ワインコーナーでおなじみだった黒いボトル、「フレシネ コルドン ネグロ」。
スーパーでも気軽に買えるスパークリングワインとして、長く愛されてきましたよね。
そんな定番が「終売になったらしい」と聞くと、少しショックを受けた方も多いのではないでしょうか。
今回は、この「フレシネ コルドン ネグロ」が本当に終売なのか?
もしそうなら、どんな理由で? そして、まだ買えるのか?
さらに、「代わりに選ぶならどのスパークリングがいいのか?」まで、わかりやすくまとめました。
フレシネ コルドン ネグロってどんなスパークリング?
まずは、この黒いボトルの魅力からおさらいしておきましょう。
フレシネ コルドン ネグロは、スペイン・カタルーニャ地方の「ペネデス地区」で造られるスパークリングワイン。
「カヴァ」と呼ばれるタイプのワインで、瓶内二次発酵という伝統的な製法で仕上げられています。
使われているブドウは、パレリャーダ、マカベオ、チャレロといったカヴァ特有の品種。
爽やかな酸味と柑橘系の香り、キリッとしたドライさが特徴で、食前酒にも料理にも合わせやすい万能タイプです。
黒のマットボトルに金文字のロゴという印象的なデザインも人気の理由。
「手に取りやすい価格で本格派」として、国内外で長く親しまれてきました。
「終売」の噂は本当? 実際の状況を調べてみた
ネット上では「終売」「在庫限り」「販売終了」といった表示を見かけます。
一体、何が起きているのでしょうか。
調べてみると、フレシネ コルドン ネグロは「完全な消滅」ではなく、「国内の正規流通が縮小・終了した」可能性が高いようです。
もともと日本では、日酒販という輸入代理店がフレシネ社と契約を結び、正規に販売を行っていました。
しかし、2003年にその契約が終了。その際、「カヴァ製品(スパークリングワイン)を終売する」と発表されています。
両社の間では、「価格政策や販売方針の違い」があったとされています。
つまり、「日本の正規輸入ルートとしては終売になった」というのが実情。
ただし、その後も並行輸入品や旧在庫が一部の販売店で流通しており、完全に姿を消したわけではありません。
今でも買える? 最新の在庫状況
「終売」と聞くとすぐに消えてしまいそうですが、現時点ではまだ見つかります。
楽天市場やAmazonでは、750mlボトルやミニボトル(200ml)が販売中。
一部ショップでは「在庫限り」「旧ラベル」といった注記付きですが、購入可能な商品も少なくありません。
価格は1,500円前後と、以前の定価からやや上昇気味。
一方、ヨドバシカメラや一部スーパーでは「販売終了」となっており、量販店での入手は難しくなっています。
つまり、「流通在庫が残っているうちは買えるが、いずれ消える可能性が高い」という段階に入っていると考えられます。
なぜ終売になったのか? 背景を探る
フレシネ コルドン ネグロ終売の背景には、いくつかの要因が絡んでいます。
1. 輸入代理店契約の終了
最大の理由は、前述の通り、日酒販とフレシネ社の総代理店契約が終了したこと。
販売戦略の違いから契約が解消され、国内での正規ルートが途絶えたとされています。
この結果、国内で安定的に入荷する体制が失われ、「終売」扱いとなったわけです。
2. ブランド戦略の見直し
フレシネ社は世界的なブランド展開を行っており、市場ごとに商品ラインナップを整理する動きも見られます。
その一環として、日本市場では特定製品を縮小・切り替えた可能性があります。
ラベルデザインや容量構成の変更もあり、旧ボトルが「終売」「在庫限り」と表示されているケースも多いです。
3. 並行輸入への移行
正規ルートがなくなっても、海外の流通経路から仕入れて販売する「並行輸入品」が存在します。
現在、ネット通販で流通している多くのフレシネ コルドン ネグロはこのタイプです。
品質自体は同じフレシネ製ですが、輸入元が異なるため「正規品」とは扱いが違います。
「終売=もう飲めない」ではない
ここで強調しておきたいのは、「終売」だからといって完全に飲めなくなるわけではない、ということ。
在庫が残っているうちはもちろん、並行輸入品として今後もしばらくは流通が続くと考えられます。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 並行輸入品は輸入時期・保管状態にばらつきがある
- ラベルや仕様が異なる場合がある
- 価格が安定していない(高騰傾向)
特に贈答用やイベント用に使う場合は、ラベル違いや保管状態をよく確認してから購入するのが安心です。
フレシネ コルドン ネグロに似た味わいの代わりのスパークリング
「もう手に入りにくいなら、似た味のスパークリングを探したい」という方のために、代わりになりそうな銘柄をいくつか紹介します。
フレシネ カルタ ネバダ
同じフレシネブランドの姉妹商品。
ややフルーティーで柔らかな口当たりですが、同じくカヴァ製法で造られており、スタイルは非常に近いです。
「フレシネ コルドン ネグロが好きだった」という方には、最も自然な代替候補といえます。
セグラ ヴューダス ブルート レゼルバ
こちらもスペインのペネデス地区で造られるカヴァ。
きめ細かい泡とドライな味わいが特徴で、価格帯も近く、料理に合わせやすい一本です。
落ち着いたボトルデザインも人気の理由です。
フェリックス ソリス カヴァ ブルート
スペイン産でありながら非常にコスパが高く、辛口のスッキリ系。
柑橘の香りとドライな後味があり、「フレシネ コルドン ネグロの代わりに普段飲みしたい」という人にぴったり。
イタリアのプロセッコ(プロセッコ・ブリュットなど)
少し趣向を変えたい方には、プロセッコもおすすめ。
果実味がありつつも軽やかで、和食やカジュアルな食事に合わせやすいタイプが多いです。
フレシネ コルドン ネグロほどシャープではないですが、飲みやすさでは負けません。
代替品を選ぶときのポイント
・味の方向性(辛口かフルーティーか)
・価格帯(1,000~2,000円前後が中心)
・製法(カヴァやプロセッコなどの違い)
この3点を意識すれば、「自分に合う一本」を見つけやすくなります。
また、もし「やっぱりあの黒いボトルがいい!」という場合は、在庫があるうちに購入しておくのも一つの手です。
特に年末年始や記念日シーズンには在庫が一気に減る傾向があります。
今後の再販やリニューアルの可能性は?
現時点では、メーカーや輸入元から「再販」「新仕様発売」といった正式な発表はありません。
ただし、フレシネ社自体は世界的に非常に強いブランドで、ラインナップの再編やリニューアルは常に行われています。
そのため、「同系統の新商品」や「リニューアルモデル」が日本市場に登場する可能性は十分ありそうです。
今後の動向に注目しておきたいところです。
まとめ:フレシネ コルドン ネグロ終売の真相と、これからの楽しみ方
まとめると、フレシネ コルドン ネグロは――
- 国内正規代理店による販売は終了
- 現在は在庫限りや並行輸入品として流通
- 今後は入手が難しくなる可能性が高い
- 味や価格帯の近い代替品は複数存在
という状況です。
「もう飲めない」と嘆くより、いまのうちに手に入れて思い出の一杯を味わうか、
似た味わいのスパークリングを探して新たな定番を見つけるか――それもまた楽しい選択です。
黒いボトルに詰まった時間を振り返りながら、次の一本を見つける旅に出てみませんか?
きっと、またお気に入りの泡に出会えるはずです。

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