最近、「ポテトチップス うすしお味 28gを見かけなくなった」と感じた人はいませんか？
駄菓子屋や子ども会などで定番だった“あの小袋サイズ”が、気づけば店頭から姿を消している──そんな声が少しずつ広がっています。
この記事では、ポテトチップス うすしお味 28gがなぜ終売になったのか、その背景や今後の販売状況について、わかりやすくお話しします。
ポテトチップス うすしお味 28gとは？“駄菓子サイズ”の定番だった
「ポテトチップス うすしお味 28g」は、カルビーや湖池屋などが長年販売してきた小袋タイプの定番スナックです。
一袋あたりの内容量が28グラムと控えめで、価格も手頃。学校行事や子ども会、イベントの景品など、ちょっとしたお菓子として親しまれてきました。
SNS上では、「子どもの頃、ポテトチップス うすしお味 28gをよく買ってた」「駄菓子屋で定番だったのに…」という懐かしむ声も多く見られます。
そんな“定番サイズ”が終売となった背景には、私たちの生活や業界の環境変化が深く関係しています。
公式発表でも確認された「終売」情報
カルビーは2021年10月、「価格改定および内容量変更に関するお知らせ」を発表し、その中で「ポテトチップス うすしお味 28g」を含む複数商品を終売対象にすると明記しました。
さらに、湖池屋でも「のり塩 28g」などの小袋商品を27gに変更するなど、28g規格そのものを整理する動きが見られます。
こうした公式発表からも、「28g」という容量が一つの区切りとして整理されていることが分かります。
つまり、28gという規格は“過去の基準”になりつつあり、メーカー各社は新しいサイズ体系へと移行しているのです。
終売の主な理由①：原材料価格とコストの高騰
まず大きな理由として挙げられるのが、原材料や物流コストの上昇です。
カルビーの発表でも「じゃがいもなど原料価格の高騰」「包装資材や人件費の上昇」が続いており、内容量を維持することが難しくなっていると説明されています。
ポテトチップスは主原料がじゃがいも。特に北海道産のばれいしょは天候不良や生産コストの上昇で仕入れ価格が上がっており、過去にも2017年の不作で一時的な“ポテチショック”が話題になりました。
小袋サイズの28gは単価が低く、包装コストの割合が大きい商品でもあります。そのため、コスト上昇局面では真っ先に見直しの対象になりやすいのです。
終売の主な理由②：小袋需要の変化と新しい購買行動
もう一つの理由は、消費者の買い方の変化です。
近年、コンビニやスーパーでは「個食化」「ついで買い」「手軽な食べ切りサイズ」へのニーズが高まっています。
この流れを受けて、メーカーは28gの代わりに“30g前後”の新サイズを投入するようになりました。
カルビーは2025年に「ポテトチップス ついでにプチパック（30g）」を発売。
名前の通り、ついで買いを意識した少量パックです。
つまり、28gの終売は「小袋をなくす」のではなく、「新しい小容量規格へ置き換える」という動きでもあります。
終売の主な理由③：ステルス値上げと容量見直しの流れ
スナック菓子に限らず、多くの食品が“ステルス値上げ”と呼ばれる内容量の縮小を続けています。
同じ価格で量を少しずつ減らすことでコストを吸収するやり方です。
湖池屋は「28g→27g」へ、カルビーは「60g→58g」など、全体的に数グラム単位での減量が進行しています。
このような動きの中で、“28g”という中途半端なサイズが規格統一のために整理され、より効率的な生産・流通へ移行したと考えられます。
終売の主な理由④：イベント・配布需要の減少
かつて28gの小袋は、子ども会や地域イベント、学園祭などの「配布用」として重宝されていました。
しかし、近年は行事やイベントの縮小、感染症対策による接触機会の減少などから、その需要が減っています。
SNSでは「子ども会のお菓子詰め合わせからポテトチップス うすしお味 28gが消えた」「あのサイズを箱買いしてたのにもう無い」といった声も上がっています。
つまり、“配るためのサイズ”としての役割を果たしていた28gが、時代とともにその存在意義を失っていったとも言えます。
小袋サイズがなくなると困る？消費者の声
消費者の中には、「ポテトチップス うすしお味 28gがちょうどよかった」「食べきりサイズが好きだった」という声も少なくありません。
特に小さな子どもや、カロリーを気にする大人にとっては、あのサイズ感が理想的でした。
しかしメーカーからすれば、小容量商品の生産はコスト効率が悪く、価格転嫁も難しいという課題があります。
そのため、消費者の“懐かしさ”や“ちょうどいい”という感覚よりも、全体の供給体制を維持するために規格整理が優先された形です。
代わりに登場している新しい小容量パック
28gが終売となった一方で、実は新しい少量パックが次々に登場しています。
カルビーの「ポテトチップス ついでにプチパック（30g）」をはじめ、湖池屋ものり塩 28gや25gといった微調整サイズを展開中。
つまり、“28g”という数字こそ消えても、実質的な小袋市場は存続しています。
また、コンビニ限定で販売される「個食向けポテトチップス」や「ミニパックシリーズ」なども増えており、選択肢はむしろ広がっています。
これらは新しいライフスタイルに合わせた進化形とも言えるでしょう。
ポテトチップス うすしお味 28g終売は「時代の節目」
こうして見ると、ポテトチップス うすしお味 28gの終売は単なる“終了”ではなく、スナック業界の転換点でもあります。
原材料高騰、個食化、流通変化、イベント文化の縮小など、さまざまな要因が重なり、小袋菓子のあり方そのものが見直されているのです。
メーカーは今後も小容量パックを完全にやめるわけではなく、「30g前後」「複数個セット」「チャック付き」など、より現代的な形で再構築していくと見られます。
つまり、28gという数字だけが役目を終えたのだと言えるでしょう。
今後の販売状況と入手のコツ
一部の在庫は、地域スーパーや通販サイトでまだ見かけることがあります。
ただし、それらは旧規格の在庫限りであり、継続的な製造は行われていません。
もしどうしても28gパックを探したい場合は、「業務用セット」や「景品用菓子詰め合わせ」などで残っている可能性があります。
また、今後はポテトチップス ついでにプチパック（30g）前後の商品を代替として探すのがおすすめです。
内容量はほぼ同じで、味や食感はこれまでと変わらず楽しめます。
まとめ：ポテトチップス うすしお味 28gが終売になった理由とこれから
ポテトチップス うすしお味 28gの終売は、
・原材料価格の高騰
・小袋市場の再編
・配布用途の減少
・新サイズへの移行
といった複合的な理由によるものでした。
「もうあのサイズは買えないの？」という寂しさもありますが、その一方で“時代に合わせた新しい小袋文化”が生まれています。
ポテトチップス ついでにプチパック（30g）やのり塩 28gなど、30g前後の新商品や個食パックが続々と登場しており、形を変えながらも「ちょっとつまむ幸せ」はこれからも続いていくでしょう。
ポテトチップス うすしお味 28g終売のその先へ
ポテトチップス うすしお味 28gの終売は、単なるサイズ変更ではなく、食品業界全体の転換を象徴する出来事です。
物価上昇や生活スタイルの変化を受けて、私たちが“当たり前”だと思っていたものが少しずつ変わっていく。
でもそれは、より良い形に進化するための過程でもあります。
これからは、“28g”の思い出を胸に、次の世代の「小袋ポテトチップス」を楽しみにしていきたいですね。
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