「最近、ドラッグストアでシュミテクト歯周病ダブルケアEXを見かけなくなった」と感じた方も多いかもしれません。知覚過敏と歯周病ケアの両方にアプローチできる人気の歯磨き粉だっただけに、販売終了と聞いて驚いた人も多いでしょう。
この記事では、販売終了の背景や今後の再販予定、代わりに選べる製品について詳しく解説します。
シュミテクト歯周病ダブルケアEXとはどんな歯磨き粉?
シュミテクト歯周病ダブルケアEXは、知覚過敏ケアで知られる「シュミテクト」シリーズの中でも、特に歯周病(歯肉炎・歯周炎)へのケアを重視したタイプです。
メーカーはHaleon(ヘイロング)ジャパン株式会社(旧グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン)。2021年9月に発売され、知覚過敏と歯周病の両方をケアできる“ダブルケア”処方として注目されました。
主な特徴は以下の通りです。
- 殺菌成分「IPMP(イソプロピルメチルフェノール)」を高濃度配合し、歯周病菌を殺菌
- 抗炎症成分「MAG(グリチルリチン酸モノアンモニウム)」が歯ぐきの炎症を抑制
- フッ素1450ppm配合で虫歯予防も可能
- 知覚過敏による“しみる”症状を防ぐ効果
- フレーバーは「ダブルミント」と「クールリフレッシュミント」の2種類
まさに「総合ケア歯みがき」として、発売当初から人気を集めていました。
シュミテクト歯周病ダブルケアEXが販売終了になった理由
結論から言うと、メーカーから公式な「販売終了理由」は明示されていません。
しかし、流通や製品情報を確認すると、いくつかの背景が見えてきます。
1. 製品ラインナップの整理・統合
シュミテクトシリーズには、「シュミテクト歯周病ダブルケアEX」のほかに、「シュミテクト歯周病ダブルケア(EXなし)」など、似た機能を持つ製品が複数存在します。
ブランド内での重複や名称の複雑化を避けるため、EX仕様を廃止し、通常の「シュミテクト歯周病ダブルケア」に統合した可能性があります。
歯磨き粉業界では、同一ブランド内で機能が似ている製品を整理・統合するケースが多く、販売終了は必ずしも「不具合」や「売れ行き不振」が理由ではありません。
2. 製造・供給体制の変更
流通サイトでは「取扱停止」「販売終了」と表示されており、在庫限りの扱いになっている店舗もあります。
これは多くの場合、製造ラインの変更や原料コストの上昇、あるいは供給計画の見直しなどによる一時的な生産終了を意味します。
特に医薬部外品は、薬事承認の更新や製造工場の変更などでも一時的に出荷が止まることがあります。
3. ブランド戦略の見直し
シュミテクトは、知覚過敏ケアを中心に多様なラインナップを展開しています。
その中で、「シュミテクト コンプリートワンEX」や「トゥルーホワイト」など、新シリーズへの注力が進む中、重複する機能を持つ製品を整理したと考えられます。
つまり、「シュミテクト歯周病ダブルケアEX」は、機能的には他シリーズに吸収された形で、ブランド全体の刷新の一環として終了した可能性があります。
4. 成分・薬事基準の改訂対応
薬用歯みがきは、厚生労働省の「薬用歯みがき類製造販売承認基準」に基づいて製造されます。
この基準が改定された場合、成分濃度や表示方法の変更が必要となり、旧仕様のまま販売を継続することができなくなることがあります。
「EX」は最大濃度の殺菌成分IPMPを配合していたため、法的・技術的な再調整が必要になった可能性もあります。
5. 市場競争・販売動向
歯磨き粉市場は競争が激しく、各社が「高濃度フッ素」「ホワイトニング」「口臭ケア」など多機能製品を展開しています。
その結果、似たコンセプトの製品が増え、販売シェアが分散することも廃番の一因となり得ます。
消費者の需要や販売データをもとに、より売れ筋に集中させるブランド戦略が取られたと考えられます。
現在の入手状況と在庫について
2025年現在、主要通販サイトでは「販売終了」「在庫なし」となっているケースが目立ちます。
ただし、一部のドラッグストアやオンラインショップでは、旧パッケージ品や在庫限りの販売が続いている場合があります。
購入を検討する場合は、以下の点に注意しましょう。
- パッケージが旧仕様(EX表記あり)か確認する
- 成分・容量(フッ素1450ppmなど)が同一か確認する
- 保管期間の長い在庫には変色や乾燥のリスクがあるため、状態を確認して購入する
また、ECモールでは並行輸入品や旧在庫を扱うショップもあるため、正規品販売店を選ぶことが大切です。
代替品・後継モデルはある?
メーカー公式ページでは「シュミテクト歯周病ダブルケア」が引き続き掲載されており、同様の機能を持つ製品として位置づけられています。
EXの表記こそ消えていますが、基本的な処方は似ており、次のような共通点があります。
- IPMP(イソプロピルメチルフェノール)配合
- MAG(グリチルリチン酸モノアンモニウム)配合
- 知覚過敏ケア+歯周病ケアのダブルアプローチ
- フッ素1450ppm配合
そのため、機能面では「シュミテクト歯周病ダブルケアEX」の後継品と考えて問題ないでしょう。
さらに、知覚過敏を重点的にケアしたい方には「シュミテクト コンプリートワンEX」も人気があります。
また、歯周病予防を重視したい場合は「デントヘルス」や「アセス」など、同カテゴリーの薬用歯磨き粉も代替候補になります。
再販の予定はあるのか?
現時点で、メーカー(Haleonジャパン)から「再販予定」の公式発表は出ていません。
そのため、「シュミテクト歯周病ダブルケアEX」が同名で復活する可能性は低いとみられます。
ただし、同社は定期的に処方リニューアルやパッケージ刷新を行っており、今後、同様の機能を持つ新商品が登場する可能性はあります。
「EX」の冠が外れても、歯周病ケア・知覚過敏ケアを両立させた製品ラインは今後も維持されるでしょう。
販売終了のまとめと今後の選び方
まとめると、シュミテクト歯周病ダブルケアEXが販売終了になった背景には、以下のような複合的な理由があると考えられます。
- 製品ラインナップの整理・統合
- 製造や供給体制の見直し
- ブランド再構築によるシリーズ再編
- 成分・薬事基準の改訂対応
- 市場競争による戦略的判断
今後は「シュミテクト歯周病ダブルケア」などが事実上の後継モデルとして流通しており、同等の効果を求める方はこちらを選ぶのが現実的です。
また、知覚過敏や歯周病のケアは製品名よりも“成分”がポイント。
IPMPやMAG、フッ素などの配合成分を確認し、自分の症状に合った歯磨き粉を選ぶようにしましょう。
シュミテクト歯周病ダブルケアEXの販売終了まとめ
「シュミテクト歯周病ダブルケアEX」は、知覚過敏と歯周病をダブルでケアできる優れた製品でしたが、現在は販売終了となっています。
明確な公式理由はないものの、ラインアップ再編・製造体制変更・ブランド統合などが背景にあるとみられます。
今後の再販予定は発表されていませんが、同等機能の「シュミテクト歯周病ダブルケア」などが実質的な後継品としておすすめです。
在庫品を購入する場合は、パッケージ・成分・販売元をよく確認し、安心できる店舗から購入するようにしましょう。
