「マイユ ラズベリービネガー、最近お店で見かけなくなった…」そんな声が増えています。実は、あの赤い果実の香りが特徴的な人気ビネガーが、いつの間にか“終売”扱いになっているんです。
この記事では、なぜマイユ ラズベリービネガーが姿を消したのか、その背景と、今からでも手に入る通販先・代替品について詳しく解説していきます。
マイユ ラズベリービネガーは本当に終売なのか?
まず結論から言うと、「マイユ ラズベリービネガー(500ml)」は日本国内で**正式に終売(販売終了)**となっています。
調味料専門店「かめや」では、商品ページに「終売」と明記されており、すでに在庫販売を終了しています。また、仕入れサイト「オーダリー」でも「供給量が不安定なため、新規の仕入れリスト追加を停止しています」との記載が確認されています。
さらに、エスビー食品が公開した業務用向けの「終売商品一覧」PDFには、品名「マイユ ラズベリー入ビネガー 500ml」が正式に掲載されており、終売時期は2023年6月末頃と明記されています。
このことから、メーカーとしての出荷はすでに終了しており、店頭で見つからなくなったのも当然と言える状況です。
終売の背景にある「リニューアル」と「供給の不安定化」
マイユ ラズベリービネガーが終売になった背景には、いくつかの要因が重なっているようです。
まず第一に、ブランドのリニューアル方針が挙げられます。
エスビー食品の終売資料によれば、「2023年春夏の新商品発売・リフレッシュに伴い、既存商品を終売とする」と記載されています。つまり、マイユ全体のラインナップ整理が行われる中で、マイユ ラズベリービネガーは販売終了の対象になったようです。
次に、供給量の不安定化。
輸入品であるマイユ製品は、原材料や輸送コストの高騰、為替変動、国際物流の混乱などの影響を受けやすい傾向があります。「供給量が不安定」という記述からは、安定した輸入や在庫確保が難しくなっていたことが読み取れます。
さらにもう一つ、需要の限定性も理由の一つでしょう。
マイユ ラズベリービネガーは「赤ワインビネガーをベースにラズベリー果汁を加えた」フルーティーな味わいが魅力ですが、日常的に使う機会はやや限られます。一般家庭での需要よりも、レストランや製菓用などの専門用途に偏っていた可能性もあり、流通コストに対して販売量が少なかったのかもしれません。
味の特徴と人気の理由を振り返る
マイユ ラズベリービネガーは、単なる酢ではありません。
赤ワインビネガーにラズベリー果汁を加え、華やかな香りとまろやかな酸味を併せ持つ“フルーツビネガー”です。味の印象は、酸っぱさよりも果実の甘みと芳香が前に出ていて、ドレッシングやマリネ、肉料理のソースなどに使うと、料理全体がぐっと上品になります。
その香り高さと鮮やかな色合いから、「サラダの仕上げに少し垂らすだけで華やかになる」と評判で、料理好きの間では“隠し味”として愛されていました。
また、果実酢ブームの時期には「炭酸水や白ワインに少量加えて飲む」という楽しみ方も紹介され、ビネガーの中でも個性的な存在でした。
どこで買える?在庫あり通販先を探すポイント
では、今からでもマイユ ラズベリービネガーを手に入れる方法はあるのでしょうか。
結論としては、「在庫限り・輸入並行品・海外通販」の3つが主な選択肢になります。
- 在庫限りの通販サイトを探す
終売後も一部の輸入食品店や業務用食材店が在庫を持っている場合があります。検索時には「マイユ ラズベリービネガー 在庫」「終売 在庫あり」などのキーワードを組み合わせて探すと見つかることがあります。
ただし、賞味期限や保管状態を必ず確認しましょう。 - 並行輸入品を扱うショップを利用する
国内正規輸入が終了しても、個人輸入業者が海外の在庫を輸入・販売しているケースがあります。
英語名「Maille Raspberry Vinegar」で検索すると、海外版のボトルを販売しているショップが見つかる場合があります。
ただし、輸入食品のため、ラベル表記や賞味期限管理には注意が必要です。 - 海外通販を利用する
Amazonグローバル、フランスの食品専門サイトなどで販売されていることがあります。送料や関税がかかりますが、「どうしても手に入れたい」場合には現実的な選択肢です。
代替品としておすすめのラズベリービネガー
「マイユの味が恋しいけど、もう手に入らない…」という方におすすめなのが、他ブランドのラズベリービネガーや自家製のフルーツビネガーです。
まずは、フランスの老舗ブランド「ペルシュロン ラズベリー風味赤ワインビネガー」。
こちらも赤ワインビネガーにラズベリーの香りを加えたタイプで、マイユ ラズベリービネガーに近い風味を持っています。香りは少し軽めですが、使いやすさという点では非常に優秀です。
もう一つの選択肢は、自家製ラズベリービネガー。
作り方はシンプルで、マイユ 赤ワインビネガーに冷凍ラズベリー(またはラズベリーシロップ)を加え、密閉容器で数日間寝かせるだけ。香り付けとして少量のはちみつを加えると、マイユ ラズベリービネガーのような奥行きのある味になります。
フレッシュな果実の香りが立ちやすく、ドレッシングやデザートソースにも応用できます。
終売品を探すときの注意点
終売商品を購入する際には、次のポイントを必ず確認しておきましょう。
- 賞味期限の残り:輸入品は製造から時間が経過していることが多いため、残り期間をチェック。
- 価格の上昇:希少性からプレミア価格になっている場合があります。
- 並行輸入品の品質:日本語ラベルがないものは、成分や保存方法を確認。
- 保管状態:酸化や変色がある場合は品質が劣化している可能性があります。
- 返品・交換ポリシー:通販購入時は必ず販売店の対応条件を読んでおくこと。
特に、賞味期限切れの商品を「未開封なら大丈夫」と思って使うのは避けましょう。酸味の変質や香料の劣化により、味が大きく変わっている場合があります。
今後の再販やリニューアルの可能性は?
2023年の終売以降、現時点で再販や後継商品の発表は確認されていません。
マイユの公式サイトや輸入元のエスビー食品にも、「マイユ ラズベリービネガー」の新バージョンは掲載されていない状況です。
ただし、マイユは定期的に新しいフレーバービネガーを展開しており、今後リニューアル品や限定商品として再登場する可能性はゼロではありません。
近年では、世界的にフルーツビネガーの需要が再び高まっており、「バルサミコ×果実」や「ハーブ×ワインビネガー」など、香りを重視した調味料の人気が戻りつつあります。
そうしたトレンドの中で、マイユ ラズベリービネガーが再び登場する日を待つファンも少なくないでしょう。
まとめ:マイユ ラズベリービネガー終売は惜しいが、まだ手段はある
マイユ ラズベリービネガーは、
・2023年6月末をもって終売
・供給量の不安定化とリニューアル方針が背景
・現在は在庫限り・輸入並行品のみ入手可能
という状況です。
今も通販や輸入食品店を探せば、少量ながら在庫が残っていることもあります。
もし見つけたら、賞味期限や状態を確認した上で、早めの購入を検討してみても良いかもしれません。
そして、もしもう見つからなければ、ペルシュロン ラズベリー風味赤ワインビネガーなどの代替品や、マイユ 赤ワインビネガーを使った自家製ラズベリービネガーで、あの甘酸っぱく華やかな味わいを再現するのもおすすめです。
“終売”とはいえ、マイユ ラズベリービネガーの魅力は、まだあなたの食卓で生き続けるはずです。

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