「くじらのたれ」という名前を聞いたことはありますか？
千葉県南房総地方を中心に受け継がれてきた伝統の珍味で、昔から地元の人たちに親しまれてきた郷土食です。見た目はジャーキーのようですが、食べると噛むほどに味わい深く、甘じょっぱいタレがしみ込んだ独特の風味がクセになる一品。
今回は、この「くじらのたれ」がどこで買えるのか、通販や実店舗の情報を詳しく紹介します。
くじらのたれとは？南房総に伝わる“鯨ジャーキー”
まず、「くじらのたれ」とはどんな食べ物なのかを簡単におさらいしましょう。
これは鯨の赤身肉を醤油やみりん、砂糖などで作ったタレに漬け込み、天日でじっくりと干した干し肉です。いわば“鯨のジャーキー”のような存在。もともとは保存食として作られていましたが、今では酒のつまみやご飯のお供として人気を集めています。
発祥は千葉県の南房総エリア。昔から捕鯨文化が根付いていた地域で、海の恵みを無駄にしない知恵として生まれた食文化だといわれています。
噛めば噛むほど旨味が出てくるのが特徴で、軽く炙って食べると香ばしさが引き立ち、より一層おいしくなるのも魅力です。
通販で買える「くじらのたれ」おすすめショップ
「くじらのたれを食べてみたいけど、近くに売っているお店がない…」という人も多いでしょう。
安心してください。最近では通販で気軽に購入できます。ここでは特に評判の良いショップを紹介します。
● ハクダイ食品（公式オンラインショップ）
南房総で長年「くじらのたれ」を作り続けている老舗メーカーです。
くじらのたれ ソフトタイプ、くじらのたれ 硬干し、くじらのたれ 加熱済など、種類も豊富。噛みごたえ重視の昔ながらのタイプから、初めての人でも食べやすい柔らかめのものまで揃っています。
公式サイトから全国発送に対応しており、冷凍便で届くので鮮度も安心です。価格は100g前後で700円台〜と手頃。おつまみ感覚で試してみるのにもぴったりです。
● 南房総の特産品ショップ（えとこ商店など）
千葉県の特産品を取り扱う通販サイトでも「くじらのたれ」を販売しています。
地域ごとに製法や味付けが微妙に違うため、複数のショップを見比べてみるのも楽しいポイント。ソフト仕上げ、薄切りタイプ、厚切りタイプなど選べる商品も多く、贈答用にギフト包装してくれる店舗もあります。
● Amazon・楽天など大手通販サイト
ハクダイ食品をはじめとする製造元の商品がAmazonや楽天市場でも販売されています。
まとめ買いセットや送料込みの商品も多く、ポイント還元を利用してお得に購入できる場合もあります。レビューを参考にしながら好みのタイプを選ぶのがおすすめです。
実店舗で買える場所は？南房総が本場！
やはり本場で味わいたいという方は、現地の直営店を訪ねてみるのが一番です。
● ハクダイ食品 直営店（千葉県南房総市）
住所：千葉県南房総市千倉町白子1539
こちらでは製造直売を行っており、作りたての商品を購入できます。冷凍・冷蔵どちらも扱っていて、保冷剤入りの持ち帰り対応もしてくれるので安心。
運が良ければ限定品や新作に出会えることもあります。観光ついでに立ち寄る人も多く、南房総土産として人気です。
● 道の駅・地域物産館
南房総市内の道の駅や特産品館でも、「くじらのたれ」を取り扱っているところがあります。
特に「道の駅ちくら潮風王国」などは、地元の名産品が揃う観光スポットとして有名。地元の食文化を体感できるので、旅行中に探してみるのもおすすめです。
味や種類の違いを知って選ぼう
「くじらのたれ」と一口に言っても、実はタイプがいくつかあります。
- くじらのたれ ソフトタイプ：柔らかく食べやすい。初めての人向け。
- くじらのたれ 硬干し：しっかり噛みごたえがあり、昔ながらの風味。
- くじらのたれ 加熱済：そのまま食べられる手軽さが魅力。
- くじらのたれ 切り落とし 150g：肉の旨味が濃く、軽く炙ると絶品。
おつまみにするならソフトタイプ、ご飯のお供や料理の具材に使うなら硬干しタイプもおすすめです。
炙ると香ばしく、焼酎や日本酒との相性も抜群。冷凍保存もできるので、少し多めに買っておくのもいいでしょう。
鯨肉を買うときの注意点
くじら製品を購入する際には、いくつか気をつけたいポイントがあります。
- 販売元の信頼性を確認すること
くじら肉は特定の流通ルートで管理されており、正規の製造業者から購入することが大切です。
ハクダイ食品など老舗メーカーを選べば安心です。 - 原料の種類をチェック
「ツチクジラ」「ミンククジラ」など、使用される鯨の種類が表示されています。国産品であることを確認するとよいでしょう。 - 保存方法を守る
多くの商品は冷凍・冷蔵で販売されています。届いたらすぐに冷凍庫または冷蔵庫に入れ、開封後は早めに食べ切るのが基本です。
くじらのたれが買える場所が少ない理由
なぜ「くじらのたれ」はスーパーなどであまり見かけないのでしょうか。
それは、製造している業者が非常に限られているからです。捕鯨文化が根付いた地域も減り、需要も一時期は落ち込んでいました。
また、鯨肉の取り扱いには法的な制限や流通の管理があるため、大量生産や全国流通が難しいという背景もあります。
そのため、今では南房総などごく限られた地域でしか作られていません。
ただし、最近は地元の味を再発見する動きもあり、ネット通販を通じて全国にファンが広がりつつあります。
まとめ：くじらのたれは通販と南房総で手に入る！
昔ながらの製法で作られる「くじらのたれ」は、今でも南房総を中心に大切に受け継がれている郷土の味です。
本場・南房総の直営店や道の駅で買うのはもちろん、公式通販やAmazonなどを利用すれば、全国どこからでも手軽に注文できます。
初めての人はくじらのたれ ソフトタイプを選ぶと食べやすく、リピーターはくじらのたれ 硬干しで深い旨味を楽しむのもおすすめです。
少し炙るだけで香ばしさが増し、お酒のお供にもぴったり。
今では数少ない伝統の味「くじらのたれ」。
気になった方はぜひ通販や販売店で探して、その独特の旨味を味わってみてください。
