「カレ・ド・ショコラ<カカオ88>が売ってない!」──そんな声を最近よく耳にします。森永製菓の人気シリーズ「カレ・ド・ショコラ」の中でも、最もビターでカカオ感を楽しめる定番チョコが、突然店頭から姿を消したのです。この記事では、なぜカレ・ド・ショコラ<カカオ88>が売っていないのか、その理由と再販の可能性をわかりやすくまとめていきます。
カレ・ド・ショコラ<カカオ88>とは?高カカオブームを支えた人気シリーズ
まずは、商品自体を簡単におさらいしておきましょう。
カレ・ド・ショコラ<カカオ88>は、森永製菓が誇るプレミアムチョコレートシリーズ「カレ・ド・ショコラ」の中でも、最もカカオ濃度が高い88%タイプ。正方形の一口サイズに整った形状、口どけのよい薄さ、そして焙煎やブレンドにこだわった芳醇な香りが特徴です。
カカオポリフェノールが豊富で、1枚あたり約150mg、1箱で2,600mg以上を含むとされており、健康志向のチョコレートとしても人気でした。カカオ70%モデルに比べ、苦味と酸味のバランスがより大人向けに仕上がっており、「甘くないチョコが好き」「ポリフェノールを効率よく摂りたい」といった層から長年支持されてきました。
店頭から姿を消した?「売ってない」と感じる人が急増
2024年頃からSNSやレビューサイトで、「カレ・ド・ショコラ<カカオ88>がどこにも売ってない」「スーパーの棚から消えた」との声が目立つようになりました。
近所のスーパーやコンビニでカカオ70やフレンチミルクは並んでいるのに、88%だけ見つからない──。実際に筆者も何軒か探しましたが、確かに棚に空きが目立ち、入荷予定の札すらない店舗も。
ヨドバシ・ドット・コムではすでに「販売を終了しました」と表示されており、通販でも在庫切れが続いているショップが増えています。一方、楽天市場などのECモールでは少数ながら出品が残っており、価格が通常より高騰しているケースも見られます。
つまり、完全な生産終了とは言えないものの、実質的に市場流通がほぼ止まっている状態といえます。
カレ・ド・ショコラ<カカオ88>が売ってない理由①:カカオ豆の価格高騰と供給不安
カレ・ド・ショコラ<カカオ88>が品薄になっている最大の理由として挙げられるのが、カカオ豆の国際的な価格高騰と供給不安です。
2023年から2025年にかけて、西アフリカ(ガーナ、コートジボワールなど)の主要産地で異常気象や病害が発生し、カカオ豆の収穫量が大幅に減少。結果、国際相場が過去最高水準に達しています。
森永製菓は品質へのこだわりから、厳選したカカオマスを使用しています。そのため、原料価格の上昇が直撃しやすく、採算が取りづらくなった可能性が高いです。
実際、他社でも「ハイカカオ系チョコレートの生産一時停止」や「一部商品の販売休止」が相次いでおり、カレ・ド・ショコラ<カカオ88>も同様の流れに巻き込まれたと見られます。
理由②:資材・物流コストの上昇による採算悪化
近年はチョコレート原料だけでなく、包装資材や物流コストの上昇も顕著です。
「カレ・ド・ショコラ」シリーズは個包装・化粧箱入りの高級路線。デザイン性が高い反面、材料費や梱包費が重くのしかかります。加えて、チョコレートは温度管理が必要な繊細な食品であり、輸送や保管にもコストがかかります。
こうした背景から、メーカー側が「採算の厳しい高カカオ商品」を優先的に休売にするのは自然な流れと言えます。
実際、過去にもカレ・ド・ショコラシリーズでは「内容量の削減」「一時的な販売停止」などの調整が行われてきました。
理由③:人気の偏りと販売戦略の転換
もう一つの理由は、シリーズ内での人気の偏りです。
カレ・ド・ショコラ<カカオ70>やフレンチミルク、オランジュなどは幅広い層に受け入れられる味わい。一方、88%は苦味が強く、リピーターは多いものの購入者層が限定的でした。
売り場スペースが限られる中で、回転率の高い商品を優先する流通の判断で、88%モデルが後回しにされた可能性があります。
また、森永製菓は2020年代後半から「カレ・ド・ショコラ」のブランドリニューアルを段階的に進めており、新パッケージ・新配合への移行過程で一時的な出荷停止が生じた可能性も指摘されています。
販売終了ではなく「一時休売」の可能性が高い
ここまでの情報を総合すると、カレ・ド・ショコラ<カカオ88>は完全な販売終了ではなく、一時的な休売または流通縮小の状態にあると考えられます。
森永製菓公式サイトでは依然として商品ページが公開されており、「終売」「製造中止」といった表記は見当たりません。
一部のブログやニュースサイトでも、「販売終了ではなく、再販準備中ではないか」との見方が多く見られます。
つまり、メーカーとしては「撤退」ではなく、「再発売のタイミングを調整中」という可能性が濃厚です。
実際に「再販された」という報告も
2025年初頭には、一部ユーザーから「カレ・ド・ショコラ<カカオ88>が再販された!」という報告も上がっています。
SNSでは「近所のスーパーで久しぶりに見つけた」「パッケージが少し変わっていた」といった投稿も確認されており、数量限定または地域限定で再流通が始まっている可能性があります。
このように、カレ・ド・ショコラ<カカオ88>は「販売終了→再販→一時欠品」というサイクルを繰り返す流れに入りつつあると見られます。
原材料の安定供給や市場動向次第で、再び定番商品として復帰する日もそう遠くはないかもしれません。
代替商品・類似チョコレートを探すなら
「それでも88%が見つからない」という人には、代替として以下の選択肢もあります。
- カレ・ド・ショコラ<カカオ70>:同シリーズの定番。ほどよい苦味と甘さのバランスが人気。
- 明治チョコレート効果<カカオ86%>:近いカカオ比率で、スーパーでも入手しやすい。
- ロッテ・ガーナブラックやリンツ・エクセレンス90%:味わいの方向性は異なるが、高カカオ志向なら満足度が高い。
これらを試しながら、再販のタイミングを待つのもおすすめです。
カレ・ド・ショコラ<カカオ88>再販の可能性と今後の展望
森永製菓は健康志向や高カカオ需要の高まりを受けて、今後もハイカカオ製品のラインナップを維持・強化するとみられています。
カレ・ド・ショコラ<カカオ88>はブランド象徴の一つでもあり、完全に消えるとは考えにくいです。
もし再販されるとすれば、次のような形が予想されます。
- 内容量を減らして価格据え置き
- パッケージや味のリニューアル版として再登場
- 数量限定または通販限定での再販売
再販情報は公式サイトやSNS、プレスリリースで発表される可能性が高いため、定期的なチェックがおすすめです。
まとめ:カレ・ド・ショコラ<カカオ88>は「幻の名作」では終わらない
現時点で、カレ・ド・ショコラ<カカオ88>は多くの店舗で姿を消していますが、完全な終売ではなく一時的な休売・流通調整の段階とみられます。
カカオ豆の価格高騰や資材コストの影響はありますが、再販実績も確認されており、希望は十分にあります。
もし見かけた際には迷わず手に取るのがおすすめです。
カレ・ド・ショコラ<カカオ88>は、ハイカカオチョコレートの中でも特に完成度が高く、再販を心待ちにするファンが多い逸品。
今後の動向を見守りながら、またあの深い苦味と香りに出会える日を楽しみにしましょう。

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