アディダスのランニングシューズの中でも、軽さとスピード感を両立したモデルとして人気の「アディゼロジャパン9」。
今回は実際の履き心地から反発力、そして走行性能まで、ランナーのリアルな感想を交えながら詳しくレビューしていきます。
アディゼロジャパン9とは?特徴とスペック
アディゼロジャパン9は、アディダスが誇るスピードモデル「ADIZERO」シリーズの最新作。
軽量性を突き詰めながらも、快適なクッション性を備えた万能なランニングシューズです。
まず驚くのはその軽さ。
サイズにもよりますが、約165〜177gと非常に軽量で、手に取った瞬間からスピードを意識させられます。
ミッドソールには、アディダスのハイエンドモデルにも使われている「Lightstrike Pro(ライトストライクプロ)」を採用。
薄底ながらも高い反発性とクッション性を兼ね備え、足への衝撃をしっかり受け止めてくれます。
さらにアッパーは、通気性とホールド性に優れた「Lightlock(ライトロック)メッシュ」を使用。
足に吸いつくようなフィット感があり、軽いのに安定して走れるのが印象的です。
履き心地:軽やかで足との一体感が抜群
履いてまず感じるのは、地面との距離が近い感覚。
薄底ならではのダイレクトな接地感があり、自分の足でしっかり地面を捉えて走っている実感が強いです。
ジョグの段階でも「軽いな」と感じますが、スピードを上げていくとこの軽さが一気に活きてくる。
まるで自分の足が前に引っ張られるような推進力があり、テンポよく走るほど気持ち良さが増していきます。
また、足入れした瞬間のフィット感も秀逸。
Lightlockメッシュが足全体を包み込み、かかとがブレずに安定。
特に中足部のホールドがしっかりしていて、スピード練習でも安心感があります。
ただし、少しタイトに感じる人も多く、ワンサイズ上げると快適という声も。
幅広の足型なら、サイズ選びを慎重に行うのがおすすめです。
クッション性と反発力のバランスが秀逸
アディゼロジャパン9の真価は、クッションと反発の絶妙なバランスにあります。
これまでのジャパンシリーズは「薄くて硬め」という印象が強かったですが、今作はやや柔らかめ。
Lightstrike Proの弾力が加わることで、脚へのダメージを軽減しつつ、反発力を効率的に引き出せます。
着地した瞬間にわずかな沈み込みがあり、そこから弾むように前に進む。
このリズム感が心地よく、長時間でも足が疲れにくい印象です。
一方で、「従来のようなカチッとした接地感が好みだった人には少し柔らかすぎる」と感じるケースも。
ですが、トレーニングの幅が広がったという意味では、より多くのランナーにフィットするモデルに進化したといえるでしょう。
走行性能:スピードを引き出す軽快な走り
実際に走ってみると、アディゼロジャパン9はスピードを出してこそ真価を発揮します。
ゆっくり走っていると軽さを感じる程度ですが、ペースを上げると反発が一気に前への推進力に変わる。
特にテンポ走やインターバルなどのスピード練習では、「軽く回せる」「リズムが刻みやすい」といった声が多いです。
また、ドッグボーンと呼ばれる中足部の補強構造が、重心移動をスムーズにサポートしてくれるため、ピッチ走法との相性も抜群。
短距離〜中距離(5km〜10km)のロードレース、もしくはトラック練習に最適。
「サブ3.5〜4時間ランナーのスピード練習用」としても高く評価されています。
ただし、ハーフやフルマラソンの距離ではクッションが物足りないと感じる可能性もあるので、そこは自分の脚力と相談が必要です。
前作アディゼロジャパン8との違い
前作との一番の違いは、やはりクッションの柔らかさと安定感のバランスです。
アディゼロジャパン8はより硬質でスピード特化型でしたが、9はライトストライクプロを搭載したことで足当たりが優しくなりました。
また、アッパー素材の改良により、足のホールド感が向上。
走行中のブレが減り、より安定したフォームを維持しやすくなっています。
反対に、「キレ味のある薄底感が少し薄れた」という声もあり、純粋なスピードシューズというよりは、汎用性を高めたバランス型といった位置づけです。
グリップ・安定性・耐久性
アウトソールには、信頼の「コンチネンタルラバー」を採用。
濡れた路面でもグリップ力が高く、急カーブや坂道でもしっかり食いつく感覚があります。
耐久性については、軽量モデルとしては平均的。
毎日のジョグで使うよりは、スピード練習やレース用として使う方が長持ちします。
薄底ゆえにアウトソールの摩耗は早めに出やすいですが、その分走りのダイレクト感は最後まで維持されます。
どんなランナーにおすすめか?
アディゼロジャパン9は、以下のようなランナーに特におすすめです。
- 厚底よりも自分の足で走る感覚を大切にしたい人
- スピード練習やペース走を快適に行いたい人
- レース用に「軽くて反発のあるシューズ」を探している人
- サブ3.5〜4クラスの市民ランナーで、走り込みにも使いたい人
逆に、厚底シューズのような強い反発を求める場合や、初心者ランナーの長距離練習用には少し合わないかもしれません。
実際の口コミと評価
多くのレビューで共通しているのは、「軽い」「スピードが出る」「地面を感じられる」という3点。
中には「薄底なのに脚が痛くならない」「練習で使うと厚底が軽く感じるようになる」といったポジティブな意見も目立ちます。
一方、「サイズが小さい」「柔らかくなって前作のようなキレがない」という意見もあり、好みが分かれる部分も確かにあります。
総じて、「スピードを出して走るのが楽しい」「アディゼロシリーズの中でも一番バランスが良い」といった声が多く、完成度の高さがうかがえます。
総評:アディゼロジャパン9は“自分の脚で走る”感覚を取り戻せる一足
アディゼロジャパン9は、軽量・高反発・高フィットという三拍子が揃った名作です。
走りのリズムを自分でコントロールできる薄底シューズでありながら、最新素材によってクッション性と反発力の両方を確保。
「走る楽しさを再発見できるシューズ」といっても過言ではありません。
普段厚底カーボンを使っている人でも、このシューズで練習するとフォームの安定や脚の筋力バランスを整えやすいという利点があります。
サブ4を目指すランナーから上級者まで、トレーニングとレースの中間的なポジションとして非常に使いやすいモデルです。
アディゼロジャパン9の履き心地と反発力を徹底レビュー|走行性能のまとめ
軽さ、反発、接地感。
この3つが高次元でバランスしたアディゼロジャパン9は、単なるスピードシューズではなく、ランニングをより“楽しく、速く、美しく”するための一足です。
厚底が主流の今だからこそ、この「薄底ハイパフォーマンス」モデルの魅力が光ります。
もし「自分の脚で走る感覚」を取り戻したいなら、アディゼロジャパン9はその最適解かもしれません。
