最近、「白い力もちうどんを見かけなくなった」「どこに行っても売ってない」と感じている人が増えています。寒い季節に恋しくなる“もち入りのカップうどん”として長年愛されてきた商品だけに、販売終了なのでは？と心配する声も。
ここでは、白い力もちうどんが本当に販売終了したのか、再販予定はあるのか、そして手に入りにくくなった背景や代替商品の情報まで、最新の状況をまとめてお伝えします。
白い力もちうどんとは？発売から長年愛されるマルちゃんの人気うどん
「白い力もちうどん」は、東洋水産（マルちゃん）から発売されているカップ入りの即席うどんです。
特徴はなんといっても、もっちりした“杵つきもち”が入っていること。お湯を注ぐだけで、柔らかくとろっとしたお餅と、だしの香るうどんを一緒に楽しめるのが魅力です。
発売は1996年とかなり古く、長年にわたって冬の定番商品として親しまれてきました。
具材は、餅のほかにきざみ揚げ・揚げ玉・かまぼこ・あおさなど。つゆはかつおや昆布のだしをベースに、あっさりしながらもコクのある味わいが特徴です。
パッケージの白を基調としたデザインも印象的で、「赤いきつねうどん」「緑のたぬき」と並ぶ“マルちゃん三兄弟”のような存在として記憶している人も多いでしょう。
「白い力もちうどんが売ってない」と言われる理由
ここ数年、SNSや口コミサイトなどで「白い力もちうどんを見かけない」「生産終了した？」という声が相次いでいます。
では、実際に販売終了してしまったのでしょうか？その理由を整理してみましょう。
1. 在庫の流通が減っている
メーカー公式サイトには、白い力もちうどんの商品ページが現在も残っています。そこには「販売エリア：全国」と記載があり、明確に“販売終了”とは書かれていません。
一方で、通販サイトやデータベースサイトでは「生産終了品」「在庫限り」と記載されているケースもあり、流通量が減っているのは確かです。
つまり、完全な終売ではなく「出荷量の減少」「一部店舗での取り扱い停止」が起きている可能性が高いです。
2. 店舗ごとの仕入れ縮小
近年の即席麺市場は競争が激化しており、売り場スペースの確保が難しくなっています。
とくに価格帯が高めの商品や季節限定系のカップ麺は、仕入れを控える店舗が増える傾向にあります。
白い力もちうどんも、希望小売価格が税抜236円とやや高め。これが影響して、コンビニやスーパーでは優先度が下がっている可能性があります。
3. 値上げ・コスト上昇の影響
白い力もちうどんは発売当初からたびたび値上げが行われています。
2001年に155円だったものが、2023年には236円まで上昇。原材料費・包装資材・物流コストなどの上昇が影響しているとみられます。
その結果、消費者の購入頻度が減少し、店舗側も発注を絞っているという構造的な問題も考えられます。
4. 一部で製造終了扱いになっている可能性
一部通販サイトでは「この商品は製造を終了しています」と記載があります。
ただし、メーカー公式の正式発表はありません。過去にも「旧仕様終了→新パッケージでリニューアル」というケースが多く、現行版と旧版が混在しているため、誤解が生じている可能性もあります。
メーカー公式サイトでは販売継続中の表示
東洋水産の公式サイトには、白い力もちうどんの製品ページが今も掲載されています。
そこにはリニューアル情報として「2018年10月8日にリニューアル」との記載があり、以降も全国で販売中とされています。
これは少なくともメーカーとしては“販売終了”を正式に宣言していない証拠です。
ただし、公式ページの更新頻度は年単位であるため、実際の生産状況がどうなっているかは明言されていません。
とはいえ、公式ページが残っている以上、「完全に終売した」と断定する根拠は現時点では見つかっていません。
今後の再販予定や新仕様への切り替えは？
再販やリニューアルに関する正式なアナウンスは、現時点では確認できません。
ただ、白い力もちうどんは長年にわたり冬季需要が高い商品です。
過去にも秋冬シーズンになると限定的に再出荷されたことがあるため、今後の時期によっては再び流通が増える可能性があります。
また、東洋水産は「赤いきつねうどん」「緑のたぬき」などのブランドを定期的に改良・限定フレーバー展開しており、「白い力もち」シリーズもリニューアルの可能性は十分にあります。
再販の有無については、今後のメーカー発表をこまめにチェックしておくのが良いでしょう。
どこで買える？現在の入手方法まとめ
もし「近所のスーパーやコンビニにない」という場合は、以下のような方法で探すのがおすすめです。
- ネット通販での在庫チェック
楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなどでは「12個セット」「在庫限り」などで出品されている場合があります。価格は高騰傾向ですが、まとめ買いできることも。 - ドラッグストアやディスカウントストア
ウエルシア、マツキヨ、ドン・キホーテなどでは地域によって在庫が残っている場合があります。特に地方店舗では在庫が長く残る傾向があります。 - 地方スーパーの食品コーナー
イオン系列やローカルチェーンなど、取り扱いが安定している店舗もあるため、地域差を狙って探してみるのも手です。 - メーカーお客様相談室に問い合わせる
公式サイト経由で問い合わせると、最寄りの取り扱い店舗を案内してもらえる場合があります。
白い力もちうどんが見つからないときのおすすめ代替商品
どうしても白い力もちうどんが手に入らない場合は、似た食感・味わいの商品を探してみるのもおすすめです。
- 赤いきつねうどん
餅は入っていませんが、同じくかつおだしの効いたスープとコシのある麺が特徴。味の方向性が近いです。 - どん兵衛 きつねうどん
東西で味の違いがあり、関西版のだし感が「白い力もちうどん」に比較的近いと言われています。 - 自宅アレンジ版
赤いきつねうどんやどん兵衛 きつねうどんに、市販の切り餅を1枚加えるだけで「白い力もちうどん風うどん」を再現できます。お湯の温度で餅が柔らかくなり、かなり近い食感になります。
これらの方法を試せば、「あの味が恋しい」ときもかなり満足できるでしょう。
SNSの声から見る“ファンの根強い人気”
SNSでは、「冬になると食べたくなる」「もちが最高」「売ってないから探し回った」など、今も根強いファンの投稿が見られます。
特に寒い季節には“もち×うどん”の組み合わせが恋しくなる人が多く、限定復活を望む声が少なくありません。
その人気ぶりから考えると、仮に現在生産が止まっていたとしても、メーカー側が再販を検討する可能性は十分にありそうです。
まとめ：白い力もちうどんは完全終了ではない可能性が高い
現時点で白い力もちうどんは「販売終了」と正式に発表されていません。
一方で、流通量の減少や仕入れ縮小の影響で、店頭で見かけにくくなっているのは事実です。
今後、再販やリニューアルの動きがあるかどうかは、東洋水産の公式発表次第となるでしょう。
もし見つけたら、今のうちに確保しておくのもおすすめです。
そして、再販を願う声が多ければ、メーカー側が動く可能性も十分にあります。
白い力もちうどんが再び全国の店頭に並ぶ日を、楽しみに待ちたいですね。
