「ワンデーアキュビュー トゥルーアイが終売したらしい」という情報を耳にして、驚いた方も多いのではないでしょうか。長年愛用してきた人にとっては、急な販売終了のニュースはショックですよね。この記事では、トゥルーアイがなぜ終売になったのか、その背景と今後の代替製品、さらに「まだ手に入るのか?」という気になる点まで、わかりやすく解説します。
トゥルーアイとは?人気の理由をおさらい
まずは、トゥルーアイがどんなコンタクトレンズだったのかを振り返りましょう。
「ワンデーアキュビュー トゥルーアイ」は、ジョンソン・エンド・ジョンソンが販売していた1日使い捨てタイプのコンタクトレンズ。最大の特徴は、シリコーンハイドロゲル素材を採用している点でした。これにより、裸眼時の約98%もの酸素が角膜に届くとされ、長時間装用しても目が乾きにくく、快適なつけ心地が支持されていました。
さらに、紫外線(UV-A波・B波)をカットする機能や、なめらかなレンズ表面による装用感の良さなど、日常的に使うレンズとしての完成度が高かったのです。
このような性能の高さから、「他のレンズでは代えがきかない」と愛用していたユーザーも多く、終売のニュースが広まると同時に、SNSや口コミサイトでは惜しむ声が相次ぎました。
トゥルーアイ終売の理由①:世界的な生産体制の見直し
最も大きな理由とされているのが、メーカーによる生産体制の再編です。
ジョンソン・エンド・ジョンソンは近年、世界規模で生産ラインの効率化を進めています。その一環として、一部の旧モデルを段階的に製造終了し、新しい世代のレンズに置き換える方針を取っているのです。
トゥルーアイは発売から長い年月が経過しており、技術的には次世代モデルである「ワンデーアキュビュー オアシス」などが性能面で上回るようになりました。製造コストや原材料調達の観点からも、古いモデルを継続するよりも最新モデルに一本化する方が合理的だったと考えられます。
つまり、「品質に問題があったから」ではなく、「より新しいモデルへの移行」が目的の終売というわけです。
トゥルーアイ終売の理由②:一部度数・ベースカーブの製造終了
トゥルーアイの終売は、突然すべての度数が消える形ではなく、段階的に製造が終了していきました。
2024年6月末ごろから、度数-5.25〜-12.00、+0.50〜+5.00といった強度近視・遠視用レンズが生産終了となり、その後も在庫限りでの販売に切り替えられました。これにより、一部の度数やベースカーブ(8.5/9.0)を使用しているユーザーが、先に入手困難となる状況が発生しています。
一方で、-0.50〜-5.00の度数については一時的に製造が続いているとの報告もありますが、最終的にはすべての度数で販売が終了する可能性が高いと見られています。
このような「部分的な終売」から始まる動きは、メーカーが段階的に製造ラインを縮小していく典型的な流れ。販売店も「在庫限り販売」「再入荷予定なし」と明記するケースが増えています。
トゥルーアイ終売の理由③:後継モデルへの移行促進
メーカーや販売店の多くは、トゥルーアイからの乗り換え先として**ワンデーアキュビュー オアシス**を推奨しています。
ワンデーアキュビュー オアシスはトゥルーアイと同じくシリコーンハイドロゲル素材を採用しつつ、摩擦をさらに抑える「ハイドラリュクステクノロジー」を搭載。乾燥しにくさや装用感がより自然になっており、事実上の上位互換モデルといえます。
つまり、メーカーとしては「トゥルーアイの後継はオアシス」という位置づけを明確にし、ユーザーを新モデルへ誘導しているのです。販売店によっては「トゥルーアイの度数情報を引き継いでそのままオアシスを購入できる」と案内しているところもあります。
トゥルーアイが終売になった背景にある市場の変化
コンタクトレンズ業界全体を見渡しても、製品の更新サイクルはどんどん早まっています。
技術進化によって、レンズの酸素透過率や潤い成分、UVカット性能などが向上し、旧モデルとの差が明確になってきました。その結果、メーカーは旧モデルを長期間維持するよりも、ラインナップを絞って最新モデルに統合する方針を取るようになっています。
また、世界的な物流や原材料コストの上昇も影響しています。複数のモデルを並行して製造・在庫管理することは、効率や採算の面で難しくなっているのです。
トゥルーアイの終売も、こうした業界全体の流れの中で必然的な判断だったと考えられます。
現在の入手状況と注意点
「もう買えないの?」という声も多いトゥルーアイですが、現時点(2025年時点)では一部度数のみ在庫販売されている店舗があります。
通販サイトや眼科併設のコンタクトショップでは、在庫限りで販売中のところもあり、タイミングによってはまだ購入可能です。ただし、人気度数や特定のベースカーブはすでに完売しているケースが多く、購入を検討している場合は早めの行動が必要です。
また、終売に伴い一部店舗では価格が上昇しています。特に「残り在庫が少ない度数」は希少性が高く、以前よりも値段が上がる傾向にあるため注意が必要です。
まとめ買いをする際は、返品・交換条件を必ず確認しましょう。終売品はメーカー保証の対象外となる場合もあります。
トゥルーアイ愛用者が取るべき3つのステップ
- 自分の度数とベースカーブを確認する
まず、使用中のトゥルーアイが終売対象に含まれているかどうかを確認しましょう。該当していれば、在庫を確保するか、代替レンズへの切り替えを検討する必要があります。 - 在庫がある店舗を探す
オンラインショップや大手通販サイトを複数比較し、在庫の有無をチェックします。「在庫限り」「数量限定」といった表記があれば、早めの購入が無難です。 - 後継モデルに切り替える
オアシスをはじめ、トゥルーアイに近い使用感のレンズはいくつか存在します。眼科で相談し、自分の目に合った代替モデルを提案してもらうのが最も確実です。
「幻のレンズ」となったトゥルーアイを手に入れる方法
現在、トゥルーアイは「在庫限り」の状態にあるため、正規ルートでの入手が難しくなりつつあります。
しかし、以下の方法で入手できる可能性があります。
- 通販サイトの在庫品を探す
- 眼科併設店に問い合わせて残り在庫を確認する
- 度数が合えば店頭在庫を購入する
ただし、個人輸入サイトやフリマアプリでの購入はおすすめできません。保存状態や使用期限が保証されず、目の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。必ず正規ルートで購入しましょう。
トゥルーアイの思い出と、次の一歩へ
長年愛用してきたレンズが終売になるのは、寂しいものです。トゥルーアイのナチュラルな装用感や、高い酸素透過性を気に入っていた人にとって、「代わりがない」と感じるのも無理はありません。
しかし、現在販売されている後継モデルは、トゥルーアイの長所を受け継ぎつつ、さらに快適さや保湿力を高めています。新しいレンズを試すことで、思いがけない「より快適な視界」に出会えるかもしれません。
トゥルーアイ終売のまとめ:今後の選択肢と対策
- 世界的な生産体制の見直しにより段階的に終売
- 一部度数・ベースカーブはすでに製造終了
- 後継モデルは「ワンデーアキュビュー オアシス」
- 在庫があるうちに早めの確保を
- 長期的には後継モデルへの切り替えが安心
トゥルーアイは確かに終売となりましたが、その技術は次世代モデルへと受け継がれています。
もし今もトゥルーアイを愛用しているなら、今が切り替えを考えるタイミングかもしれません。
自分の目に最適なレンズを選び、これからも快適な視界を楽しみましょう。
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