りで長年愛されてきた銘柄ですが、最近では「見かけなくなった」「終売したの?」という声が増えています。この記事では、パンペロ ラムがなぜ終売と言われるようになったのか、その背景や今も手に入る場所、さらに復活の可能性まで徹底的に掘り下げます。
パンペロとはどんなラム?その魅力をおさらい
パンペロ(Pampero)は、南米ベネズエラで生まれたラムブランド。特に有名なのが「パンペロ アニベルサリオ(Pampero Aniversario)」で、滑らかで深みのある味わいが特徴です。
サトウキビを原料にした原酒をオーク樽でじっくり熟成し、シナモンやチョコレート、ドライフルーツのような香りを持つ——そんな大人の味わいが人気を集めていました。
ベネズエラのラムは、トロピカルな気候で熟成が早く進むため、まろやかさと厚みのある風味が出やすいのが特徴。パンペロもその魅力を代表する存在でした。特にパンペロ アニベルサリオは、革製の袋に包まれた重厚感あるボトルデザインで、贈り物としても人気がありました。
終売は本当?日本での流通停止の現状
SNSや通販サイト、バー業界では「パンペロが終売になった」という話が広がっています。実際に調べてみると、いくつかの要因から「国内流通がほぼ停止している」と見られます。
- 大手通販サイトでは「在庫なし」「再入荷予定なし」と表示されているケースが多い
- 一部の酒販店では「メーカー終売」と明記
- メルカリやオークションサイトでは「終売品」「今では手に入らない」として出品されている
- バーのSNS投稿で「日本終売だったパンペロを入荷しました!」という報告が散見される
つまり、メーカーの公式な発表は確認されていないものの、実質的には日本での流通が終わっている状態といえます。現地では引き続き生産されているものの、日本市場向けの輸入ルートが途絶えていると考えられます。
なぜパンペロ ラムは終売になったのか?考えられる理由
1. 輸入コストと物流コストの高騰
ベネズエラから日本への輸入には、為替の変動や燃料費の上昇が大きく影響します。特に近年は物流コストが世界的に上昇しており、販売価格を維持するのが難しくなった可能性があります。
2. 国内需要の減少
ラム酒はウイスキーや焼酎ほどの消費量がなく、特にプレミアムラムの市場は小規模。一定の愛好家が支えてきましたが、一般流通レベルでは回転率が悪く、輸入を継続するインセンティブが低下したとみられます。
3. 輸入代理店・ブランド契約の終了
海外ブランドの酒類では、輸入元との契約変更や撤退によって突如販売が止まるケースがあります。パンペロも、輸入代理店の契約終了や再編が関係している可能性があります。
4. 政治・経済的な影響
ベネズエラは政情や経済が不安定な国のひとつ。輸出規制や原料確保の難化が発生しており、安定した供給を維持できなくなった背景も考えられます。
今でも買える?在庫が残っている店舗情報
完全に市場から消えたわけではありません。並行輸入品や旧在庫として、今でも購入できる店舗があります。
ただし、数量はかなり限られており、価格も上昇傾向です。
- Amazon・楽天市場:並行輸入品や在庫限りの商品が出ていることがありますが、「残りわずか」や「再入荷未定」の表示が多い。
- 酒専門店(カクヤス、やまや等):公式ページで「終売」または「在庫なし」となっているケースがほとんど。
- メルカリ・ヤフオク等の二次流通:終売を理由にプレミア価格で出品されている例が多数。
- バーや飲食店:ごく少量をストックしている店舗もあり、「終売前に確保した最後の1本」という形で提供している例もあります。
もしまだ手に入れたい場合は、「Pampero Aniversario+700ml」などのキーワードで並行輸入品を探すのがおすすめです。見つけたら即購入が鉄則です。
パンペロに似た味わいの代替ラムは?
パンペロが手に入らない今、同系統の風味を持つラムを探している人も多いでしょう。味の方向性が近いとされる銘柄を挙げると以下の通りです。
- ロンサカパ 23年:まろやかで甘みのあるトロピカルな熟成感。
- ディプロマティコ レゼルバ エクスクルーシバ:同国産で、パンペロよりやや甘口。
- バルバンクール:サトウキビの香りがしっかりと残るタイプ。
- マイヤーズ ラム:深いコクと樽香が強め。
特にディプロマティコ レゼルバ エクスクルーシバは、同じベネズエラ産でパンペロの代替として選ばれることが多い銘柄です。
復活・再販の可能性はあるのか?
パンペロブランド自体は世界的には存続しており、ベネズエラやヨーロッパ市場では現在も販売が続いています。そのため、「日本での再販」の可能性はゼロではありません。
再販につながるシナリオとして考えられるのは次の通りです。
- 新たな輸入代理店の契約:別の企業が輸入ルートを確立すれば、再び国内流通が再開される可能性があります。
- クラフトラム人気の高まり:最近は“高品質ラム”への注目が再燃しており、パンペロも再評価される余地があります。
- 限定輸入・コレクション展開:数量限定の再入荷や、特別エディションとして販売されるケースもあり得ます。
ただし、為替や物流の問題が解消されない限り、価格は以前より高くなる可能性が高いでしょう。
パンペロ ラムを探している人へ
現状、パンペロは「完全廃盤」ではなく「国内流通が途絶えている状態」と言えます。
つまり、まだチャンスはあります。
もしバーで見かけたら、ぜひ一度飲んでおくのがおすすめです。深く甘い香りと、長い余韻は一度飲んだら忘れられません。
そして、ネットで在庫を見つけたら、迷わず確保しておくこと。終売状態が続くほどプレミア化が進み、次に再会できるのがいつになるかわからないからです。
パンペロ ラム終売の真相と今後への期待
パンペロ ラムが終売とされている理由は、明確な公式発表ではなく、流通事情や市場環境の変化によるものでした。
輸入コスト、需要減、代理店契約の終了——これらが重なり、結果的に「日本では買えない」状況になっているのです。
しかし、ブランド自体は健在で、世界では今も愛されています。
クラフトスピリッツの人気が高まる中、パンペロが再び日本に戻ってくる可能性は十分あります。
その日を楽しみにしながら、いま手に入る最後のボトルを大切に味わいたいですね。

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