最近、SNSやお酒好きの間で「バスカーシングルモルトが売ってない」「終売になった？」という声が増えています。アイルランド発の人気ウイスキー「THE BUSKER（ザ・バスカー）」シリーズのひとつであるシングルモルトは、手頃な価格で高品質と評判でした。それだけに、店頭やネットで見かけなくなったときの不安も大きいですよね。ここでは、なぜバスカーシングルモルトが見つからないのか、販売終了の真相、そして今後の再入荷や購入のコツについて詳しく解説します。
バスカーシングルモルトとは？ブランドの特徴をおさらい
まずは「バスカー」というブランドの正体を少し整理しておきましょう。
THE BUSKERは、アイルランド・カーロウ州にあるロイヤルオーク蒸溜所で造られている比較的新しいアイリッシュウイスキーです。この蒸溜所は、シングルモルト、シングルポットスチル、シングルグレーンという3つのスタイルを一つの場所で造ることができる、数少ない蒸溜所として知られています。
その中でも「バスカーシングルモルト」は、アメリカンバーボン樽とシェリー樽の原酒を組み合わせたウイスキーで、44.3％のアルコール度数。香りはフルーティでチョコレートのような甘さがあり、口当たりも滑らか。ウイスキー初心者にも飲みやすく、価格も手頃なため人気を集めてきました。
「売ってない」と言われる理由は？在庫切れと流通の問題
「売ってない」と言われる一番の理由は、単純に在庫が品薄だからです。
実際、複数の通販サイトでは「在庫切れ」「取り寄せ中」「入荷未定」などの表示が目立ちます。楽天市場やAmazonでも、バスカーシリーズの中ではブレンドやポットスチルは在庫があるものの、シングルモルトだけが売り切れているケースが多く見られます。
これは人気による一時的な品薄だけでなく、日本国内での流通量がもともと少ないことも関係しています。THE BUSKERは比較的新しいブランドのため、サントリーやニッカのように全国規模で大量流通しているわけではありません。輸入代理店（Whisk-eなど）の入荷ロットに左右される部分も大きく、タイミングによっては数か月単位で在庫が途切れることもあります。
終売（販売終了）情報は本当？公式発表の有無を確認
結論から言うと、公式に「終売」や「販売終了」の発表はありません。
THE BUSKERの公式サイトを見ると、現在も「Single Collection」としてシングルモルトが掲載されており、グローバルラインナップの一部として販売が継続されています。
つまり「製造終了」や「ブランド撤退」といった事実は確認されていません。
ただし、いくつかの海外サイトでは「Discontinued（販売終了）」と表記されているケースもありました。これは主に旧ボトルや海外限定仕様に対する表記で、日本向け現行モデルが終了したという意味ではないようです。
一方で、国内の一部店舗では「旧デザイン在庫限り」「新ボトル切り替え待ち」といった表現が使われており、リニューアルによる一時的な在庫切れが発生している可能性があります。
バスカーのリニューアル情報と再販の可能性
バスカーシリーズは2024年にデザインリニューアルが行われ、新しいボトルとラベルで順次発売されています。公式発表によると、従来のボトルよりも洗練されたデザインで、ブランド全体の統一感を高める方向にシフトしたとのこと。
そのため、旧仕様の流通が止まり、新仕様の入荷が始まるまでの間に「店頭から消えた」時期があったと考えられます。
つまり、「終売」ではなく「一時的な流通停止」の段階。リニューアル後の新バスカーシングルモルトが再び店頭に戻ってくる見込みは高いといえます。
特に、日本市場は近年アイリッシュウイスキー人気が高まっており、メーカー側も重点的に展開を強化しているため、再入荷は時間の問題でしょう。
現在の入手方法：どこで買える？
在庫は不安定とはいえ、完全に入手不可能というわけではありません。
現時点で購入できるルートをいくつか紹介します。
- 国内オンラインショップ
酒専門店のオンラインストアや楽天市場、Amazonでは不定期に再入荷があります。タイミング次第では「残りわずか」「予約受付中」になっていることもあるので、定期的にチェックするのがおすすめです。 - 実店舗（輸入酒専門店や百貨店）
都心部の大型リカーショップや百貨店では、バスカーシリーズを扱っている店舗もあります。バスカーシングルモルトを見かける頻度は少ないですが、入荷時にすぐ売り切れることが多いので、店員さんに取り寄せ可能か聞いてみるのが早道です。 - 並行輸入品の活用
海外の通販サイトや輸入代行業者を利用する方法もあります。ただし、為替や送料、関税などを含めると国内購入より割高になる場合が多いので注意が必要です。品質保証の面でも、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
バスカーシングルモルトの魅力を改めて
入手が難しくなっている今こそ、その魅力を再確認しておきましょう。
バスカーシングルモルトは、バーボン樽とシェリー樽で熟成された複層的な味わいが特徴で、香りにはナッツやバニラ、口当たりにはチョコレートのような滑らかさがあります。
また、アイリッシュウイスキー特有の軽やかさとフルーティーな風味も感じられ、価格以上の完成度と評されることが多い一本です。
ブレンデッドの「ザ・バスカー トリプルカスク」と比べると、よりシェリー樽由来の深みが強く、食後酒やゆっくりと飲むシーンに向いています。アイリッシュらしい柔らかさとスコッチ的なコクを両立させたバランスの良さが、世界的にも高く評価されています。
今後の展望と代替ウイスキーの選び方
バスカーシングルモルトが再び安定供給されるまで、同系統のアイリッシュウイスキーを試してみるのも一つの方法です。
例えば「ジェムソン ブラックバレル」「ティーリング シングルモルト」「ブッシュミルズ 10年」などは、同じくバーボン＆シェリー樽熟成のタイプで、味わいの方向性が近いといわれています。
価格帯もバスカーシングルモルトとほぼ同程度で、飲み比べる楽しさもあります。
また、近年はクラフト系蒸溜所の新ブランドも増えており、アイルランドウイスキー市場全体が活気づいています。そうした流れの中で、バスカーシングルモルトが再び市場に戻ってくる可能性は十分にあるでしょう。
バスカーシングルモルトが売ってない？今後の再入荷に期待
現状、「バスカーシングルモルトが売ってない」と感じるのは、旧ボトルの流通終了と一時的な在庫不足が重なっているためです。
メーカーや公式代理店からの「終売」発表はなく、むしろリニューアルによって再販が見込まれています。
再入荷の際は人気が集中することが予想されるので、購入を検討している方は早めのチェックが大切です。
アイリッシュウイスキー人気が高まる今、バスカーのような新鋭ブランドはこれからますます注目を浴びるでしょう。再び店頭に並ぶ日を楽しみに待ちつつ、今ある一本をじっくり味わう時間もまた贅沢です。
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