「アンパンマン列車に乗ってみたいけど、どれがいいの?」
そんな疑問を持つパパママは多いのではないでしょうか。
実はアンパンマン列車と一口に言っても、走る路線もデザインも体験できる内容もそれぞれ違います。四国を中心に、いくつものタイプがあるんです。
この記事では、全国で運行されているアンパンマン列車の種類や路線、車内の特徴、そして実際に子どもと乗るならどれがおすすめなのかをわかりやすく紹介します。旅の計画を立てるときの参考にしてくださいね。
アンパンマン列車とは?いつから走っているの?
アンパンマン列車は、人気アニメ「それいけ!アンパンマン」とJR四国がコラボして誕生した観光列車です。最初に登場したのは2000年。
高知から岡山方面へ走る「特急南風」が第1号でした。
以来20年以上にわたり、四国各地を走る路線で、アンパンマンやその仲間たちが描かれたカラフルな列車が子どもたちを楽しませています。
現在では、5種類以上の列車がそれぞれのルートで運行されており、外装デザインはもちろん、車内の装飾や座席、チャイム音までアンパンマン一色。まるで絵本の中に入り込んだような体験ができます。
四国を中心に、岡山や高松など本州からもアクセス可能な路線があるため、遠方からでも比較的行きやすいのが魅力です。
アンパンマン列車の種類と走っている路線
現在、JR四国が運行するアンパンマン列車には次のような種類があります。
予讃線8000系アンパンマン列車(しおかぜ・いしづち)
岡山・高松〜松山を結ぶ特急列車で、白い車体に虹と雲が描かれたデザインが特徴。
1号車には「アンパンマンシート」という特別車両があり、カラフルな座席や雲型のヘッドレストなど、細部までアンパンマンの世界観で統一されています。
テーブルにはミニ運転席があり、子どもが運転ごっこを楽しめる工夫も。指定席は16席限定なので、早めの予約がおすすめです。
アクセスが良く、岡山から乗り換えなしで松山まで行けるため、観光旅行の一部として利用しやすいのも魅力です。
土讃線あかい・きいろアンパンマン列車(南風)
岡山〜高知を結ぶ特急「南風」では、赤と黄色の2種類のアンパンマン列車が活躍しています。
それぞれ車体カラーが異なり、鮮やかな色使いが写真映えする列車です。1号車のアンパンマンシート(24席)は、壁・天井・座席すべてにキャラクターが描かれており、まるでアンパンマンの世界の中を走っているような気分に。
山間を抜ける土讃線は車窓も見どころが多く、特に吉野川沿いの風景は圧巻。鉄道好きの子どもにも人気の路線です。
予讃線宇和海アンパンマン列車
松山〜宇和島間を走る特急「宇和海」にもアンパンマン列車があります。
白い車体にアンパンマンとばいきんまんの大きな顔がドン!と描かれたインパクトあるデザイン。車内チャイムには「アンパンマンのマーチ」が使われており、乗った瞬間から子どもたちのテンションが上がります。
比較的短い距離で乗れるため、小さな子どもでも負担が少なく、松山観光のついでに気軽に体験できるのが魅力です。
ゆうゆうアンパンマンカー(徳島線など)
「走るプレイルーム」として人気なのが、ゆうゆうアンパンマンカー。
徳島〜阿波池田間などで特急列車に連結して運行されています。
この列車の一番の特徴は、車内に広いキッズスペースがあること。柔らかい床材が使われたプレイルームで、子どもたちは自由に遊ぶことができます。
座席は指定席で20席のみ。一般車両の乗客はプレイルームを利用できないため、確実に遊びたい場合は指定席の予約が必須です。
幼児~小学校低学年くらいの子ども連れに特に人気で、親子で安心して楽しめる列車です。
瀬戸大橋アンパンマントロッコ(岡山〜高松・琴平)
数あるアンパンマン列車の中でも特に人気が高いのが、瀬戸大橋アンパンマントロッコ。
岡山と高松・琴平を結ぶルートを走り、瀬戸大橋の上をトロッコ車両で渡ることができる特別な体験が魅力です。
1両は窓なしのトロッコ仕様で、海風を感じながら瀬戸内海の絶景を満喫できます。もう1両はアンパンマンデザインの車両で、記念撮影コーナーやアンパンマンの本棚なども設置されています。
夏休みやゴールデンウィークなどに家族連れで賑わう人気列車で、全席グリーン車指定席です。
ただし、冬期(12〜2月)は運転しない期間もあるため、運行日を事前に確認しておきましょう。
子どもと一緒に乗るならどのアンパンマン列車がいい?
それぞれの列車に個性があり、目的によって「どれがいいか」が変わります。
ここでは、タイプ別におすすめを紹介します。
- 小さい子どもと一緒にゆったり遊びたいなら
→ ゆうゆうアンパンマンカー。プレイルームがあるため、退屈せずに楽しめます。 - 初めてアンパンマン列車に乗るなら
→ 予讃線8000系アンパンマン列車や土讃線あかい・きいろアンパンマン列車がおすすめ。座席のデザインやチャイム、車体すべてがアンパンマン仕様で満足感抜群。 - 絶景も楽しみたいなら
→ 瀬戸大橋アンパンマントロッコ。海を渡る開放感は他の列車では味わえません。 - 短時間で気軽に体験したいなら
→ 予讃線宇和海アンパンマン列車。松山観光のついでに乗れるのが便利です。
いずれの列車も指定席が中心で、アンパンマンシートやプレイルーム付き車両は早めに埋まる傾向があります。旅行の計画が決まったら、早めに予約をしておくと安心です。
アンパンマン列車をもっと楽しむポイント
アンパンマン列車の旅をより思い出深くするには、いくつかの工夫があります。
まず、出発前に「アンパンマン列車ひろば」や「記念撮影モニュメント」がある駅に立ち寄るのがおすすめ。
高知駅や高松駅、松山駅などには、アンパンマンの像やフォトスポットが設置されており、旅の記念写真を撮るのにぴったりです。
また、車内には限定グッズの販売や記念スタンプもあるので、子どもと一緒に集める楽しみも。
列車によっては乗車記念カードがもらえることもあります。
四国内を巡る場合は、「しおかぜ」「いしづち」「南風」など複数のアンパンマン列車を乗り継いで、列車コンプリートの旅にするのも面白いですよ。
アンパンマン列車に乗るときの注意点
人気列車のため、指定席はすぐに満席になることがあります。特に大型連休や夏休みは早めの予約が必須です。
指定席を取る際は、窓口で「アンパンマンシートを希望」と伝えるとスムーズです。インターネット予約(JR四国ツアーなど)も利用できます。
また、季節や曜日によって運行日が限られている列車もあります。
とくにトロッコ列車は冬期運休の期間があるため、公式サイトで運転日を確認してから計画を立てましょう。
天候によっては一部運休になることもあるため、出発前の最新情報チェックも忘れずに。
まとめ|アンパンマン列車はどれがいい?家族で楽しむ旅の思い出に
アンパンマン列車は、子どもが笑顔になる魔法のような列車。
「どれがいい?」という質問に答えるなら、目的によっておすすめが変わります。
・小さな子と遊びたいなら「ゆうゆうアンパンマンカー」
・アンパンマンの世界を満喫したいなら「予讃線8000系アンパンマン列車」や「土讃線あかい・きいろアンパンマン列車」
・海の絶景を楽しみたいなら「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」
・短時間で気軽に楽しみたいなら「予讃線宇和海アンパンマン列車」
どの列車も、家族での思い出づくりにぴったり。
出発前に運行スケジュールを確認して、予約を早めに済ませれば安心です。
アンパンマンと一緒に四国の鉄道旅を楽しんで、笑顔あふれる一日を過ごしてください。
