「最近、コンビニで競馬ブックを見かけなくなった」という声が増えています。
以前はレース前に立ち寄って、ついでに競馬ブックを買って出勤、なんていう人も多かったはず。
それが今では、どの店舗を回っても置いていない――。
いったい何が起きているのでしょうか。この記事では、競馬ブックがコンビニで売っていない背景や、現在の入手方法についてわかりやすく解説します。
コンビニで競馬ブックが見つからない理由
まず知っておきたいのは、「販売中止」ではなく「取り扱い縮小」が進んでいるという点です。
競馬ブックは、発行元であるケイバブック社によると、全国の一部コンビニや駅売店で販売されています。しかし、公式サイトでも「店舗によっては販売していない場合があります」と明記されています。
つまり、販売そのものが終了したわけではなく、「仕入れている店舗が減った」ことが最大の理由です。
背景には、紙の競馬新聞や専門誌全体に共通する構造的な変化があります。
- 紙媒体の需要減少
- 物流費や配送コストの上昇
- 店舗ごとの売れ行きの差が拡大
- デジタル版やスマホアプリの普及
これらが重なり、店舗側としては「売れ残りリスクのある専門誌」を避ける傾向が強まっています。特に地方都市や郊外のコンビニでは、仕入れ数を最小限にするケースが増えているようです。
「販売中止」ではなく「販売方法が変わった」
「売ってない=販売終了」と思われがちですが、実際には販売形態が変化しています。
従来のように棚に平積みする方法だけでなく、「マルチコピー機でのプリント販売」という新しい形が登場しています。
たとえば、ローソンの一部店舗では「競馬ブックPrint」サービスが導入されており、店内のコピー機から直接プリント購入が可能です。
この方式なら、在庫リスクを避けつつ、必要な号だけをその場で購入できます。紙媒体が欲しい読者にとっても便利な仕組みです。
また、競馬ブックの公式サイトでは「販売店一覧」が公開されており、どの地域・チェーンで販売しているかを確認することができます。
ただし、そこに掲載されていても、店舗ごとに実際の取り扱い状況は異なるため、「行ってみたらなかった」ということも少なくありません。
売っていないと感じる人が増えた理由
ここ数年、「競馬ブックがどこにも売ってない」という声が増えたのは、複数の要因が重なっています。
- 店舗ごとの仕入れ差
需要が低い地域では、競馬関連誌を仕入れないコンビニが増えています。セブンイレブンにはあるが、ローソンやファミマにはないという例もあります。 - 早朝の売り切れ
競馬ファンは発売直後に購入する傾向があり、人気号では午前中に完売してしまうことも。昼過ぎに行って「売ってなかった」と思う人も多いようです。 - マルチコピー機への移行
紙の現物を棚に置かなくなったことで、「いつもの棚にない=販売終了」と勘違いしやすくなっています。 - 流通コストとスペース問題
競馬ブックのような専門誌は厚みがあり、返品や在庫管理も負担がかかります。コンビニではスイーツや日用品など利益率の高い商品が優先され、雑誌コーナーが縮小される傾向にあります。
これらの要因から、「どこにも置いてない」と感じる人が増えているわけです。
競馬ブックを確実に手に入れる方法
では、今どうすれば確実に競馬ブックを購入できるのでしょうか。
主な入手手段を整理すると、次のようになります。
1. コンビニのマルチコピー機を利用する
ローソンなどのコピー機では、競馬ブックを含む各種競馬新聞をプリント購入できます。
タッチパネルで「コンテンツサービス」→「競馬・ボート・オート」などのカテゴリーを選び、最新号を印刷購入する仕組みです。
紙の質やレイアウトも新聞版とほぼ同じで、価格も数百円程度。
2. 駅売店・競馬場・ウインズで購入する
駅構内のキオスクや競馬場内売店、場外馬券売り場(ウインズ)では今も販売されていることが多いです。
競馬開催日の前日~当日朝にかけて販売されるため、早めに立ち寄るのがおすすめです。
3. 書店・専門店での定期購読
書店によっては定期購読の受付をしている場合があります。地域によっては配送サービスも利用可能です。
4. 競馬ブックの電子版・ネットショップを利用
競馬ブックはネット上でも販売されています。
「競馬ブックWeb」「競馬ブックネットSHOP」などから電子版を購入でき、スマートフォンやタブレットでも閲覧可能です。
データ分析派には、電子版の方が検索性・携帯性が高く便利という声もあります。
「紙で読みたい派」へのおすすめ対策
紙の競馬ブックを愛用している方にとって、「電子版だけでは物足りない」というのも本音でしょう。
その場合は、次の方法を試してみるといいでしょう。
- 行きつけのコンビニで取り寄せができるか相談してみる
- 販売店一覧から、近隣で取り扱いがある店舗を確認する
- 開催日前日の夜や早朝など、販売直後のタイミングを狙う
- どうしても見つからないときは、マルチコピー機でプリントする
これらを組み合わせることで、紙の競馬ブックを引き続き入手できます。
とくにローソンのコピー機プリントは、知っている人がまだ少ないため、確実に手に入る穴場的な手段です。
今後の販売形態はどうなる?
専門誌業界全体としては、「紙+電子+プリント販売」というハイブリッド形式が主流になりつつあります。
競馬ブックも例外ではなく、読者のニーズに応じて柔軟な販売方法を取り入れています。
紙媒体は依然として根強い人気がありますが、コンビニ流通だけに頼るのは現実的ではありません。
物流コストの上昇、返品率の高さ、デジタル化の進展――これらが継続的に影響しており、今後も「紙の販売は限られたエリアで続く」一方、「電子版やプリントサービス」が主流になっていくと考えられます。
まとめ:競馬ブックがコンビニで売ってないときはどうする?
まとめると、「競馬ブックがコンビニで売ってない」と感じるのは、販売終了ではなく販売方法の変化によるものです。
コンビニの棚に並ぶ紙媒体は減ったものの、マルチコピー機や電子版など、新しい入手ルートが整備されています。
- 一部のコンビニでは引き続き販売中
- 店舗によっては仕入れをやめている
- ローソンなどでプリント版を購入可能
- 駅売店・競馬場・ウインズ・ネットショップでも入手可能
昔ながらの「紙の新聞」を求めるファンにとっては少し不便かもしれませんが、今は選択肢が増えた時代でもあります。
「どこにも売ってない」と諦める前に、コピー機やオンライン販売などを活用して、ぜひ自分に合った方法で競馬ブックを手に入れてみてください。
