寒くなると恋しくなる「カレー鍋」。スパイシーで体が温まり、家族や友人と囲むのにぴったりな人気メニューです。ところが、最近「カレー鍋の素がどこにも売ってない」「いつも買っていた商品が見つからない」といった声が相次いでいます。
なぜ、カレー鍋の素が店頭から姿を消してしまったのでしょうか？この記事では、その背景や販売中止の理由、さらに代わりになる商品や自宅で楽しむ方法まで徹底的に解説します。
カレー鍋の素が売ってないという声が増えている
SNSや口コミサイトでは、「スーパーを何軒回っても見つからない」「以前は冬になると棚に並んでいたのに」といった投稿が目立ちます。
とくに、「プチッと鍋 スープカレー鍋」「ココイチ監修カレー鍋スープ」などの定番シリーズが店頭から消えていることに驚く人が多いようです。
こうした声の背景には、実際に一部メーカーが製造・販売を終了しているケースや、季節・地域による取り扱いの偏りが関係しています。では、具体的にどんな理由で「売ってない」と感じる状況になっているのでしょうか。
販売終了・終売になった商品がある
まず明確な理由の一つが、「終売（販売終了）」です。
たとえば、エバラ食品の人気商品「プチッと鍋 スープカレー鍋」は、公式サイト上で販売終了が告知されています。調味料メーカー各社も、毎年需要やコストを見直しながらラインナップを整理しており、売れ行きの安定しない味は生産を打ち切ることがあります。
鍋の素の定番といえば、寄せ鍋、キムチ鍋、ちゃんこ鍋、豆乳鍋など。どれも幅広い世代に人気で、売れ筋商品です。一方、カレー鍋は「たまに食べたくなる変化球」という位置づけで、需要の波が大きいのが特徴。そのため、メーカー側としても生産を継続しにくい側面があります。
また、原材料価格の高騰も影響しています。スパイスや乳製品、だし原料などが値上がりし、利益を確保しにくくなっていることから、コスト削減の一環で販売を終了した可能性も考えられます。
季節商品としての扱いが影響している
カレー鍋の素は、年間を通して常に販売されている商品ではありません。
鍋の素はもともと秋冬限定の「季節商品」であり、寒い時期に売り場を拡大し、春以降は棚から姿を消す傾向があります。とくにカレー鍋のような変化球系の商品は、冬のピークを過ぎると取扱を打ち切る店舗が多く、夏場にはほとんど見かけなくなります。
これはメーカーだけでなく、小売店側の事情もあります。鍋の素コーナーはシーズンごとに入れ替わるため、春になるとカレー鍋やキムチ鍋の棚が縮小され、代わりに焼肉のたれや冷麺のつゆが並びます。
そのため、春から秋にかけて「どこにも売ってない」と感じても、それは販売が終わったのではなく、単に“シーズンオフ”の可能性が高いのです。
流通と店舗事情：棚スペースの問題も
もう一つ見逃せないのが「売り場の事情」です。
スーパーやドラッグストアでは、棚スペースの限界があります。売れ筋の鍋スープ（寄せ鍋、キムチ鍋など）を優先的に置くため、売上の少ない味は省かれることが多いのです。
とくに地方や小型店舗では、仕入れの種類を絞る傾向があります。結果として、カレー鍋の素が棚から姿を消し、「どの店にも置いていない」と感じる人が増えているというわけです。
実際、「大型スーパーでは見つかったが、近所のコンビニやドラッグストアにはなかった」という声も多く見られます。
実は「販売中止」ではなく「見つけにくい」だけのケースも
一方で、「売ってない」と思っていたら、実は別のブランド名や新パッケージで販売が続いていた、というケースもあります。
たとえば、ダイショーが販売している「ココイチ監修カレー鍋スープ」は、季節限定ながら毎年秋冬に再販されています。店舗によって入荷時期が異なるため、タイミングが合わないと店頭で見逃してしまうこともあります。
また、オンライン通販では今でも購入可能な商品も多く、Amazonや楽天市場で「カレー鍋の素」と検索すれば100件以上ヒットします。
つまり、「販売中止」ではなく「在庫や時期の都合で見つけにくいだけ」というケースも少なくありません。
カレー鍋の素が買える可能性がある場所
では、今でもカレー鍋の素を購入できるのはどこでしょうか。
多くのユーザーの口コミや販売情報をもとに、見つかる可能性の高い販売チャネルを紹介します。
- スーパー：イオン、ライフ、西友など大型店舗では、冬季限定で入荷するケースが多い。
- ディスカウントストア：ドン・キホーテやトライアルなど、独自仕入れをしている店舗では意外と在庫が見つかる。
- ドラッグストア：ウエルシアやスギ薬局などの食品コーナーで季節限定販売されることも。
- オンライン通販：Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングなどでは、在庫を持つ販売店が複数存在。公式ストアで取り扱うケースもある。
もし店頭で見つからない場合は、ネット通販を利用するのがもっとも確実です。
カレー鍋の素がないときの代替方法
どうしても手に入らないときは、家庭で“即席カレー鍋”を作るのもおすすめです。
方法はとても簡単。寄せ鍋の素や白湯スープをベースに、市販のカレールウやカレー粉を少量ずつ加えて味を調整します。
仕上げに牛乳やチーズを入れるとまろやかに、スパイスを追加すれば辛口にもできます。ルウを使う場合は濃度が出やすいので、だしや水で薄めて“鍋に合うスープ”にするのがコツです。
また、最近では「スープカレー鍋の素」や「カレー風味鍋つゆ」など、近い味わいの商品も発売されています。名前が違うだけで、実質的には同じように楽しめるものも多いため、代替商品としてチェックしておくと良いでしょう。
今後の販売再開やリニューアルの可能性
過去に販売終了した商品でも、人気が高ければ再販されることがあります。
メーカーは毎年、冬の鍋シーズンに合わせて期間限定商品を投入しており、その中に「カレー鍋」系の味が復活する年もあります。
とくに、SNSで再販希望の声が多い商品や、コラボ系（カレー専門店監修シリーズなど）は再登場の可能性が比較的高いです。
再販情報をチェックするには、メーカー公式サイトの「お知らせ」欄やSNSアカウントをフォローしておくのが効果的。過去の終売告知も同じ場所に掲載されるため、動向を把握しやすくなります。
まとめ：カレー鍋の素が売ってない理由と今できること
「カレー鍋の素が売ってない」と感じる理由は、
- 一部商品の終売
- 季節限定による流通時期の偏り
- 店舗の棚スペースや地域差
- 見つけにくいだけのケース
といった複数の要因が重なっていることがわかりました。
つまり、「完全に消えたわけではない」のです。
探す時期や場所を工夫すれば、まだ手に入るチャンスがあります。冬の鍋シーズンが始まるこれからの時期、スーパーの新商品コーナーやネット通販をチェックしてみましょう。
もし見つからない場合でも、カレールウやスパイスで自作の“カレー鍋”を楽しむことも十分可能です。
家族や友人と囲むカレー鍋の時間は、寒い季節を温かく彩ってくれます。
今年の冬も、お気に入りの味を見つけて、心も体もぽかぽかに過ごしましょう。
コメント