「最近コレールをお店で見かけないけど、販売終了したの?」
そんな声がSNSでもよく見かけますよね。長年愛されてきた耐熱ガラス食器「コレール」。薄くて軽いのに丈夫で、電子レンジや食洗機もOKという使いやすさが人気でした。
でも今、「販売終了」という噂が一人歩きしているのも事実。今回はその真相と、なぜそんな誤解が広がったのか、そして今後の展開についてじっくり見ていきましょう。
「販売終了」は本当?結論:ブランド自体は継続中
まず結論から言うと、「コレール」というブランド自体は販売終了していません。
現在も日本ではパール金属株式会社が正規代理店として取り扱っており、公式サイトやAmazon、楽天などでも購入可能です。
では、なぜ「販売終了した」という噂が流れたのでしょうか。
その理由は主に以下の3つです。
- 一部シリーズや柄の生産終了
- 店舗での取り扱い減少や在庫切れ表示
- 海外と国内の販売状況の混同
つまり「コレールが全部なくなった」というよりも、「特定の柄やシリーズがなくなった」「近所の店で見かけなくなった」ということが積み重なって、“コレール終了説”が広まってしまったのです。
コレールが長年愛されてきた理由
ここで改めて、コレールがどんな食器ブランドなのかを振り返ってみましょう。
コレールは1970年にアメリカで誕生した耐熱ガラス食器ブランドで、世界50か国以上で販売されています。
最大の特徴は「Vitrelle(ビトレル)」という三層構造のガラス。乳白色のガラスを2枚の透明ガラスで挟み、熱圧縮で一体化させることで、薄くて軽いのに割れにくいという特性を持たせています。
そのため、
- 軽いので毎日の食卓で扱いやすい
- 電子レンジ・オーブン・食洗機対応で便利
- スタッキングしやすく収納にも困らない
と、実用性が抜群。特に子どもや高齢者のいる家庭では「扱いやすくて安心」と人気を集めてきました。
「販売終了」と言われるようになった背景
それでも、なぜ「コレールが販売終了した」と言われてしまうのでしょうか。
背景には、時代の流れや市場の変化も関係しています。
1. 柄やシリーズの入れ替え
コレールは定期的にデザインやラインナップを刷新しています。
人気のあった柄でも、生産終了(廃番)になることがあり、そのタイミングで「もう作ってないんだ」と誤解されやすいのです。
「ブルーグレイス」「ブランシュ」など、過去に人気だったシリーズも今では入手が難しくなっています。
2. 店頭での取り扱い減少
以前はデパートや量販店の食器売り場でも見かけたコレールですが、最近では取り扱い店舗が減っています。
大型店の棚スペース削減や、流通コスト見直しなども影響しているようです。
ネットでは買えるのに、実店舗では「取扱終了」「在庫なし」と表示され、それが“販売終了”という印象につながってしまいました。
3. 海外の販売終了ニュースの影響
一部の海外では、特定シリーズが販売終了になったというニュースもあります。
SNSや海外サイト経由でその情報が伝わり、「日本でも終わったのでは?」という誤解が広がったケースもあります。
「割れにくい」けど「割れない」わけではない
コレールが愛されてきた最大の理由は、その丈夫さ。
でも一方で、「割れにくいけど割れないわけじゃない」という点も、SNSなどでたびたび話題になります。
実際に、「手が滑って落としたら粉々に砕けた」という体験談も見られます。
ガラス製なので、衝撃の加わり方によっては破損することもありますが、その際に非常に細かい破片になるのがコレール特有の特徴。
これを「危ない」と感じた人も少なくありません。
とはいえ、落下などを想定しても従来のガラス食器よりもはるかに強く、日常使用で割れることはほとんどないレベルです。
メーカーも「安全性と軽量性のバランスを取った素材」として設計しており、あくまで“耐久性の高いガラス食器”と理解して使うのがポイントです。
ガラス食器市場の変化も一因
ここ数年、食器市場では「割れにくさ」や「軽さ」を重視した新素材の台頭が進んでいます。
メラミン樹脂、強化磁器、竹素材など、見た目もおしゃれで軽量な製品が次々登場。
これらの新素材が選ばれることで、ガラス製食器の需要が相対的に減少している面もあります。
また、食器に限らず「軽い・洗いやすい・収納しやすい」といった利便性が重視されるようになり、昔ながらの“長く使う高品質な食器”よりも、“使い勝手とコスパの良さ”が重視される傾向も強まっています。
そうした時代の変化の中で、コレールが一時的に店頭から姿を減らしているように感じるのかもしれません。
公式サイトで確認できる「現在のコレール」
実は、コレールは今も進化を続けています。
日本の公式サイトでは、新しいラインナップや限定デザインが紹介されており、2024年には「コレール フライパンシリーズ」も登場しました。
つまり、“食器だけのブランド”から“調理器具を含めたキッチンブランド”へと領域を広げつつあるのです。
オンライン販売では、以下のようなシリーズが引き続き展開されています。
- クラシックホワイトシリーズ
- プレーンホワイト(無地タイプ)
- 限定デザインの花柄・北欧風モチーフ
いずれも「軽い」「重ねやすい」「食洗機OK」といった基本性能はそのまま。
使い勝手はこれまでどおり健在です。
コレールが今後どうなる?今後の展開予想
では、この先コレールはどうなるのでしょうか。
考えられる方向性としては、以下のような動きが予想されます。
1. 柄やシリーズのリニューアル強化
定番シリーズを残しつつ、新デザインや季節限定柄を増やす動きが進む可能性があります。
「長く愛される柄」よりも、「今の暮らしやすさ・雰囲気に合う柄」が重視される時代です。
2. オンライン販売中心へのシフト
実店舗よりも、公式EC・Amazon・楽天といったオンライン中心の販売形態にシフトしていくでしょう。
アウトレットや期間限定セールなども増えています。
3. 新カテゴリーへの拡張
先ほど触れたように、調理器具やキッチンツールなど、ガラス以外の新素材にも展開を広げる動きがあります。
「コレール=ガラス食器」というイメージから、「コレール=キッチンブランド」への進化が見られます。
コレールをこれから購入する人へ:選び方と注意点
「今のうちに買っておきたい」「お気に入りの柄を探したい」という人も多いと思います。
そんなときに気をつけたいポイントをまとめておきます。
- 欲しい柄が廃番になっていないかチェック
- 正規代理店(パール金属)経由の商品を選ぶ
- 「在庫限り」「限定販売」などの表示を見逃さない
- 落下や急激な温度変化には注意して使う
また、シリーズやサイズごとに在庫状況が異なるので、購入前に型番を確認しておくと安心です。
もしお気に入りの柄が見つかったら、追加購入や予備の確保をしておくのもおすすめです。
コレールはなぜ販売終了した?まとめと今後への期待
「コレールが販売終了した」と言われるのは、一部のシリーズ廃番や流通縮小による誤解が大きな原因でした。
ブランドそのものは現在も継続中で、むしろ新しいライン展開を進めています。
薄くて軽く、丈夫で扱いやすいコレールは、ガラス食器の中でも独自の存在感があります。
これまでの“定番の食器”という枠を超え、これからは“暮らしを彩るキッチンブランド”としての進化にも期待できそうです。
「最近見かけないからもう終わったのかな」と思っていた方も、ぜひ一度公式サイトや通販サイトを覗いてみてください。
コレールは、今も変わらず、私たちの食卓を支えてくれる存在です。
