ビリヤード愛好家の間で高い評価を得ている「MEZZキュー」。
ところが最近、「どこにも売ってない」「欲しいモデルが在庫切れ」といった声をよく聞きます。
本当に販売停止になってしまったのでしょうか？それとも一時的な品薄なのでしょうか？
ここでは、MEZZキューが「売ってない」と言われる背景や、実際に購入できる店舗・入手方法について詳しく紹介します。
MEZZキューとは？日本が誇る高品質キューブランド
まず、MEZZ（メッヅ）というブランドを知らない人のために簡単に説明しておきましょう。
MEZZキューは、愛知県名古屋市の**株式会社三木（MIKI Co., Ltd.）**が手がける国産ビリヤードキューです。
「100％ Made in Japan」を掲げ、製造から検品まで自社工場で行う品質の高さが特徴です。
MEZZブランドの誕生は1990年代。
それ以前は海外メーカーのOEM（他社ブランド製造）を手がけていましたが、長年培った技術を活かし、自社ブランドとしてMEZZを立ち上げました。
以来、国内外のプロプレイヤーから支持され、「精度の高さ」「打感の安定感」で世界的な評価を得ています。
「MEZZキューが売ってない」と言われる理由
最近SNSや掲示板で見かける「MEZZキューがどこにも売ってない」「欲しい型番が見つからない」という声。
その背景には、いくつかの要因が重なっています。
1. AFシリーズ、AVTシリーズ、EC9シリーズなどの製造終了モデルが多い
MEZZキュー公式サイトには「製造終了モデル（RETIRED CUES）」というページがあり、
AFシリーズ、AVTシリーズ、EC9シリーズなど、これまで人気だったモデルが次々と掲載されています。
これらのモデルはすでに生産を終えており、流通している在庫がなくなれば再販はありません。
つまり「売ってない」と感じる最大の理由は、旧モデルの製造終了にあります。
2. 少量生産による在庫不足
MEZZキューは大量生産型のブランドではなく、高品質・少量生産を貫いています。
そのため、ひとつのモデルを一気に作るのではなく、手作業に近い丁寧な製造工程で少しずつ出荷しています。
結果として、人気モデルは発売直後に完売し、再入荷まで時間がかかることもしばしば。
「常に在庫が薄い」状態が続いているのです。
3. 国内外での需要増加
ここ数年でビリヤードブームが再燃し、海外のプレイヤーからもMEZZキューの人気が高まっています。
特にアメリカやアジア圏では「日本製＝高精度」という信頼が厚く、輸出量が増加。
その分、日本国内の在庫が減少していると考えられます。
4. 流通の偏りと入荷不安定
実店舗やネットショップでは、「入荷未定」「次回納期不明」と表示されることが多くなっています。
これは、メーカーからの納入時期が不安定なためで、ショップ側でも入荷を予測しにくい状態です。
一部の店では「再入荷お知らせ機能を停止」といった対応も見られます。
5. 中古・転売市場の高騰
メルカリやオークションサイトでは、MEZZキューが「中古・未使用・廃盤モデル」として出品されています。
しかし、中には定価を超える高値がついているケースもあり、購入をためらう人が増えています。
需要が供給を上回っていることを示す典型的な例です。
販売停止ではない？公式の動向を確認
ここで誤解を避けておきたいのは、「MEZZキュー自体が販売停止になったわけではない」という点です。
MEZZキュー公式サイトでは、今でも新モデルや現行シリーズの紹介が行われています。
また、全国の正規ディーラーも掲載されており、メーカーとしての販売体制は継続中です。
つまり、「特定のモデルは販売終了しているが、ブランド全体は現役」という状況です。
人気モデルの一部が手に入りにくいだけで、MEZZキューブランド自体が消滅したわけではありません。
MEZZキューを購入できる店舗・入手方法
では、実際にどこでMEZZキューを手に入れられるのでしょうか。
在庫が少ない中でも、いくつかのルートがあります。
1. 正規ディーラーで探す
MEZZキュー公式サイトには、国内外の正規販売店リストが掲載されています。
国内では「株式会社日本玉台（名古屋）」などが代表的な正規ディーラーです。
在庫状況は店舗によって異なるため、直接問い合わせるのが確実です。
2. 通販ショップの「入荷お知らせ」機能を活用
Cue Shop Japanなどの通販サイトでは、「入荷お知らせ登録」が可能な商品ページがあります。
一部では「入荷が不安定」と明記されていますが、登録しておくと再入荷時に通知を受け取ることができます。
人気モデルは入荷後すぐに売り切れるため、こまめなチェックが重要です。
3. 中古・フリマサイトを活用
製造終了モデルの場合、中古市場が実質的な入手ルートになります。
メルカリやヤフオクでは、状態の良いキューが出品されることもあります。
ただし、保証がないケースも多いため、出品者の評価や商品状態を必ず確認してから購入しましょう。
4. 海外ショップでの購入も選択肢
海外のビリヤード専門店では、日本製MEZZキューを取り扱う店舗もあります。
海外通販を利用する際は、関税・送料・返品ポリシーを確認の上、正規販売ルートかどうかを見極めることが大切です。
廃盤モデルを探すときのポイント
廃盤（製造終了）モデルを探す場合、いくつかのポイントを押さえておくと効率的です。
- 公式サイトの「製造終了モデル」一覧で型番を確認する
- シリーズ名（EC9シリーズ、AVTシリーズ、ACEシリーズなど）で検索する
- 「未使用」「デッドストック」などのキーワードを追加すると見つかりやすい
- 正規ディーラーや中古ショップに「入荷予定があるか」問い合わせる
これらを組み合わせると、希少モデルを見つけられる可能性が上がります。
MEZZキューが入手困難になっている背景まとめ
ここまでの情報を整理すると、「MEZZキューが売ってない」と言われる背景は次の通りです。
- AFシリーズやEC9シリーズなどの製造終了モデルが多く、在庫限りで終了している
- 日本製の少量生産体制により、入荷ペースが遅い
- 国内外の需要増で供給が追いつかない
- 流通の不安定さにより、販売店でも在庫が確保できない
- 中古・転売市場での価格上昇が進行している
これらが複合的に作用し、結果として「売ってない」「買えない」と感じる人が増えているというわけです。
MEZZキューが売ってないときの代替案
どうしても欲しいモデルが手に入らない場合、以下の選択肢も検討してみてください。
- 現行シリーズへの切り替え
旧モデルの後継にあたる新シリーズが登場しているケースがあります。
最新ラインアップをチェックして、スペックが近いものを探すのがおすすめです。 - EXCEED
同じ三木製作所が手がける高級ラインです。
打感やデザインの系統が似ており、品質面でも安心です。 - 他ブランドの国産キュー
Adam JapanやMusashiなど、国内メーカー製のキューも選択肢として有力です。
MEZZキューが売ってない？今後の展望とまとめ
ここまで見てきたように、MEZZキューは確かに入手しづらい状況にあります。
しかし、それは「ブランドが終わった」わけではなく、少量生産による一時的な品薄やモデル切り替えの影響です。
新モデルの開発も継続しており、今後もMEZZキューブランドは進化を続けるはずです。
欲しいモデルがなかなか見つからないときは、正規ディーラーや通販サイトの入荷情報をチェックしつつ、
中古市場や後継モデルも視野に入れて探してみてください。
MEZZキューは、日本が誇るクラフトマンシップの結晶。
手に入れるまで少し時間がかかっても、その価値は十分にあります。
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