最近、「金麦サワーを探しても全然見つからない」「近所のコンビニから消えた」という声がSNSでも増えています。
普段から金麦シリーズを愛飲している人にとっては、突然棚から姿を消したように感じたかもしれません。今回は、そんな「金麦サワーが売ってない理由」や「終売の背景」、そして「再販の可能性」について、現時点でわかっていることをまとめていきます。
そもそも「金麦サワー」とはどんな商品？
「金麦サワー」は、サントリーの人気ブランド「金麦」シリーズのひとつ。
ビールのような麦のうまみを残しつつ、サワーのような軽やかさと飲みやすさを追求した“新ジャンル”のアルコール飲料です。
最初に登場したのは2024年春、北海道エリア限定でのテスト販売。その後、2024年10月15日に全国で数量限定発売されました。
「ビール類は少し重たいけど、しっかり麦の風味も感じたい」という層に向けた新しい提案で、発売当初はかなり注目を集めました。
しかし、2025年に入ってからSNSや口コミで「どこにも売ってない」「店頭で見かけなくなった」という声が増加。
実際に、スーパーやコンビニの棚から姿を消している地域もあるようです。
売ってない理由①：旧モデルの「終売」が始まっている
結論から言えば、現在の「金麦サワー（旧モデル）」はすでに終売しています。
サントリーの公式発表によると、2025年4月に「金麦〈晩酌サワー〉」としてリニューアル・通年発売される予定です。
つまり、いま市場で探しても旧パッケージの「金麦サワー」はほとんど在庫が残っておらず、流通在庫や一部のネット通販にわずかにあるだけ。
この切り替え期間の空白が、「売ってない」と感じる最大の理由になっています。
サントリーはこれまでも、季節限定や数量限定の金麦シリーズを頻繁に展開しており、旧モデルを販売終了して新モデルへ切り替えるサイクルが比較的早いブランドでもあります。
売ってない理由②：数量限定・地域限定での発売だった
もうひとつの要因は「販売形態」です。
2024年10月発売の「金麦サワー」は全国展開とはいえ“数量限定”。つまり、在庫がなくなればそれで終了という性質の商品でした。
また、初回は北海道エリアでの先行販売。その後全国へ広げたため、地域や店舗によって入荷量が異なり、「一度も見たことがない」「地方では扱っていなかった」という声も多く出ています。
実際、流通情報を追うと、スーパーやコンビニの一部店舗では入荷自体がなかったケースもあるようです。
数量限定＋地域差という二重の条件が重なり、結果的に“入手困難”と感じる人が多くなったと考えられます。
売ってない理由③：店舗による取扱い差と在庫管理の影響
サントリーの製品は全国で流通していますが、すべての店舗が同じ商品を扱うわけではありません。
特に新ジャンルや限定商品は、各店舗の発注判断に任されるケースが多く、「うちの店では仕入れていない」「すぐ売り切れて再入荷がない」といった現象が起こります。
販売当時、いくつかの調査サイトでも「スーパー・コンビニでは△（一部店舗のみ）」という取扱い状況が示されていました。
つまり、発売時点からすでに「どこでも買える商品ではなかった」わけです。
さらに、限定商品の場合、在庫管理の都合で「早めに棚から下げる」「販売終了を待たず入れ替える」といった動きも起こります。
こうした店舗運用の影響も、“売ってない”印象を加速させています。
売ってない理由④：名称リニューアルによる混乱
「金麦サワーがない」と感じるもう一つの理由は、名称変更です。
旧商品「金麦サワー」は、2025年春から「金麦〈晩酌サワー〉」としてリニューアル発売されます。
つまり、中身やコンセプトは引き継がれているものの、名前が変わったことで、消費者が“別の商品”と認識しているケースが多いのです。
スーパーの棚で「金麦サワー」を探しても見当たらず、「晩酌サワー」とだけ書かれていれば、気づかずに通り過ぎてしまう人も少なくありません。
サントリーはこの新商品を「家での晩酌にぴったりな、ビールでもチューハイでもない新ジャンル」として位置づけています。
つまり、「金麦サワー」は終売ではなく、ブランド刷新による新展開なのです。
売ってない理由⑤：市場の変化とブランド戦略の見直し
ここ数年、ビール系飲料の市場では「飲みやすさ」「軽さ」「新ジャンル」のニーズが拡大しています。
サントリーも、金麦ブランドを軸に糖質オフや季節限定などさまざまな派生商品を展開してきました。
一方で、RTD（缶チューハイ・サワー）市場は急成長を続けており、ビールよりも気軽に飲めるお酒を求める層が増加しています。
サントリーはこうした消費者動向を踏まえ、「金麦」ブランドでその中間的な立ち位置を担う商品として“サワー風味の麦系飲料”を再定義しました。
つまり、「金麦サワー」の終了は単なる販売不振ではなく、市場全体の方向性に合わせたブランド再構築の一環。
「金麦〈晩酌サワー〉」へのリニューアルは、その戦略転換を象徴する動きだといえるでしょう。
販売再開予定は？「金麦〈晩酌サワー〉」として復活へ
では、「再販」はあるのでしょうか。
サントリーの発表によると、2025年4月8日から「金麦〈晩酌サワー〉」として全国通年販売を開始します。
つまり、“再販”ではなく“継続的なリニューアル”です。
新しい金麦サワーは、麦芽のうまみを生かしながらも軽やかで、サワーのような後味を実現。
パッケージも一新され、より食事に合わせやすいデザインになっています。
発売時期から見ると、旧モデルの販売終了（在庫切れ）と新モデルの通年展開の間に、数ヶ月の空白期間があるため、今ちょうどその“谷間”にあたる地域も多いようです。
つまり、「売ってない」と感じている今こそ、次のリニューアル発売を待つタイミングでもあります。
どこで買える？通販・店頭の最新動向
現時点で、旧モデル「金麦サワー」は店頭ではほぼ姿を消しています。
一部のドラッグストアやネット通販で在庫が残っている場合もありますが、「在庫限り」「お取り寄せ後発送」と表示されているケースが多いです。
一方で、新しい「金麦〈晩酌サワー〉」はすでに一部通販サイトで予約・先行販売が始まっています。
Amazonや楽天市場などでは、サントリー公式ストア経由で購入可能な場合もあるため、発売日前後はネット購入がもっとも確実でしょう。
今後は全国のスーパー、コンビニ、ドラッグストアなどで順次取り扱いが拡大する見込みです。
ただし、店舗によって入荷時期が異なるため、発売日以降も「まだ置いてない」ということは十分ありえます。
まとめ：「金麦サワー」はリニューアルで再登場予定
「金麦サワーが売ってない」と話題になっているのは、旧モデルの終売と新モデルへの切り替えが進んでいるためです。
数量限定・地域限定での販売が終了し、在庫が尽きた今は、棚から消えてしまって当然の時期にあたります。
しかし、サントリーは同じコンセプトを引き継ぐ「金麦〈晩酌サワー〉」を2025年春から全国で通年販売予定。
つまり、「売ってない」のは一時的なもので、近いうちに新しい形で戻ってくるということです。
これまでの「金麦サワー」を気に入っていた人は、リニューアル後の商品を楽しみに待っていて良さそうですね。
今後も金麦シリーズの動向に注目していきましょう。
