最近、「ひきわり納豆がどこにも売ってない」と感じている人が増えています。いつも買っていたスーパーの棚から消えていたり、他の納豆は並んでいるのにひきわりだけが見当たらない。そんな声がSNSでも多く見られます。
この記事では、ひきわり納豆が売ってない理由や、販売終了の真相、そして今後の入荷や代替商品の情報までを詳しく整理していきます。
ひきわり納豆とは?粒納豆との違いをおさらい
まず「ひきわり納豆」とはどんな商品なのかを改めて確認しておきましょう。
ひきわり納豆は、大豆を丸ごと発酵させる一般的な「粒納豆」とは違い、乾燥した大豆をあらかじめ細かく割って(=ひき割って)から発酵させる納豆です。
粒が小さく、食感がなめらかで、ご飯に絡みやすいのが特徴。お年寄りや子どもにも食べやすく、離乳食や健康食としても人気があります。
一方で、製造工程が一段階多く、手間やコストがかかるのも事実。こうした違いが、後述する「供給減少」や「販売終了」の背景にも関わってきます。
ひきわり納豆が売ってないという声が増えている
SNSを見てみると、こんな声が目立ちます。
「ここ2週間、ひきわり納豆だけ売り切れてる。他の納豆はあるのに!」
「どこのスーパー行ってもひきわりがない。終売なの?」
このように、2024年後半から2025年にかけて「ひきわり納豆が見つからない」「棚から消えた」という投稿が続いています。
ただし、全ての地域・メーカーで同じ状況というわけではありません。地域差や店舗の仕入れ状況によって、在庫の有無にばらつきがあるようです。
実際に販売終了している商品もある
消費者の混乱を招いている理由のひとつが、「一部商品の終売」です。
ミツカンが展開していた「金のつぶ たれたっぷり!たまご醤油たれひきわり 3P」は、2024年秋に販売終了が公式発表されています。
このように、特定のシリーズやフレーバーが終売になることで、「ひきわり納豆=全滅したのでは?」という誤解が広がっているケースが多いのです。
ただし、これはあくまで一部商品の話。ひきわり納豆そのものの製造・販売が止まったわけではなく、他メーカーでは引き続き生産・出荷が続いています。
売ってない理由①:原材料とコストの問題
納豆業界全体が直面しているのが「原料大豆とエネルギーコストの高騰」です。
2024年以降、国産・輸入を問わず大豆価格は上昇傾向にあり、包装資材・物流費も上がっています。
価格競争が激しい納豆業界では、コスト増を吸収しきれない製品が増え、販売ラインの整理を進めるメーカーも少なくありません。
特にひきわり納豆は、粒納豆よりも製造工程が多く、コストが高い商品。利益率が低い商品から縮小されるのは自然な流れといえます。
売ってない理由②:スーパーの棚割り・取扱縮小
もうひとつの大きな理由は、スーパーなどの小売店による「棚割りの見直し」です。
売上効率が重視されるため、売れ筋以外の商品の取り扱いを減らす店舗が増えています。
実際、「公式サイトには掲載があるのに、店頭では見当たらない」という声も多く、これは店舗側の仕入れ判断によるケースがほとんどです。
納豆コーナーには常に多くの種類が並んでいるように見えますが、実際には各メーカーの定番商品が中心。販売数量の少ない「ひきわり」タイプは棚落ちしやすい傾向があります。
売ってない理由③:地域による需要の差
意外と知られていませんが、ひきわり納豆の人気度には地域差があります。
東北地方では40%近いシェアを占める一方、関西では1桁台にとどまるという調査もあります。
そのため、もともとひきわり納豆の需要が少ない地域では、店舗が扱わないケースもあるのです。
つまり、「全国的に販売終了した」わけではなく、「地域や店舗によって見かけにくくなった」だけの場合も多いということです。
売ってない理由④:一時的な品薄・流通の遅れ
季節や需要の変動、物流の遅れによって、一定期間棚から消えることもあります。
特に冬場や健康志向が高まる時期には、納豆全体の需要が上がり、特定商品が一時的に欠品するケースが見られます。
また、納豆は消費期限が短く、製造から出荷までのサイクルが早いため、ちょっとした物流トラブルでも「売ってない」と感じやすい商品です。
このような一時的な要因であれば、時間を置けば再入荷する可能性が高いでしょう。
まだ販売中のメーカー・商品例
すべてのひきわり納豆が姿を消したわけではありません。
現在も販売を続けているメーカー・商品は多数あります。代表的な例としては以下のようなものがあります。
これらは定番商品として継続的に生産されています。もし近所のスーパーで見つからない場合は、メーカー公式サイトや通販で探してみるのもおすすめです。
今後の入荷・再販の可能性
市場全体を見ると、納豆の需要は依然として高く、2024年も前年比で売上が伸びています。
発酵食品ブームの継続や健康志向の高まりにより、ひきわり納豆への注目も維持されています。
そのため、供給体制が安定すれば再び店頭に戻る可能性は十分にあります。
メーカー側も「ひきわり納豆の魅力をもっと知ってもらいたい」として販促を強化している動きがあり、長期的に見れば市場から完全に消えることは考えにくいでしょう。
代替商品・入手方法のヒント
「どうしてもひきわり納豆が欲しい」という人に向けて、いくつかの代替方法があります。
- 他メーカーを試す:ブランドによって味や粘りが違うため、新しいお気に入りが見つかることも。
- 通販を活用:楽天市場やAmazonなどでは、全国の納豆メーカーの商品が購入できます。
- 地域スーパーをチェック:地方密着型のスーパーや生協では、全国チェーンにはない商品を扱っている場合もあります。
- 冷凍保存でストック:納豆は冷凍しても品質が大きく落ちません。見つけた時に多めに購入しておくのも一案です。
ひきわり納豆が「売ってない=終売」とは限らない
ここまで見てきた通り、「ひきわり納豆が売ってない」理由はさまざまです。
一部の派生商品が終売になったことが混乱を招きましたが、定番のひきわり納豆は今も製造・販売されています。
また、店舗や地域によって在庫状況が違うため、「売ってない=もう作ってない」とは限りません。
一時的な品薄や仕入れ調整によるケースが多いため、別の店舗や通販をチェックしてみると見つかる可能性があります。
まとめ:ひきわり納豆が売ってないのは一部商品や地域の事情が原因
ひきわり納豆が店頭で見つからない理由を整理すると、次のようになります。
- 一部のフレーバー商品が販売終了している
- 原料やコスト高で生産量が減っている
- スーパーの棚割り変更や地域の需要差がある
- 一時的な品薄や流通の遅れが重なっている
つまり、「全国的に終売」というわけではなく、流通や店舗事情が大きく関係しています。
納豆市場全体は依然として拡大傾向にあり、今後もひきわり納豆が再び店頭に戻る可能性は十分あります。
もし今見つからなくても、慌てる必要はありません。少し時間を置くか、別の店舗や通販を利用すれば、再びお気に入りのひきわり納豆に出会えるはずです。

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