「大分のスーパーにしか売ってないものって何があるんだろう？」——旅行や出張で大分を訪れた人なら、一度は気になるテーマですよね。お土産屋では見かけないけれど、地元スーパーに行くと“ここでしか出会えない味”がずらりと並んでいます。この記事では、そんな「スーパー限定のご当地商品」や「大分らしい食文化が感じられる商品」を、地元情報や実際のスーパーの取り扱いをもとに紹介していきます。
甘口文化が光る！大分スーパー限定の調味料たち
まず注目したいのが、大分県民の味覚に合わせた調味料のラインナップ。特に「甘口醤油文化」は九州ならではで、大分のスーパーに行くと独自のブランドや限定品が多く見られます。
代表的なのが、地元メーカー「フンドーキン醤油」。定番の「ゴールデン紫あまくち」や「あまくちもろみ」は、県内スーパーでの支持率が圧倒的。ほんのりとした甘みと深い旨味が特徴で、刺身や煮物との相性も抜群です。地元では「この醤油じゃないと料理が決まらない」という声も多いとか。
また、大分ならではの調味料といえば“かぼす”を使ったもの。かぼす果汁入りぽん酢や、かぼす果汁ドレッシング、さらには“かぼす入り味噌”まで販売されています。柑橘の爽やかさと優しい酸味が特徴で、家庭の味として定着しています。
こうした調味料類は、大分の食卓を支える地元文化そのもの。県外ではなかなか見かけないため、スーパーで見つけたら迷わずカゴに入れておきたい“ローカル逸品”です。
ごまだし、鶏めし、やせうま…郷土の味がスーパー惣菜に！
大分のスーパー惣菜コーナーには、他県では見られない“地元の味”がそのまま並んでいます。
たとえば、佐伯市発祥の「ごまだし」。白身魚を焼いてすりつぶし、ごまや醤油を加えて作る万能調味料です。スーパーでは瓶詰めになったごまだしが販売されており、うどんに溶かすだけで本格的な郷土料理「ごまだしうどん」が完成。魚の旨味とごまの香ばしさがたまりません。
そして、大分県民のソウルフード「鶏めし」。炊き込みご飯タイプの惣菜や、“鶏めしの素”としてパック販売されているものも多く、手軽に地元の味を再現できます。スーパーでは“家庭用お弁当向けの鶏めし”も人気で、観光客がまとめ買いする姿も。
さらに忘れてはいけないのが「やせうま」。ゆでた小麦粉の生地にきな粉と砂糖をまぶした、素朴なおやつです。スーパーの和菓子コーナーで販売されていることも多く、子どもから大人まで人気があります。ほんのり甘く、昔ながらの味わいにホッとするはずです。
お菓子・スナックも“大分限定味”が豊富
スーパーでのお楽しみといえばスナックコーナー。実はここにも「大分らしさ」が詰まっています。
たとえば、「ミニサラダ 九州醤油味」など、九州醤油を使った限定味が定番。さらに「とり天せんべい」など、“大分名物×スナック菓子”の組み合わせも話題です。お土産コーナーよりも手頃な価格で、普段使いにもぴったり。地元の人が普通に買っている“ご当地スナック”というのがまた魅力的です。
また、地元メーカーによる洋菓子・和菓子もスーパーで購入できます。「れんこん餅」や「ざびえる」などの定番銘菓も店頭に並んでおり、お土産屋よりも気軽に手に取れるのがポイント。地元の人に混じって買い物をしていると、まるで大分の日常に溶け込んだような気分になれます。
みどり牛乳や地元コーヒー牛乳も“スーパーで出会える味”
大分市に本社を置く乳業メーカー「みどり牛乳」は、地元ではおなじみのブランド。スーパーに行くと、同社の「みどりコーヒー」もよく見かけます。懐かしさを感じるパッケージと優しい甘さが特徴で、県外ではほとんど見かけません。
地元産の牛乳やコーヒー飲料は、大分の暮らしを象徴する存在。コンビニや自販機ではなく、スーパーで冷ケースを覗いて初めて出会える“ご当地ドリンク”です。旅の合間に飲む一本としてもおすすめです。
地元密着スーパーで探す！おすすめ店舗紹介
「どこで買えるの？」という方のために、大分で地元商品が充実しているスーパーも紹介します。
まずおすすめなのが「フレイン」。竹田市をはじめ県内各地に展開しており、調味料や惣菜、乳製品など地元ブランドが揃っています。店内には大分県産品コーナーもあり、旅行者が訪れても楽しい売り場構成です。
次に「マルミヤストア」。別府や大分市など観光地に近い店舗が多く、地元住民の日常に溶け込んだスーパー。ここでも、フンドーキン醤油やかぼす調味料、鶏めしの素などが手に入ります。旅の途中でふらっと立ち寄っても、お土産探しができます。
また、「マルショク」「サンリブ」などの大手地元スーパーも、地場メーカーの商品を多数扱っています。地元密着店ほどの個性はないものの、安定した品揃えでハズレがありません。
なぜ“大分のスーパー限定商品”が多いのか？
そもそも、なぜ大分県にはスーパー限定のご当地商品が多いのでしょうか。理由はいくつかあります。
まず、地元メーカーの多くが「県内完結型流通」を採用している点。全国展開せず、地元スーパーと直接取引を行うことで、品質や新鮮さを保ちつつコストを抑えています。そのため、県外ではほとんど出回らない“スーパー限定ブランド”が生まれやすいのです。
また、大分は「食文化が生活に根づいている県」としても知られます。鶏めし、やせうま、ごまだし、とり天、かぼすなど、地域料理がそのままスーパー惣菜になっており、“おふくろの味”が日常的に手に入る環境。こうした文化が、「地元スーパーにしかない商品群」を生み出しています。
さらに、数量限定・季節限定の製造を行うメーカーも多く、「時期によって品揃えが変わる」のも魅力のひとつ。例えば秋には新物かぼすを使った商品が登場したり、夏には冷やしやせうまが並んだりと、季節感あふれる売り場が展開されます。
大分のスーパーで買い物する際のコツと楽しみ方
大分旅行でスーパーに立ち寄るなら、次のポイントを意識するとより楽しめます。
まず、午前中や開店直後に行くのがおすすめ。地元人気商品は夕方には売り切れることもあります。特に鶏めしや惣菜系は早い時間が勝負。
次に、冷蔵・冷凍商品を買う場合は保冷バッグを持参すると安心。調味料類やスナック菓子などの常温商品なら、持ち帰りもラクです。瓶製品を買うときは、割れ防止にエアパッキンや新聞紙を巻いておくと良いでしょう。
そして何より、スーパーで地元の人がどんなものを買っているのか観察するのも楽しいポイント。観光客目線では気づけない“リアルな大分の暮らし”が見えてきます。
大分のスーパーにしか売ってないものを探す旅へ
大分のスーパーにしか売ってないもの——それは単なる商品ではなく、「土地の味」「暮らしの断片」「人のぬくもり」が詰まった存在です。フンドーキン醤油のあまくち、かぼす入り調味料、ごまだし、鶏めしの素、やせうま、みどり牛乳…どれも県外ではなかなか出会えない“生活の味”です。
観光地でお土産を買うのも良いですが、地元スーパーをのぞけば、もっと深く“大分らしさ”に触れることができます。大分に訪れた際は、ぜひスーパーの棚をゆっくり眺めてみてください。きっとあなた好みの“ここでしか買えない逸品”に出会えるはずです。
