「ドルチェグストの宇治抹茶、最近見かけないけどもう販売終了なの?」──そんな声がSNSでもちらほら見られます。ネスカフェの人気カプセルシリーズの中でも、和の香りが楽しめると評判だった「宇治抹茶」。実際に販売終了しているのか、なぜなのか、そして再販の予定はあるのか。今回はその背景をじっくり掘り下げていきます。
ドルチェグスト宇治抹茶とは?どんな商品だったのか
「ネスカフェ ドルチェグスト 宇治抹茶」は、宇治抹茶100%を使用した専用カプセル。茶せんで点てたようなきめ細かい泡と、抹茶特有のほろ苦さが人気でした。
コーヒーマシン「ドルチェグスト」で抽出できる数少ない“和ドリンク”として、発売当初は話題に。2016年10月に日本で本格販売が始まり、「アジア初の専用カプセル製造設備」を国内に導入するほどの力の入れようでした。コーヒーが苦手な人や、家で気軽に抹茶を楽しみたい層に支持されていたんです。
現在は「販売終了」状態に
しかし現在、家電量販店やオンラインショップでは「販売を終了しました」「生産完了」などの表記が相次いでいます。公式サイトのラインナップからも姿を消しており、通常のルートでは購入できない状態です。
ネスレ日本が2021年に一度「カプセルの出荷再開」を発表した際には、宇治抹茶も対象に含まれていました。つまり、過去には一時的な供給停止からの再開もあったのです。それだけに、「また再販されるのでは?」と期待する声もありますが、現状では再開の公式発表は確認されていません。
販売終了の理由として考えられる3つの要因
公式に「販売終了の理由」が明確に示されているわけではありません。ただし、複数の情報をもとに推測できるポイントがあります。
1. 供給や製造体制の問題
抹茶カプセルの製造には専用設備が必要で、他のコーヒーカプセルと異なる原料・包装工程を伴います。2021年に出荷停止が発生していたことからも、原料調達や生産ラインの維持が難しかった可能性があります。
特に近年は、茶葉の価格高騰や物流コストの上昇もあり、抹茶製品の製造コストが全体的に上がっていると言われています。採算性を考慮してライン整理が行われたとみるのが自然です。
2. 売上・需要の低下
発売当初こそ人気だった宇治抹茶ですが、コーヒー系カプセルが主力の「ドルチェグスト」シリーズの中ではニッチな存在でした。抹茶を常飲する層が限られるため、一定の販売期間を経て需要が落ち着いた可能性があります。
SNS上でも「好きだったけど最近飲まなくなった」「ラテの方が出番が多い」といった声があり、使用頻度の差も影響していると考えられます。
3. ブランド戦略の変更・ラインナップ整理
ドルチェグストは、スターバックスとのコラボ商品や新しいコーヒーバリエーションなど、近年は洋風ラインの強化に注力しています。その中で、和風ドリンクの宇治抹茶はライン整理の対象になったと考えられます。
同じく「抹茶ラテ」カプセルなども生産終了となっており、ブランド全体で“ティー系商品”を縮小している動きが見られます。
再販の予定はあるの?
2025年現在、ネスレ日本や「ドルチェグスト」公式サイトでの再販予定は発表されていません。
過去に一時的な販売休止からの再開があったため、「また復活するのでは」と期待するユーザーも多いですが、現段階ではその兆候は見られません。公式ショップでも「在庫限り」「取扱終了」のまま更新が止まっています。
ネスレの新製品発表では、抹茶関連ではなく「スターバックス 抹茶ラテ」や「ミルクティー」など他ブランドとの共同開発が中心。これを見ると、宇治抹茶カプセル単独での再販はしばらく難しいかもしれません。
代わりに楽しめる類似商品・代替品
「宇治抹茶がなくなって困る」という人も少なくないでしょう。そんな方のために、代わりになる抹茶系ドリンクをいくつか紹介します。
1. スターバックス® 抹茶ラテ(ドルチェグスト専用)
ネスレとスターバックスのコラボ商品で、ドルチェグストで淹れられる抹茶ラテカプセルがあります。宇治抹茶よりミルキーで甘めの味わいが特徴。現在も販売継続中のため、抹茶系カプセルを探している人に最もおすすめです。
2. ネスカフェ ドルチェグスト 抹茶ラテ(旧モデル)
こちらは「宇治抹茶」とは別商品。ミルクと抹茶の2カプセル構成で、ラテ風に仕上がります。現在は販売終了ですが、一部通販サイトでは在庫が残っている場合もあります。
3. 他社製の抹茶ドリンク・粉末タイプ
カプセル式にこだわらなければ、スティックタイプの抹茶ラテや本格抹茶粉末も選択肢に入ります。
・「伊藤園 抹茶ラテ スティック」
・「辻利 抹茶ミルク」
・「森半 宇治抹茶入りラテ」
など、スーパーや通販で入手しやすく、味のバリエーションも豊富です。
在庫を探すときの注意点
販売終了後でも、Amazonや楽天市場、フリマサイトなどで出品されている場合があります。ただし、これらは「再販」ではなく、あくまで在庫や個人出品が中心。購入時は以下の点に注意してください。
- 賞味期限が切れていないか確認する
- 保存状態(高温・多湿)に問題がないかチェック
- 非正規ルートの商品には注意する
食品・飲料の転売品は品質劣化のリスクがあるため、購入の際は慎重に選ぶことをおすすめします。
今後の展開に期待する声も
「ドルチェグスト 宇治抹茶」は、手軽に本格抹茶を楽しめる希少なカプセルでした。SNSやレビューサイトでは、「ぜひ再販してほしい」「抹茶の香りが忘れられない」といった声が今も多く見られます。
ネスレはこれまでも限定フレーバーを復刻させた実績があるため、今後のトレンドやユーザーの要望次第では再登場の可能性もゼロではありません。公式サイトのニュースリリースやメルマガ登録をしておくと、最新情報を逃さずチェックできます。
ドルチェグスト宇治抹茶販売終了のまとめ
- 「ドルチェグスト宇治抹茶」は現在、販売終了・生産完了状態
- 供給体制や需要の変化、ブランド戦略などが終了の背景にあると考えられる
- 再販予定は公式発表なし(2025年時点)
- 類似品として「スターバックス 抹茶ラテ」などが代替候補に
- 再販を望む声は今も根強い
お家で気軽に抹茶を楽しめた「ドルチェグスト宇治抹茶」。その終了は残念ですが、今後の新作や復刻に期待しつつ、今ある選択肢でお気に入りの一杯を探してみてはいかがでしょうか。
