TOTOのネオレストって、どれを選べばいいの？──タンクレストイレの代名詞として知られるネオレストですが、いざ選ぼうとすると「NX」「LS」「AS」「RS」と、似たような名前が並んでいて迷う人も多いですよね。この記事では、最新モデルの違いと選び方を、実際に購入を検討している方にも分かりやすく解説していきます。
ネオレストとは？TOTOの最高級タンクレストイレシリーズ
まず、「ネオレスト」とはTOTOが展開する高機能タンクレストイレのシリーズ名です。タンクがない分、デザインがすっきりしており、トイレ全体が広く見えるのが特徴です。TOTO独自の技術「きれい除菌水」や「プレミスト」、「セフィオンテクト加工」などを搭載し、日々の掃除の負担を軽くしてくれます。
タンクがないことで節水性能にも優れており、水道代の節約や環境への配慮にもつながる点も魅力です。さらに、どのモデルも「清潔」「快適」「デザイン性」の3つを軸に作られているため、どれを選んでも後悔はしにくいシリーズです。
ネオレストのラインナップ一覧と違い
現在、ネオレストには主に4つのシリーズがあります。
- ネオレストNX：最上位モデル。デザインも機能も最高峰。
- ネオレストLS：高級感と実用性のバランスが取れた上級モデル。
- ネオレストAS：スタイリッシュで機能も充実した中間モデル。
- ネオレストRS：手頃な価格でタンクレスの魅力を味わえるエントリーモデル。
それぞれの違いを、もう少し詳しく見ていきましょう。
ネオレストNX：圧倒的存在感のフラッグシップモデル
ネオレストの頂点に立つのが「ネオレストNX」。まるで一体型のオブジェのような曲線美が特徴で、トイレというより“インテリアの一部”のような存在感です。
機能面でも「便器きれい」「ノズルきれい」「お掃除ミスト」「においきれい」など、TOTOの最新技術をすべて詰め込んでいます。自動でフタが開閉し、便座が温まり、使用後は自動で洗浄。手を触れる必要がほとんどないため、衛生面でも非常に優秀です。
価格はシリーズ内で最も高く、定価で70万円台から。とはいえ、デザイン性や高級感を重視する人、来客用のトイレをワンランク上にしたい人には、他にはない満足感を与えてくれます。
ネオレストLS：ホテルライクな上質デザインと高機能の両立
ネオレストLSシリーズは、NXほどではないものの高級感をしっかり感じられるモデルです。やわらかな曲線に金属調のアクセントを取り入れたデザインは、ホテルのような落ち着いた空間を演出します。
機能面ではNXに次ぐ充実ぶりで、「オート開閉」「温風乾燥」「脱臭機能」なども搭載。便座・便ふた・ノズルの自動洗浄機能もあるため、清潔を保ちやすいのが魅力です。
価格は50万円台から。高すぎず安すぎず、機能とデザインの両方を求める人にちょうど良いポジションです。リフォームや新築で“上質なトイレ空間”を作りたい方に人気があります。
ネオレストAS：シャープでモダンなスタイリッシュモデル
ネオレストASシリーズは、直線的でシャープなデザインが特徴です。見た目はシンプルでありながら、必要な機能はしっかり搭載されています。「オート便座開閉」「温風乾燥」「脱臭」「リモコン操作」など、日常的に使いやすい要素が詰まっています。
機能面ではLSより少し抑えられていますが、節水性能や除菌機能はしっかり搭載。リフォームでも導入しやすいコンパクトさもポイントです。
価格は40万円前後から。デザイン性・清掃性・コストのバランスがよく、「ネオレストを初めて導入したい」という人にもおすすめです。
ネオレストRS：手頃な価格で導入できるエントリーモデル
ネオレストRSシリーズは、ネオレストの中で最もリーズナブルなモデルです。上位機種に比べてシンプルな機能構成ですが、タンクレスらしいスリムなデザインや基本的な快適機能はしっかり備えています。
ただし、「オート開閉」「温風乾燥」などの一部機能が省略されているグレードもあります。とはいえ、きれい除菌水やフチなし形状など、TOTOらしい衛生技術は搭載されており、使い勝手は十分。
価格は30万円台前後からと、シリーズ内で最も手が届きやすいモデル。リフォームで費用を抑えたい人や、2階トイレなど使用頻度が低めの場所に設置するケースにも向いています。
清潔さを保つTOTOの技術
ネオレストシリーズの魅力は、なんといっても「清潔さを自動で保ってくれること」です。
代表的な機能として、「きれい除菌水」があります。これは水道水を電気分解して次亜塩素酸水を生成し、使用後の便器やノズルを除菌する仕組み。時間が経つと自然に水に戻るので、環境にも優しいのが特徴です。
また、便座やノズルの自動洗浄、便器内を常に湿らせて汚れを防ぐ「プレミスト」、汚れがつきにくい「セフィオンテクト加工」など、掃除の手間を圧倒的に減らす工夫が詰まっています。これらの機能があることで、毎日の清掃がぐっと楽になると評判です。
節水・省エネ性能も進化
タンクレス構造の最大の利点は、水をためておくタンクがない分、1回の洗浄で使う水の量を大幅に減らせる点です。ネオレストでは「大3.8L／小3.0L」など、従来型便器に比べて約70％もの節水を実現しているモデルもあります。
また、電気を無駄に使わない「おまかせ節電」「タイマー節電」などの省エネ機能も搭載。トイレは毎日使う設備だからこそ、こうした小さな積み重ねがランニングコストの違いにつながります。
ネオレストを選ぶときのチェックポイント
ネオレストを選ぶ際は、次のポイントを押さえておくと失敗しません。
- 設置スペースと配管の条件
トイレのサイズや排水位置によって、取り付けられるモデルが限られることがあります。特にリフォームの場合は、既存配管との相性を業者に確認しておくと安心です。 - 重視したい機能を整理する
清潔機能を優先するのか、デザイン重視か、もしくはコスパを取るのか。自分や家族が求める条件を明確にすると、自然と選ぶべきモデルが見えてきます。 - メンテナンス性と将来の安心感
ネオレストは一体型構造のため、便座部分だけ交換することはできません。長く使うことを前提に、信頼できる施工業者やメーカー保証も確認しておきましょう。 - 予算のバランス
ネオレストNXのような高級モデルは確かに魅力的ですが、ネオレストRSやネオレストASでも十分に快適。トイレは生活の中で毎日使う場所なので、無理のない範囲で選ぶのがポイントです。
ネオレストのデメリットも理解しておこう
どんなに優れた製品でも、完璧ではありません。ネオレストにも注意しておきたい点があります。
- 一体型のため、便座だけ交換できない
- 高機能ゆえに価格が高い
- 構造が複雑で、修理時の費用がやや高め
- 停電時は自動機能が使えない（手動操作が必要）
これらを踏まえた上で、自分の生活スタイルに合っているかを検討することが大切です。
ネオレストのおすすめモデルはどれ？
結論として、「どれが一番良いか」は人によって違います。目的別にまとめると次の通りです。
もし迷ったら、まずはネオレストASやネオレストRSを候補にして、必要な機能を比較してみるのが現実的です。そこから「もう少しデザインを上げたい」「快適機能が欲しい」と思えば、ネオレストLSやネオレストNXにステップアップするのも良い選び方です。
まとめ｜ネオレストのおすすめはどれ？最新モデルの違いと選び方を徹底解説
ネオレストは、TOTOが誇る最新技術とデザイン性を兼ね備えたタンクレストイレです。ネオレストNX・ネオレストLS・ネオレストAS・ネオレストRS、それぞれに特徴があり、「どれがいいか」は暮らし方や優先順位によって変わります。
デザインを重視するならネオレストNXやネオレストLS、コスパを求めるならネオレストASやネオレストRS。どのモデルを選んでも、清潔さと快適さを両立できることに変わりはありません。長く使うトイレだからこそ、自分にとってちょうどいいネオレストを選んで、毎日の時間を少し特別なものにしてみてください。
