「また何か値上がりした?」——スーパーの棚を見るたびに、そんなため息をついていませんか? 確かに、ここ数年の値上げラッシュは、私たちの家計に大きな負担となってきました。でも、安心してください。今回の記事では、明日から値上げするものを具体的にピックアップしながら、その実態と家計への影響をわかりやすくお伝えしていきます。2026年の値上げトレンドは少しだけ変化の兆しも見えています。賢く家計を守るための対策と一緒に、しっかりチェックしていきましょう!
2026年の値上げ事情:全体像とその背景
まずは、今年の値上げの全体像を把握しておきましょう。2026年1月から4月にかけて、食品を中心に予定されている値上げは約3,593品目。これだけ聞くと「多い!」と感じるかもしれませんが、実は前の年の同じ時期と比べると約4割も減っているんです。そう、大規模な値上げラッシュには、少しずつブレーキがかかり始めているのですね。
では、なぜまだ多くの商品が値上げを続けているのでしょうか?その理由は次の通りです。
- 原材料価格の高騰:なんと99.9%の企業がこの理由を挙げています。
- 包装・資材費の上昇:物流に欠かせない資材の値上がりも影響しています。
- 人件費・物流費の増加:私たちが安心して商品を手に取れるまでには、様々な人の手と輸送が必要です。
一方で、注目すべきは「円安」を理由とした値上げは1.6%と過去最低水準に下がっている点です。海外からの輸入コストを理由とした値上げは一時的に落ち着いてきているのかもしれません。ただし、ここは油断禁物。為替の動向次第では、また状況が変わる可能性もあります。
月別で確認!明日から(近い将来から)値上げする主な商品一覧
それでは、具体的にどの商品がいつから値上がりするのか、月別に詳しく見ていきましょう。買い物リストの参考にしてくださいね。
2026年1月に値上げがスタートしたもの
年明け早々、主に調味料のジャンルで値上げが実施されました。食卓に並ぶ機会の多い商品も多いので、確認してみましょう。
- 日清オイリオグループのドレッシング類:体に良いと人気のアマニ油ドレッシングなどが7%から12%の値上げとなりました。
- J-オイルミルズの家庭用油脂製品(例:「AJINOMOTO さらさらキャノーラ油」):9〜14%
- 味の素の家庭用アミノ酸含有食品(例:「アミノバイタル®」):4〜8%
2026年2月に値上げされたもの
寒い時期に便利な冷凍食品や、ちょっとしたご褒美になるお菓子類の値上げが目立ちました。
- カルビーのポテトチップス・シリアル(例:「ポテトチップス うすしお味」):8〜15%
- 湖池屋のスナック菓子(例:「カラムーチョチップス」):4〜11% (158円→170円)
- 東洋水産(マルちゃん)の包装米飯:12〜16% (253円→293円)
- テーブルマークの冷凍食品・包装ごはん:2〜15%
- キリンビバレッジの一部商品(例:「トロピカーナ」オレンジ900ml):7〜46% (450円→600円)
- 宝酒造の清酒(例:パック酒「天」):平均8.8% (1.8Lで1233円→1290円)
2026年3月に値上げが実施されるもの
春先には、冷凍食品や定番の飲料など、日常的に購入する商品の値上げが予定されています。
- サトウ食品のパックご飯(例:「サトウのごはん」):12%
- ニッスイの家庭用冷凍食品:3〜34%
- 伊藤園の緑茶製品(例:「お〜いお茶」600ml):5〜25% (200円→220円)
- コカ・コーラの緑茶製品(例:「綾鷹」):6.3〜12.1%
- ネスレ日本の菓子(例:「キットカット カカオ72%」):31%
- ハーゲンダッツのアイスクリーム(ミニカップ等):325円→345円
2026年4月以降に予定されている値上げ
年度が変わっても、値上げの波は完全には収まりません。特に注意したいのが4月。調味料や即席麺など、家庭の定番商品に値上げの動きが集中する見込みです。
- キユーピーのマヨネーズなど調味料:約6〜10%の幅で値上げ予定。
- 日清食品の「カップヌードル」レギュラーサイズ:248円に値上げ予定。
- その他、多くの酒類・飲料の値上げが集中する見込み。
その他の生活関連品
- 菓子・その他食品:大正製薬の「ヴイックスのど飴」(2月、10〜34%)、カゴメの「野菜生活100」(2月、最大19.1%)。
- ベビー用品:ピジョンの「赤ちゃんのやわらかパックごはん」(3月、2〜11%)。
主要食材(卵・鶏肉・米)の価格見通し
日常的に購入する主要食材については、専門家により以下のような見通しが示されています。
- 卵:生産コストの上昇傾向が続いており、高止まりが続く見込み。保存技術の向上などが緩和要因となる可能性。
- 鶏肉:飼料費の高騰など下げる要素がなく、高止まりが継続するとの見方。猛暑による発育低下や鳥インフルの発生がさらなる上昇リスク。
- 米:2025年に高騰したが、2026年は民間在庫が過剰となる予想もあり、価格の下落が期待できるという見方が出ている。
家計への影響はいくら?徹底検証
「結局、生活はどれだけ苦しくなるの?」という根本的な疑問にお答えします。
第一生命経済研究所の試算によると、2026年の物価上昇による家計の負担増加額は、1人あたり約2万2,000円と見込まれています。4人家族なら約8万9,000円の出費増です。
…と、ここで「え!?」と思ったあなた。確かに大きな金額ですが、実は前年(2025年)の1人あたり約3万8,000円(4人家族で約15万3,000円)の負担増と比べると、増加のペースは明らかに鈍化しているんです。インフレにブレーキがかかり始めている証拠かもしれません。
家計を救う「3つの緩和要因」
この数字を少しでも小さくしている、家計に優しい動きがいくつかあります。
- 政府の物価高対策が効いている:電気・ガス料金の負担軽減や、ガソリン税の暫定税率廃止、子育て世帯を対象にした給食無償化などの対策が行われています。これらの対策がなければ、1人あたりの負担増は約2万8,000円だったと試算されており、対策によって約0.6万円(22%相当)の負担が軽減されている計算になります。
- 原材料価格が一部で下落している:
- 世界中で小麦が豊作となり、国際価格が5年ぶりの低水準にまで下がっています。このため、パンや麺類、パスタなど小麦を使った商品の今後の値上げは、かなり抑えられる可能性が高まっています。
- 米価もピークを過ぎ、下落の兆しが見え始めています。
- エネルギーの源である原油価格も安定基調にあり、これが将来的に電気代などの安定につながっていくことが期待されます。
それでも注意したい「2つのリスク」
希望の光が見える一方で、油断できないリスクも忘れてはいけません。
- 円安の再燃:日本は食料もエネルギーも海外に大きく頼っています。もし円安が再び進めば、輸入コストが跳ね上がり、また多くの商品の値上げを招くことになりかねません。
- 世界の不安定な情勢:中東やウクライナなど、世界のどこかで紛争が起きれば、エネルギーや穀物の価格が再び急騰する可能性があります。世界と日本の物価は、密接につながっているのです。
電気代・ガス代・ガソリン代の最新動向
光熱費は家計の中で変動が大きく、影響も大きい項目です。ここでは最新の動きをお知らせします。
電気代が一時的に値下がり!
朗報です。2026年2月の検針分(1月に使った分)から、政府による「電気・ガス料金支援」が再開されました。これにより、全国の主要電力会社すべてで電気料金が下がっています。
例えば、東京電力エナジーパートナーの「スタンダードS」プランで30アンペア、1ヶ月に260kWh使った場合、1月の請求額は8,634円でしたが、2月の請求額は1,170円安い7,464円となりました。この支援は家計にとって大きな助けになりますね。ただし、この措置はあくまで一時的なものです。長期的には、燃料費の動きや原発の再稼働状況などによって、また変わってくるでしょう。
ガソリン代が大幅値下げ!
もっと大きな朗報がこちらです。2025年の大みそかをもって、ガソリン税に上乗せされていた「暫定税率」(1リットルあたり25.1円)が廃止されました!
これによって、ガソリン価格は実質的に1リットルあたり約15円値下がりしたと試算されています。
- あなたの家計への影響(試算):もしあなたの車が1年に1万キロ走り、燃費が15km/Lだとしたら、この値下げで年間約1万6,700円も節約できる計算になります。
- 物価全体への良い影響も:この節約効果は、私たち個人だけでなく、物流のトラックなど事業者にも及びます。運ぶコストが下がれば、それが最終的に商品の値段を押し下げる力にもなるのです。
賢い家計を守る!明日からできる対策まとめ
情報を踏まえて、最後に私たちが今すぐできる対策を考えてみましょう。
- 「値上げ情報」にアンテラを張る:まずは、今回ご紹介したような月別の値上げ情報を事前に知っておくこと。心の準備と財布の準備ができれば、突然の出費に慌てずに済みます。
- 食材は「毎日チェック」の気持ちで:特に野菜や肉などの生鮮食品は価格変動が激しいもの。スーパーのチラシや店内の価格表示をこまめに見る習慣をつけると、お得な商品を見逃しません。例えば、高騰していた豚肉も、近頃は少しずつ値頃感が戻ってきている場合もあります。
- 食材の「代替」と「調整」を恐れない:家計を守るための知恵を絞りましょう。
- 卵が高い日は、5個使うレシピを3個に減らしてみる。
- お米の価格が気になる時は、代わりにパンや麺で献立を組み立ててみる。
- いつものメーカーの商品が高くなったら、他のブランドやプライベートブランド(PB商品)にチャレンジしてみる。
- 光熱費のメリットを最大限に活かす:電気代の支援期間中は、無理な節電で体調を崩さない程度に、普段通り生活しましょう。ガソリン代の安い今が、車のメンテナンスや必要な用事を済ませるチャンスかもしれません。
値上げの波は確かに続いていますが、全てが悪いニュースではありません。全体の勢いは弱まりつつあり、政府の支援や一部原料の下落といった「追い風」も吹いています。大切なのは、正確な情報を知り、少しだけ買い物や家計の見方を工夫することです。
まとめ:明日から値上げするものと向き合い、賢く家計を守ろう
さて、ここまで長い道のりでしたが、明日から値上げするものの全体像が見えてきたのではないでしょうか。2026年は、まだまだ食品を中心とした値上げが続く月もありますが、一方で電気代やガソリン代では家計に優しい動きも起きています。大切なのは、一方的に不安がるのではなく、「どこが上がって、どこが下がるのか」というバランスを見極めることです。
卵や鶏肉の高止まりには注意が必要ですが、小麦製品や米の値動きには希望が持てそうです。そして何より、月に数千円単位で光熱費が変動する時代。支援策や税率変更といった情報を敏感にキャッチし、家計に取り込んでいく姿勢が、これまで以上に重要になってきます。
「値上がりしても買わざるを得ない」というあきらめ半分の気持ちもわかります。でも、小さな知恵と工夫の積み重ねが、一年間で大きな差を生みます。この記事が、そんなあなたの明日からの家計管理の、少しだけ確かな地図となれば幸いです。情報を味方につけて、どうかご自身とご家族の食卓を、笑顔で守っていってくださいね。
