最近、SNSや検索で「IKEAジャムが売ってない」「どこにも見当たらない」という声を見かけるようになりました。特に、スウェーデンの名物として人気だった「リンゴンベリージャム(こけももジャム)」を探している人が多いようです。
以前はIKEAのスウェーデンフードマーケットで定番の存在だったこのジャム。なぜ姿を消してしまったのでしょうか。この記事では、その背景や販売終了の真相、そして代替商品や入手方法について詳しく見ていきます。
IKEAジャムが「売ってない」と言われる理由
IKEAの店舗で買い物をしたことがある人なら、レジ横やフードマーケットに並ぶスウェーデン食品を一度は見たことがあるはずです。ミートボールやROSTAD LÖK フライドオニオン、チョコレートなどと並んで、赤いジャム瓶──それが「リンゴンベリージャム」でした。
ところが、最近のIKEA公式オンラインストアをチェックしても、ジャムの掲載が見当たりません。調味料カテゴリーに表示されているのはKETCHUP トマトケチャップ 500 gやSENAP MILD マイルドマスタード 500 gなど数点のみで、「ジャム」の文字が消えているのです。
実際に店舗を訪れた人からも、「食品売り場に行ってもジャムが棚からなくなっていた」「スタッフに聞いたら在庫がないと言われた」という報告が相次いでいます。
このことから、多くの人が「販売終了になったのでは?」と感じるようになったわけです。
公式発表はないが、実質的に販売終了状態に?
IKEAジャパンは現時点で「リンゴンベリージャムを販売終了します」と明言していません。しかし、オンライン掲載の削除や店頭在庫の減少を見る限り、実質的に販売終了、もしくは大幅な取り扱い縮小と考えるのが自然です。
IKEAでは家具や雑貨のように「もうすぐ販売終了」カテゴリーで明示的に終売を知らせることもありますが、食品に関しては在庫切れ状態が続くことで自然に棚から消えていくケースもあります。
つまり、「終売の発表がない=まだ売っている」というわけではなく、静かに姿を消すことがあるのです。
なぜIKEAジャムは消えたのか?考えられる理由
1. 輸入や物流の負担増
IKEAの食品はスウェーデンを中心に海外から輸入されています。近年は為替変動や物流コストの高騰、輸入食品に関する規制強化などにより、安定的に仕入れることが難しくなっています。
リンゴンベリージャムは日持ちするとはいえ、輸入・保管コストが重なれば、販売価格とのバランスが取りづらくなる。これが扱いを縮小する要因のひとつと考えられます。
2. 売れ行き・採算性の低下
IKEAのメイン商品はあくまで家具やインテリア。食品は「スウェーデン文化の体験」を補うサブカテゴリです。
中でもリンゴンベリージャムは、ミートボールの付け合わせなど特定用途で買われることが多く、日常的にリピートする人は限られていました。販売数が少なければ在庫回転率が下がり、店舗の棚を占有するコストが増えます。
売上規模が小さい商品の整理は、企業として自然な判断です。
3. 商品ラインナップの整理
IKEAジャパンでは、食品カテゴリー全体をスリム化する動きが見られます。過去にはスウェーデン製クッキーやドリンク類なども一時的に姿を消したことがありました。
近年は「家具と暮らしを中心にしたブランド体験」に注力しており、食品部門は必要最小限に絞っている印象です。ジャムが削除されたのも、この戦略的な見直しの一環と考えられます。
4. 店舗や地域ごとの取り扱い差
オンラインで見つからないからといって、すべての店舗で販売終了とは限りません。店舗によっては在庫が残っていたり、入荷のタイミングが異なる場合もあります。
特に都市部の大型店舗や、スウェーデンフードマーケットが広い店舗では、まだ並んでいることがあるとの情報も。
ただし、数量限定・在庫限りである可能性が高く、確実に手に入るとは言えません。
IKEAジャムの人気の理由と惜しまれる声
IKEAのリンゴンベリージャムは、単なるスプレッドではなく“スウェーデン文化の象徴”として愛されてきました。
ミートボールの横に添える甘酸っぱいジャムは、IKEAレストランの味を家庭で再現するための定番アイテム。肉料理だけでなく、ヨーグルトやパン、アイスクリームに合わせても美味しいと評判でした。
SNSでは「IKEAのジャムがないと北欧ごはんが完成しない」「もう一度あの味を買いたい」という声が絶えません。
特にIKEAレストランでミートボールを食べた経験がある人にとって、あのジャムの味は“思い出の一部”なのです。
代替商品・似た味を探すには?
IKEAのジャムが入手できない今、近い味を楽しむための選択肢はいくつかあります。
- 北欧系輸入食品ブランドのフェリックス リンゴンベリージャム
オンラインでは、スウェーデンブランド「フェリックス(Felix)」や「アニー リンゴンベリージャム」のリンゴンベリージャムが人気。味の方向性はIKEAとほぼ同じです。
Amazonなどでも「リンゴンベリージャム」で検索すれば複数の輸入品が見つかります。 - クランベリージャムやラズベリージャムで代用
酸味と香りのバランスが近いため、北欧風の肉料理ソースとしても十分楽しめます。 - IKEAレストランでミートボールを食べる
店舗のレストランでは引き続きリンゴンベリーソースが添えられていることが多く、「あの味」を体験することは可能です。
これらを活用すれば、「IKEAジャムがない」という寂しさを多少は補えるでしょう。
今後、再販や復活の可能性はある?
現時点では、IKEAジャパンから再販に関する発表は出ていません。しかし、過去に限定的に販売が復活した食品もあるため、希望がないわけではありません。
スウェーデン本国では依然としてリンゴンベリージャムが定番商品として販売されており、供給そのものが終了したわけではないようです。
もし再び日本市場で需要が高まれば、限定販売やリニューアルという形で戻ってくる可能性もあります。
そのため、IKEA公式オンラインストアや店舗のフードマーケットを定期的にチェックしておくと良いでしょう。
「IKEAジャムが売ってない」今できること
- 最寄りのIKEA店舗の在庫を確認する
オンラインには表示されなくても、店舗によっては残っている場合があります。 - 他社の北欧ジャムを試してみる
味の系統は近く、ミートボールとの相性も抜群です。 - 再販情報をSNSでチェック
実際に購入した人の投稿から、販売状況がいち早くわかることもあります。 - IKEAレストランで体験する
商品がなくても、食文化としての「北欧らしさ」は店舗で楽しめます。
まとめ:IKEAジャムが売ってない理由とこれから
IKEAジャムが売ってないのは、「明確な終売発表」ではなく、取り扱いの縮小・在庫切れ・物流コストの影響が重なった結果とみられます。
輸入品としての難しさや販売数の減少、IKEAの戦略的整理など、複数の要因が背景にあります。
ただ、IKEAレストランでは今もリンゴンベリーソースが提供されており、完全に“消えた”わけではありません。
また、輸入食品店や通販を利用すれば、似た味を楽しむことも可能です。
「IKEAジャムが売ってない」と嘆く声は多いですが、それだけこの商品が愛されてきた証拠でもあります。
北欧らしい甘酸っぱい味わいを恋しく思う人は、再販の日を待ちながら、自分なりの“リンゴンベリー体験”を探してみてください。

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