「クリニカの歯ブラシ、かためがどこにも売ってない…」そんな声が最近ネット上でもよく見られるようになりました。
ドラッグストアを何軒回っても見つからず、「製造終了したの?」「どこで買えるの?」と気になっている人も多いはずです。
この記事では、クリニカ歯ブラシの「かため」タイプがなぜ見つからなくなったのか、その背景やメーカーの方針、そして代わりに選べるおすすめ商品までわかりやすくまとめます。
クリニカ歯ブラシ「かため」が売ってないのはなぜ?
まず結論から言うと、クリニカ歯ブラシの“かため”タイプはすでにメーカーで製造終了しています。
これはライオン株式会社が公式に発表している「製造終了品一覧」にも明記されており、例えば「クリニカアドバンテージ ハブラシ 4列超コンパクト かため」「4列コンパクト かため」などがその対象です。
また、ライオン公式のお客様センター(公式Xアカウント)でも、
「クリニカアドバンテージハブラシのかためは製造終了予定となり、申し訳ございません」
という案内が複数投稿されています。
つまり、現在市場に残っている「かため」タイプは、すでに生産が終わった在庫分のみ。
販売店ごとに残り数量が異なるため、「店によってはまだある」「ネットでもう手に入らない」という状態になっているのです。
製造終了の背景にある理由
では、なぜ人気の「かため」タイプが廃止されてしまったのでしょうか?
メーカーが詳細を明文化しているわけではありませんが、業界の流れから読み取れる背景を整理すると、いくつかの理由が見えてきます。
1. ラインナップ刷新による統廃合
クリニカシリーズは2023年以降、「ラバーヘッド」など新構造を採用したリニューアルが進められています。
こうした新商品の投入に合わせて、旧仕様のブラシ(特に需要が限定的な“かため”タイプ)は整理・終了となるケースが多いです。
ライオンも例外ではなく、「やわらかめ」「ふつう」など主流ニーズに絞る形でラインを統合したと考えられます。
2. 歯科の推奨トレンドの変化
近年、歯科業界では「かため」ブラシよりも“やわらかめ”や“ふつう”の使用が推奨される傾向にあります。
理由はシンプルで、硬い毛のブラシを強く当てると歯茎を傷つけたり、歯肉退縮や知覚過敏を引き起こす可能性があるためです。
歯科衛生士の多くも「毛の硬さよりブラッシング圧と磨き方が重要」としており、メーカーもその流れに沿ったラインナップへ移行したと見られます。
3. 流通コストと需要バランス
「かため」ブラシは一定層に人気がありますが、全体の販売量では“ふつう”や“やわらかめ”に比べて少数派。
全国展開する大手メーカーにとっては、低需要アイテムを維持するコストが高くつきます。
物流や在庫管理の効率化を図るため、販売数の少ないバリエーションを整理した可能性も高いです。
4. ブランド戦略の転換
クリニカは「予防歯科」をテーマにしたブランドであり、「痛くない・やさしいケア」を前面に打ち出しています。
そのブランドイメージを考えると、やや刺激の強い“かため”よりも、「ふつう」「やわらかめ」に統一した方が、全体の方向性と一致します。
新シリーズでは毛先の細さやヘッド構造の改良によって、硬さに頼らず歯垢を除去できる設計になっています。
店頭での在庫状況と見つけるコツ
現在、「かため」タイプは全国的に流通がほぼ終了していますが、一部のドラッグストアやネットショップでは在庫限りで販売されていることもあります。
在庫を探す際は、次のような方法を試してみましょう。
- 楽天市場やAmazonなどで「クリニカ 歯ブラシ かため」で検索
- 商品詳細ページで「在庫あり」または「販売終了」の記載を確認
- 型番が「4列コンパクト」「3列フラット」など旧仕様のものを中心にチェック
ただし、在庫が残っていても長期保管品の可能性があり、パッケージデザインや製造ロットに差がある場合があります。
購入時は販売元やレビューも確認しておくと安心です。
「かため」の代わりに選びたいクリニカシリーズ
「どうしてもクリニカの使い心地が好き」という方には、同シリーズの“ふつう”または“やわらかめ”タイプが実質的な代替になります。
クリニカ アドバンテージ ハブラシ(ふつう/やわらかめ)
- 薄さ2.6mmの極薄ヘッドで奥歯の奥まで届きやすい
- 細さ3.5mmのスリムネックで操作性が高い
- 毛先が歯間や歯周ポケットに入りやすく、軽い力でも磨き残しを減らせる
「かため」に慣れている人は最初少し物足りなく感じるかもしれませんが、軽いブラッシング圧で丁寧に磨くと、結果的に汚れの落ち方はほとんど変わりません。
むしろ歯茎への負担が減ることで、長期的には口腔環境の安定につながります。
他ブランドの「かため」歯ブラシも検討しよう
どうしても“かため”の感触が恋しい場合は、他メーカーの硬めブラシを検討するのも一つの手です。
例えば次のような製品が人気です。
これらはいずれも国内大手ブランドで、硬め毛ながら歯茎への刺激を抑えた設計がされています。
ただし、硬い毛を強い力で押し当てると、どのブラシでも歯肉を傷つけるリスクがあるため注意が必要です。
「強く磨く=汚れが落ちる」ではなく、「正しい角度と軽い圧で時間をかける」ことが大切です。
「硬さ」より「磨き方」が大切な理由
歯ブラシ選びではつい「かため/やわらかめ」で選びがちですが、実際には毛の硬さより磨き方と頻度の方が結果を左右します。
歯科医師の間では、「硬めブラシを力強く使うより、やわらかいブラシで優しく長く磨くほうが汚れが落ちる」という考え方が主流になっています。
もし「ふつう」や「やわらかめ」に替えたら磨きにくいと感じた場合は、
・ブラッシング時間を少し延ばす
・歯の表面を小刻みに動かす
・ヘッドの角度を変えて歯間を意識する
など、使い方を工夫すると驚くほど磨き上がりが変わります。
“硬さ”に頼らなくても、正しい動かし方を身につければ、歯垢除去率は十分に確保できます。
今後「かため」は再販される可能性はある?
現時点では、ライオンから「クリニカ歯ブラシかため再販」に関する公式発表は出ていません。
また、メーカーの製造終了リストに掲載された商品が再発売される例は非常にまれです。
よって、再販の可能性は低いと考えられます。
ただし、今後新シリーズや限定仕様が登場する可能性はあります。
その際に「ハードタイプ」や「しっかり磨ける設計」が再登場することも考えられるので、公式サイトやニュースリリースを時々チェックしておくとよいでしょう。
まとめ:クリニカ歯ブラシかためが売ってない理由と今後の選び方
・クリニカ歯ブラシの「かため」は、ライオン公式により製造終了済み
・歯科業界の流れとして「やわらかめ」中心へ移行している
・在庫限りのため、ネット上では入手困難になりつつある
・代替として「ふつう」や「やわらかめ」でも十分な磨き効果が得られる
・他ブランドの硬め仕様を検討するのも一つの選択肢
つまり、「かため」が売っていないのは一時的な欠品ではなく、メーカーの方針によるライン整理です。
とはいえ、硬さだけが磨き心地を決めるわけではありません。
自分の歯や歯茎の状態に合ったブラシを選び、優しく丁寧に磨くことが一番の近道です。
これから歯ブラシを買い替える人は、「クリニカ歯ブラシかためが売ってない」今こそ、自分に合った新しい磨き方を見つけるチャンスかもしれません。

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