最近、「楽天ギフトカードが売ってない」「どこに行っても見つからない」という声がSNSや掲示板で増えています。コンビニを何軒も回っても棚が空だったり、店員さんに聞いても「今は取り扱いがない」と言われるケースもあるようです。
この記事では、なぜ楽天ギフトカードが売ってないのか、その背景にある販売終了や仕様変更の真相、そして今でも購入できる可能性がある店舗について、わかりやすく整理してお伝えします。
楽天ギフトカードとは?基本をおさらい
まずは、楽天ギフトカードがどんなものか簡単に振り返っておきましょう。
楽天ギフトカードは、楽天市場や楽天トラベル、ラクマなど楽天グループの各サービスで使えるプリペイド式カードです。カードの裏面に記載されたPIN番号を入力すると「楽天キャッシュ」としてチャージされ、ネットショッピングや電子決済に使えます。
金額は大きく分けて2種類。
ひとつは3,000円、5,000円、10,000円といった固定金額タイプ。
もうひとつは1,500円から50,000円まで自由に指定できるバリアブルタイプです。
この「バリアブルタイプ」は使い勝手が良く人気がありましたが、今回の“売ってない問題”の大きな焦点にもなっています。
売ってないと感じる人が増えた背景
ここ数ヶ月、「楽天ギフトカードがどのコンビニにも置いてない」「ファミマでもセブンでも見当たらない」といった声が急増しました。
実際に店舗を回った利用者の報告を追うと、いくつかの共通点が見えてきます。
1. 店舗によって在庫が極端に減っている
楽天ギフトカードは以前、セブン-イレブン、ファミリーマート、ミニストップなど主要コンビニで広く販売されていました。
しかし最近では、棚から撤去されたり、レジ横のギフトカードコーナーに在庫が1〜2枚しかないなど、在庫数が大きく減っているケースが多いようです。
特に地方の店舗では「取り扱い自体を終了しました」と案内されることもあります。
2. ポイント還元・チャージ需要の急増
楽天ギフトカードは単なるプレゼント用途だけでなく、いわゆる“ポイ活”の手段としても人気でした。
例えば、特定の電子マネーでギフトカードを購入し、楽天キャッシュに変換することでポイント還元を二重取りする――そんな方法が一時期広まりました。
その結果、一部の利用者が高額チャージを繰り返し、店舗在庫がすぐになくなる状況が続いたのです。
3. 販売仕様の変更・切り替え準備
そして最も大きいのが、楽天公式による商品仕様変更の発表です。
2025年11月中旬をもって、現行のギフトカード(特にバリアブルタイプ)を全国の店舗で販売終了すると案内されました。
セブン-イレブンとファミリーマートは11月17日、ミニストップは18日をもって現行商品の取り扱いを終了予定。
つまり、店舗側では今ちょうど旧カードの在庫を整理している時期というわけです。
これにより、全国的に棚からカードが一時的に姿を消しているのです。
「販売終了」は本当?それとも一時的?
「販売終了」という言葉を聞くと、「もう楽天ギフトカードが買えなくなるの?」と思う方もいるかもしれません。
でも実際には、**完全終了ではなく“仕様変更による切り替え”**です。
新仕様の楽天ギフトカードが登場予定
楽天公式によると、今後は「6つの固定金額から選べる新タイプの楽天ギフトカード」が発売される予定です。
つまり、自由に金額を指定できるバリアブルタイプは姿を消しますが、代わりに管理しやすく、利用制限の明確な固定金額カードに移行する形です。
背景には、不正利用や高額チャージのリスク管理、在庫の流通コントロールなど、運営側の安全対策があると考えられています。
既存カードの利用は引き続き可能
すでに購入済みの楽天ギフトカードは、販売終了後も有効期限内であれば問題なく利用できます。
PIN番号を入力して楽天キャッシュにチャージすれば、これまで通り買い物やサービス利用に使えるので安心です。
ただし、購入から6ヶ月以内に受け取り手続きをしないと無効になるため、忘れずに早めのチャージをおすすめします。
現在購入できる可能性がある店舗
では、今でも楽天ギフトカードを手に入れられる店舗はあるのでしょうか。
2025年11月時点で確認できる主な販売ルートは次のとおりです。
コンビニ
セブン-イレブン、ファミリーマート、ミニストップは引き続き取り扱い対象ですが、現行カードの在庫は減少中。
「売り場に並んでいないけど、レジ裏に在庫があった」という声もあるため、店員さんに確認してみるのが確実です。
ドラッグストア・スーパー
マツモトキヨシ、ツルハドラッグ、ココカラファインなどの一部店舗、またイオン系列スーパーやドン・キホーテなどでも取り扱い事例があります。
ただし、地域や店舗によって取り扱い状況が異なるため、事前に電話確認するのがベストです。
家電量販店
ジョーシン、エディオンなどの家電量販店でも販売されていた実績があります。
こちらも同様に、在庫は店舗単位で異なるため注意が必要です。
購入時の注意点と支払い方法
楽天ギフトカードの支払い方法は、基本的に現金のみの店舗が多いです。
クレジットカードや一部の電子マネーでは購入できないケースがあります。
ただし、セブン-イレブンではnanaco、ファミマではFamiPayなど、一部電子マネーでの支払いができた例もあります。
購入後は、カード裏面のPIN番号を楽天キャッシュ受け取りページで入力してチャージします。
この手続きを忘れると使えないまま期限切れになるので、購入後すぐに受け取り処理を行いましょう。
また、チャージできる金額には上限(例:月50万円など)が設定されており、短期間に大量購入するとエラーが出ることもあります。
ギフトや自己利用どちらの場合も、適正な範囲で利用するのが安心です。
今後の動きと利用者への影響
新仕様への移行が完了すれば、店頭には再び楽天ギフトカードが並ぶ見込みです。
ただし、自由金額指定のバリアブルタイプはもう戻らない可能性が高いため、「好きな金額で買いたい」というユーザーにとっては選択肢が減るかもしれません。
一方で、固定金額型は管理がしやすく、ギフト需要に特化した形になると予想されます。
楽天キャッシュへのチャージやネットショッピング用途など、一般利用に関しては引き続き問題なく使えるでしょう。
在庫が安定するまでは、一時的に「売ってない」状況が続くことも考えられますが、新カードの流通が始まれば再び購入しやすくなるはずです。
まとめ:楽天ギフトカードが売ってないのは仕様変更が原因だった
まとめると、楽天ギフトカードが売ってない主な理由は以下の3つです。
- ポイ活需要による在庫不足
- 店舗ごとの発注制限・販売縮小
- 楽天公式による商品仕様変更と販売終了準備
つまり、完全に終了したわけではなく、新仕様カードへの移行期間中というのが実態です。
販売終了日は2025年11月中旬、順次新カードへ切り替え予定。
今後は6種類の固定金額タイプとして再登場する見込みです。
もし今、手元に楽天ギフトカードを持っている場合は、期限内に楽天キャッシュへ受け取るのを忘れずに。
また、現行タイプを見つけた場合は、最後のチャンスとして早めの購入を検討するのも良いでしょう。
楽天ギフトカードは、使い方次第で便利でお得なツール。
一時的に売ってない状況でも、仕組みを理解しておけば、再販や新仕様の登場時にスムーズに活用できます。
