こんにちは。今回は、話題のスマートグラス「RayNeo Air 3S」をじっくり使ってみた感想と、実際の性能・使い勝手について詳しくレビューしていきます。最近では、外出先でも手軽に大画面を楽しめるガジェットが増えていますが、その中でも注目度が高いのがこのRayNeo Air 3S。果たしてどんな体験ができるのか、リアルな使用感を中心にお伝えします。
RayNeo Air 3Sとは?進化した次世代スマートグラス
RayNeo Air 3Sは、TCL傘下のRayNeoが開発した最新のウェアラブルXRグラスです。最大の特徴は「かけるだけで、目の前に最大201インチ相当の仮想スクリーンが現れる」こと。まるでポータブル映画館のような体験ができます。
ディスプレイにはMicro-OLEDパネルを採用。片眼1920×1080のフルHD解像度で、120Hzの高リフレッシュレートにも対応しています。映像の滑らかさ、色の深み、黒の締まりなど、従来の液晶パネルとは一線を画す仕上がり。映画やアニメ、ゲームなど、どんなジャンルでも没入感のある映像体験ができます。
実際に使ってみて感じた装着感とデザイン
最初に手に取った印象は「軽い!」の一言。重量は約76gで、一般的なサングラスとほぼ同じ感覚です。見た目もスポーティーで、外でも違和感が少ないデザイン。
鼻あて(ノーズパッド)やテンプルのフィット感は良好で、長時間装着してもズレにくい構造です。ただし、2時間以上の使用では鼻や耳に少し負担を感じることもあります。これは個人差がありますが、軽さを優先した構造上、長時間の連続装着には少し注意が必要です。
外観はブラック基調で高級感があり、スタイリッシュ。収納ケースもコンパクトで、持ち運びのしやすさもポイント。出張や旅行先でも気軽に使えます。
映像のクオリティ:Micro-OLEDが生む高精細な世界
RayNeo Air 3Sを実際に装着すると、目の前に浮かぶ大画面に驚かされます。解像度はフルHD、リフレッシュレート120Hzに対応しており、映像の滑らかさはまるで映画館のスクリーンを独り占めしているよう。
色再現性も素晴らしく、特に暗所シーンではMicro-OLED特有の深い黒が印象的です。コントラストがしっかりしているため、夜景や宇宙のシーンでは立体感が増します。
一方で、屋外の明るい日差しの下では画面が少し見づらくなる傾向があります。付属の遮光カバーを使えばある程度改善されますが、屋内使用を中心に考えるとベストな環境といえます。
音質・スピーカー性能:耳をふさがず楽しめる開放感
RayNeo Air 3Sのもう一つの魅力は、音です。左右のテンプル部分に小型スピーカーが内蔵されており、耳をふさがずに音を楽しめる「オープンイヤー設計」が採用されています。
音量は十分で、ボーカルやセリフがクリアに聴こえます。特に映画のセリフやYouTubeのナレーションなど、中高音域が明瞭。重低音は控えめですが、環境音を遮らない開放的なリスニング体験が得られます。
もちろん、音漏れは多少ありますが、カフェなどの静かな場所でなければ問題ないレベル。Bluetoothイヤホンや有線イヤホンを併用すれば、よりプライベートなリスニングも可能です。
対応機器と接続性:スマホもPCもゲーム機もOK
RayNeo Air 3Sは、USB-C接続で簡単に映像を出力できます。DisplayPort Alt Modeに対応したスマートフォンやノートPCであれば、ケーブルを挿すだけで即映像が表示されるシンプルさ。
Androidスマホ(Galaxy、Xperia、Pixelなど)やWindows PCのほか、Nintendo SwitchやSteam Deckなどのゲーム機にも対応。遅延もほとんどなく、アクションゲームや動画視聴も快適です。
バッテリーは非内蔵型で、接続機器から電力を供給する仕組みです。これにより軽量化を実現している一方、スマホ側のバッテリー消費がやや早くなる点は理解しておきたいところです。
実際の使用シーン:どこでも“自分専用の映画館”に
実際に数週間ほど使ってみて感じたのは、「シーンを選ばず使える便利さ」。自宅のベッドで寝ながら映画を観たり、新幹線や飛行機の移動中にNetflixを大画面で楽しんだり。カフェでノートPCにつないで作業用サブディスプレイに使うのも快適です。
周囲の視線を気にせず作業や視聴ができるのは大きなメリット。特に旅行好きや出張が多い人にはピッタリです。軽量でかさばらないため、バッグに入れておけば「どこでも映画館」がすぐ手に入ります。
旧モデルや競合製品との違い
前モデル「Air 2s」と比較すると、Air 3Sはディスプレイの明るさと音質が大幅に改善されています。コントラスト比が高く、映像の発色がより自然になりました。スピーカーの出力も上がり、音の定位感が良くなった点は確実な進化です。
競合としてよく比較されるのが「XREAL Air 2 Pro」。こちらは空間固定などAR寄りの機能が充実していますが、価格もやや高め。RayNeo Air 3Sは、コスパ重視で高画質を楽しみたい人に向いています。
メリットとデメリットを整理
メリット
- 201インチ級の大画面で映画・ゲームが没入的
- 軽量で装着感が良く、持ち運びが簡単
- 音質がクリアで耳をふさがない設計
- 対応機器が多く、接続がシンプル
デメリット
- 屋外では画面の視認性が落ちる
- 長時間使用で鼻や耳に負担が出る場合あり
- バッテリー非搭載でスマホ側の消費が増える
- XR(AR)機能はまだ限定的
とはいえ、こうした弱点を補って余りある映像体験と手軽さがあり、「大画面を持ち歩ける」という発想そのものが非常に魅力的です。
RayNeo Air 3Sは誰におすすめか
映画・アニメ好き、出張族、ゲーマー、そしてミニマルな生活を好む人。RayNeo Air 3Sは、こうした「手軽に大画面を楽しみたい」人にぴったりの製品です。
スマホで動画を見ることが多い人は、ただ接続するだけで世界が変わります。PC作業用のサブモニターとしても優秀で、限られたスペースでも効率的な作業環境を作れます。
また、眼鏡ユーザー向けに度付きレンズアタッチメントも別売で用意されているため、視力の問題もカバー可能。実用性とエンタメ性を両立したバランスの良いスマートグラスといえます。
RayNeo Air 3Sの性能と使い勝手を徹底レビュー【まとめ】
RayNeo Air 3Sは、スマートグラス市場の中でも完成度が高い一台です。Micro-OLEDによる高画質、軽快な装着感、開放的な音響設計、そして多機種対応の接続性。どの要素もバランスが取れており、初めてウェアラブルディスプレイを試す人にもおすすめできます。
「外でも手軽に大画面を楽しみたい」「動画をもっと自由に観たい」と感じているなら、RayNeo Air 3Sはその願いを叶えてくれるデバイスです。
ガジェット好きなら一度は体験してほしい、“ポータブルな映像革命”。この軽さと没入感を味わうと、もう普通のスマホ画面には戻れなくなるかもしれません。
