昔からおなじみの「ロッテブルーベリーガム」。あの甘酸っぱい香りと、どこか懐かしい味わいを思い出す人も多いのではないでしょうか。
しかし最近、「どこにも売ってない」「コンビニで見かけなくなった」「終売したのでは?」と感じる声が増えています。
本当に販売終了してしまったのでしょうか? それとも、別の理由があるのでしょうか。ここでは、販売状況や流通の背景、再販情報を詳しく調べてみました。
ロッテブルーベリーガムとは?ロングセラーの定番商品
ロッテのブルーベリーガムは、1982年に発売された板ガムの代表的存在です。
青紫のパッケージにブルーベリーのイラストが印象的で、長年にわたり“ロッテのガムといえばこれ”と連想されるほどの定番商品でした。
実はこの商品、単なる「昔ながらの味」ではなく、今でも進化を続けています。
2020年には「歯につきにくいブルーベリーガム」としてリニューアルされ、ガムの粘着性を抑えた新仕様に。
香りや味わいはそのままに、噛みやすさがアップした形で現行販売されています。
つまり、名称やパッケージが変わっただけで、完全に姿を消したわけではないのです。
「売ってない」と言われる理由は?3つの要因を解説
それではなぜ、多くの人が「売ってない」と感じてしまうのでしょうか。
調べていくと、主に3つの理由が関係しているようです。
1. 板ガム市場全体の縮小
近年、日本のガム市場は全体的に縮小傾向にあります。
特に「板ガム」は、粒ガムやタブレットタイプに押されて販売量が減少。
その背景には、マスク着用習慣やスマートフォンの普及によって“口寂しい時間”が減ったことが挙げられます。
ロッテをはじめ各メーカーも、売れ行きの良い粒ガムやボトルタイプに注力しており、板ガムの生産や流通は最小限に抑えられる傾向です。
つまり、需要の減少が「売り場から減った」主な要因のひとつになっています。
2. 店舗の取り扱い減少と流通の偏り
もう一つの要因は、店頭での取り扱いが減ったこと。
かつてはコンビニやスーパーのレジ横に必ず並んでいたブルーベリーガムですが、近年は棚スペース自体が縮小され、代わりにグミやミントタブレットが幅を利かせています。
さらに、販売店舗にも偏りがあります。
都市部の大型スーパーや一部ドラッグストアでは見かけることがありますが、地方の小規模店舗では取り扱いがないケースも。
「近所で見つからない=販売終了」と誤解されやすい構造になっているのです。
3. リニューアルによる混乱
前述の通り、ブルーベリーガムは2020年に「歯につきにくいブルーベリーガム」としてリニューアルされました。
旧パッケージを覚えている人からすると、見た目や商品名が変わったことで「無くなった」と思ってしまうのも無理はありません。
また、一時的に「ま~るいブルーベリーガム」といった派生商品が発売された時期もあり、旧型と新型が並行して流通していたため混乱が起きやすい状況でもありました。
実際の販売状況と入手方法
では、現在ブルーベリーガムはどこで買えるのでしょうか。
結論から言えば、「販売は続いているが、取り扱い店舗が限られている」という状態です。
ロッテ公式サイトには、今も「歯につきにくいブルーベリーガム」の商品ページが存在し、販売地区は“全国”と明記されています。
つまりメーカーとしては生産・販売を継続しているわけです。
ただし、実店舗での流通量は減少しており、確実に入手したいなら通販の利用がおすすめです。
Amazonや楽天などでは、9枚入り×15個セットなどのまとめ買いが今でも可能。
価格も1個あたり100円前後と、従来と大きな差はありません。
店頭では、ロッテの「復刻ガム」シリーズの企画などで再登場することもあり、期間限定での取り扱いを見逃さないようにチェックしておくと良いでしょう。
「販売終了」情報の真偽を検証
SNSや一部の口コミサイトでは、「ブルーベリーガムは製造終了した」と書かれていることもあります。
しかし、その多くは旧パッケージ版や一時的な欠品を指しており、公式発表としての「終売」情報は確認されていません。
ロッテのガムラインナップを振り返ると、「クールミント」「梅ガム」「ブルーベリーガム」は“発売以来一度も販売終了していない”と紹介されています。
つまり、ブランドとしては途切れずに続いているのです。
このため、「終売した」とされる情報の多くは、店舗で見かけない・旧版がなくなった・リニューアルを見落とした──といった要因から生まれた誤解と考えられます。
再販・復刻の動きも活発に
興味深いことに、ブルーベリーガムはここ数年“復刻ブーム”の一角として再注目されています。
2022年には復刻デザインパッケージで再登場し、販売当初のレトロなデザインに惹かれたファンが殺到。
その結果、前年同月比で売上が1.5倍以上に伸びたというデータも発表されています。
さらに、「なつかしのガム復刻セレクション」企画では、ブルーベリーガムが定番として登場。
こうした取り組みを見る限り、ロッテは単に販売を続けているだけでなく、“懐かしさ”を武器にブランドを再構築している印象です。
今後の展望と注意点
とはいえ、ガム市場自体は年々縮小傾向にあり、板ガムは特に厳しい立場にあります。
ロッテとしても、粒ガムやタブレット菓子のラインナップを強化しており、ブルーベリーガムのような伝統的商品は、今後“レトロ菓子”や“限定復刻枠”としての展開が中心になる可能性もあります。
そのため、いつでもどこでも買える時代は終わり、限定販売や通販中心の流通に移行していくことが予想されます。
ファンの人は、見かけた時に購入しておくのが安心かもしれません。
また、購入時にはパッケージ表記に「歯につきにくい」と書かれているか確認を。
これが現行版の正式名称なので、見た目が違っても中身はあのブルーベリーガムです。
まとめ:ロッテブルーベリーガムは販売継続中。見つからない時は通販を活用しよう
結論として、「ロッテブルーベリーガム」は販売終了していません。
現在も「歯につきにくいブルーベリーガム」として販売が続いています。
ただし、
・板ガム市場の縮小
・店頭取扱いの減少
・リニューアルによる混乱
といった要因により、店頭で見かけにくくなっているのが実情です。
再販や復刻企画も継続しており、ロッテがこのロングセラーを大切に扱っていることは間違いありません。
どうしても店頭で見つからない場合は、公式通販や大手オンラインストアを利用するのが確実です。
懐かしさと安心感を兼ね備えた、あの味。
ロッテブルーベリーガムは、形を変えながら今も生き続けています。
