医療脱毛を検討するとき、「どのクリニックが安いか」や「何回で終わるか」も気になりますが、実はそれ以上に大切なのが「どんな脱毛機械を使っているか」です。
同じ医療脱毛でも、機械によって効果・痛み・肌への負担がまったく違うことをご存じでしょうか。ここでは、主要な医療脱毛機械の種類や特徴、どんな人に向いているかをわかりやすく解説していきます。
医療脱毛機械の違いで効果も痛みも変わる
「医療脱毛＝どの機械でも同じ」と思ってしまいがちですが、実際はレーザーの種類や照射方式によって向き・不向きが分かれます。
たとえば、太い毛やVIOのような根深い毛に強いタイプもあれば、産毛や色黒肌でも安全に照射できるタイプもあります。
つまり、自分の肌質や毛質に合った機械を選ぶことが、満足度の高い脱毛を受けるコツなんです。
医療脱毛で使われるレーザーの種類
クリニックで使用される医療脱毛機械は、大きく3種類のレーザーに分類されます。
アレキサンドライトレーザー（755nm）
黒いメラニン色素への反応がよく、太く濃い毛に高い効果を発揮します。日本人の肌に比較的合いやすく、長年使われている信頼性の高いレーザーです。
ただし、色黒肌や日焼け肌には照射できない場合もあります。
ダイオードレーザー（808nm前後）
さまざまな毛質・肌質に対応しやすく、産毛にもある程度効果を出せるバランス型。痛みも比較的少なく、最近では多くのクリニックで採用されています。
YAGレーザー（1064nm）
波長が長く、皮膚の深い部分に届くため、根深い毛や色黒肌にも対応可能です。痛みはやや強めですが、VIOやヒゲ脱毛などに適しています。
熱破壊式と蓄熱式の違い
脱毛方式は「熱破壊式（ショット式）」と「蓄熱式（SHR式）」の2種類があります。
熱破壊式
高出力のレーザーを一瞬で照射し、毛根の細胞を直接破壊します。
効果が出るのが早く、少ない回数で実感しやすいのがメリット。
一方で、痛みや肌への負担はやや強めです。麻酔や冷却機能の有無もチェックポイントです。
蓄熱式
低出力のレーザーをじっくりと照射して、毛の成長を司る「バルジ領域」を破壊します。
痛みが少なく、肌への刺激が少ないのが魅力。
ただし効果を実感するまでに時間がかかる場合があり、根深い毛にはやや不向きなこともあります。
代表的な医療脱毛機械の特徴
ここからは、クリニックでよく見かける代表的な脱毛機械を紹介します。
ジェントルマックスプロプラス
アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの2種類を搭載したハイブリッド機。
肌質や部位に合わせてレーザーを切り替えられるため、全身脱毛にも対応できます。
大きな照射スポットで施術スピードが早く、冷却ガスにより痛みも軽減。
剛毛にも産毛にも対応できる万能型といえるでしょう。
ソプラノアイスプラチナム／ソプラノチタニウム
3波長を同時照射できる最新型の蓄熱式脱毛機。
アレキサンドライト・ダイオード・YAGのすべてを組み合わせているため、幅広い毛質・肌質に対応可能です。
痛みが少なく、色黒肌や敏感肌でも安心して受けられる点が特徴。
VIOや顔、背中の産毛にも向いています。
メディオスターNeXT PRO／メディオスターモノリス
日本でも導入数が多い蓄熱式ダイオードレーザー。
低出力でじんわり温めるため、痛みが少なく肌トラブルが起こりにくいです。
敏感肌の方や日焼けしている方にも選ばれることが多く、顔や背中などの産毛にも効果的。
後継機のモノリスでは照射範囲が広がり、全身脱毛のスピードも向上しています。
ジェントルレーズプロ／ジェントルヤグプロ
いずれも熱破壊式レーザー。
ジェントルレーズプロはアレキサンドライトレーザーで、黒い毛に強いタイプ。
ジェントルヤグプロはYAGレーザーを採用し、根深い毛や色黒肌にも対応可能です。
どちらも冷却装置を搭載していますが、痛みはやや感じやすい傾向です。
ライトシェアデュエット
ダイオードレーザーを使用した熱破壊式機械。
吸引しながら照射する独自構造で、痛みを感じにくくしています。
スピード照射が可能なため、全身脱毛の時間を短縮できるのが強みです。
部位や毛質・肌質で選ぶおすすめの機械
どの機械がいいかは、毛の太さ・部位・肌質によって変わります。
VIO・ヒゲなどの剛毛には
→ 熱破壊式の「ジェントルマックスプロプラス」「ジェントルヤグプロ」がおすすめ。
高出力でしっかり毛根を破壊できるため、少ない回数で効果を実感しやすいです。
産毛・顔・背中などには
→ 蓄熱式の「メディオスターNeXT PRO」や「ソプラノシリーズ」が向いています。
痛みが少なく、毛が薄い部位にも安定した効果が出やすいです。
日焼け肌・色黒肌・敏感肌には
→ 波長の長いYAGレーザー対応機（ソプラノチタニウムやジェントルヤグプロ）が安心。
肌トーンを問わず施術できるのがポイントです。
全身脱毛を短時間で済ませたいなら
→ 照射スポットの大きい「ジェントルマックスプロプラス」や「ライトシェアデュエット」がスピーディー。
施術時間が短く、忙しい方にもおすすめです。
痛みを少なくするポイント
痛みの感じ方は個人差がありますが、部位や機械によっても差が出ます。
VIOやヒゲなど毛が太く密集している部位は痛みが強く出やすいので、麻酔クリームを使えるクリニックを選ぶのも一つの方法です。
また、最新機種では冷却機能が強化されており、施術中の刺激をかなり軽減できます。
どうしても不安な場合は、無料カウンセリング時に「痛みが少ない機械で施術したい」と伝えるとよいでしょう。
医療脱毛機械選びで失敗しないコツ
脱毛機械の性能も大事ですが、「その機械をどう扱うか」も同じくらい重要です。
同じ機械でも、クリニックによって出力設定や照射スピードが異なります。
施術者の技術や経験が仕上がりに影響することもあるため、口コミや症例写真もチェックしておきましょう。
また、カウンセリングで「どの機械を使うのか」「痛みに不安がある」「色黒肌でも大丈夫か」などをしっかり相談するのがおすすめです。
一人ひとりに合わせて機械を選んでくれるクリニックなら安心して通えます。
医療脱毛機械はどれがいい？自分に合った選び方のまとめ
「医療脱毛機械はどれがいい？」という質問に、絶対的な答えはありません。
毛質・肌質・痛みの感じ方・脱毛部位によって、最適な機械は変わります。
痛みを抑えて産毛までケアしたいなら「蓄熱式」や「ダイオードレーザー」搭載機。
短期間でしっかり効果を出したいなら「熱破壊式」や「YAGレーザー」搭載機。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、自分の希望に合わせて選ぶのがいちばんです。
医療脱毛は長く付き合う施術だからこそ、機械の違いを理解しておくと納得感が違います。
カウンセリングでは遠慮せず、「どの機械を使うのか」「自分の肌に合うか」をしっかり確認して、後悔のない脱毛を選んでください。
