「安くても使えるスマホが欲しい」と思ったとき、最近よく目にするのが**moto g64y 5G**だ。
実際に1週間使ってみると、価格からは想像できないほどの完成度に驚かされた部分もあれば、「やっぱりコストカットされてるな」と感じる部分もあった。
この記事では、moto g64y 5Gを日常生活で使い倒して見えてきた“本音の使い心地”を正直に紹介していく。
デザインと質感:シンプルで軽快、持ちやすい仕上がり
まず手に取って感じるのは、軽さと持ちやすさ。6.5インチの大画面ながら、厚みもほどよく、長時間の片手操作でも疲れにくい。
背面はマット仕上げで指紋がつきにくく、控えめなMotorolaロゴが中央に入るシンプルなデザイン。見た目は決して高級ではないが、清潔感があり、プラスチック素材のチープさをうまく抑えている。
カラーバリエーションは爽やかなシルバーブルーなどがあり、光の当たり方で上品に色が変わる。派手さよりも使いやすさを優先した印象だ。
ディスプレイ:120Hzの滑らかさに驚く
moto g64y 5Gのディスプレイは6.5インチのフルHD+液晶。この価格帯でリフレッシュレート120Hzに対応しているのはかなりの強みだ。
スクロールやSNS、ニュースアプリを開いたときの動きが非常にスムーズで、目で見てわかる違いがある。
発色もナチュラル寄りで、長時間見ても疲れにくい。ただし有機ELではないため、黒の締まりやコントラストは控えめ。動画や映画をよく観る人には少し物足りなく感じるかもしれない。
パフォーマンス:日常使いは快適、重いゲームは厳しめ
搭載されているMediaTek Dimensity 7025は、ミドルクラス向けのチップセット。
SNS、Webブラウジング、YouTube視聴、LINEなどの日常操作はサクサク動き、カメラアプリの起動もスムーズ。一般的な使い方でストレスを感じることはほとんどない。
一方で、RAMが4GBという点は明確な弱点。
アプリを複数立ち上げるとバックグラウンドで再読み込みが発生しやすく、重い3Dゲームではカクつきが目立つ。
ゲーム中心のユーザーよりも、ライト〜ミドルユーザーに向いた設計だといえる。
カメラ性能:OIS搭載で手ブレに強いが、夜は苦手
カメラは**50MP(メイン/OIS付き)+2MP(マクロ)**のデュアル構成。
日中の撮影では、鮮やかすぎず自然な色味で被写体を捉え、SNSにそのまま載せても十分な仕上がり。
**光学式手ぶれ補正(OIS)**のおかげで、歩きながら撮っても写真がブレにくく、旅行や外出時のスナップにも安心して使える。
ただし夜間や暗い室内ではノイズが増えやすく、ディテールが潰れがち。ナイトモードを使えば多少改善されるが、夜景撮影を重視するなら物足りないだろう。
マクロカメラは“おまけ”に近い性能。小物の撮影もできるが、ピントが合う距離が狭く、使う場面は限られる。
一方でインカメラは16MPで、肌の色合いが自然に出る。自撮りやビデオ通話には十分な画質だ。
バッテリー:5,000mAhで1日余裕、充電も速い
moto g64y 5Gの魅力のひとつが、5,000mAhの大容量バッテリー。
SNSや動画視聴を中心とした一般的な使い方なら、朝から夜まで余裕で持つ。
スタンバイ時の消費も少なく、バッテリー最適化がしっかりしている印象だ。
また、最大30Wの急速充電に対応しており、30分で50%前後まで回復できるのは便利。
ただしワイヤレス充電には非対応なので、ケーブル接続は必須だ。
モバイルバッテリーを使う場面でも、USB-Cで統一されている点は嬉しい。
音質と通信:スピーカーと通話の安定感も悪くない
スピーカーはステレオ仕様。YouTubeや音楽再生時も音の広がりがあり、モノラル機種より明確に聞きやすい。
最大音量は控えめだが、歪みが少なくクリアな印象。イヤホンジャックも搭載されており、有線派にも優しい設計だ。
通信面では5G/4GデュアルSIM対応。
ワイモバイル回線で利用したが、都内・郊外ともに通信は安定。
通話品質も明瞭で、VoLTE対応によって相手の声がクリアに聞こえる。
Wi-FiやBluetoothの接続も良好で、動画再生中の途切れなども特に見られなかった。
ソフトウェアと操作性:シンプルでクセがないUI
Motorola独自のUIは、ほぼ素のAndroidに近いシンプルな構成。
不要なアプリがほとんど入っておらず、初期セットアップ後すぐに快適に使える。
Android 14をベースにしており、動作の安定性も高い。
便利なのが「Motoアクション」と呼ばれるジェスチャー機能。
スマホを2回ひねるとカメラが起動する、2回振るとライトが点く、といった操作が直感的にできる。
一度慣れると他機種でも使いたくなる便利さだ。
防水・おサイフケータイ対応は?
moto g64y 5Gは防滴レベルのIP52対応で、小雨やキッチン周りでの水しぶき程度なら問題なし。
ただし本格的な防水ではないため、水没には注意が必要だ。
また、日本版モデルによってはおサイフケータイ(Felica)非対応。
普段から電子マネーを使う人にとってはデメリットになるかもしれない。
代替として、GoogleウォレットなどのNFC決済を活用する形になる。
価格とコスパ:1万円台後半でこの完成度は驚異的
最大の魅力はやはり価格。
SIMフリーモデルでおよそ1万5千〜2万円台前半、ワイモバイルなどではキャンペーンでさらに安く入手できることもある。
この価格で120Hzディスプレイ、OIS付きカメラ、5,000mAhバッテリーという構成は、2025年の市場でもトップクラスのコスパだ。
もちろん、ハイエンドのような処理性能はないが、
「安くて、ちゃんと使えるスマホが欲しい」人にとっては最有力候補になり得る。
moto g64y 5Gを使って分かった本音まとめ
1週間使って感じた率直な印象をまとめると、次のようになる。
良かった点
- 120Hzの滑らかディスプレイ
- 50MPカメラ+OISの高コスパ画質
- バッテリーが長持ちで充電も速い
- UIが軽く使いやすい
- 価格が圧倒的に安い
気になった点
- RAM 4GBで重い作業には不向き
- OLEDではない液晶画面
- ワイヤレス充電・おサイフケータイ非対応
- 防水が簡易レベル
総合的に見て、**moto g64y 5G**は価格以上に満足感を得られるスマホだ。
ライトユーザーやサブ機、家族用端末としても最適で、「とにかくコスパ重視」という人には非常におすすめできる。
ただし、ゲームや動画編集をメインに使いたい人は上位モデルを検討したほうがいい。
moto g64y 5G レビューの結論:コスパ重視派にはベストバランスの1台
moto g64y 5Gは、「安くても妥協しないスマホ」を探している人にぴったりの機種だ。
特別派手な特徴はないが、日常を快適に支える堅実な設計で、長く付き合える信頼感がある。
1週間使って分かったのは、値段以上の使いやすさと、必要十分な性能。
「高いスマホはもういらない」と感じているなら、moto g64y 5Gはその答えになるかもしれない。
