「アクアロックス ワンデーが終売したらしい」という話を耳にして驚いた方も多いのではないでしょうか。
ボシュロムの人気コンタクトレンズとして愛用者が多かっただけに、販売終了のニュースには戸惑う声が上がっています。
この記事では、アクアロックス ワンデーの終売理由や時期、そして後継・代替レンズの情報を、分かりやすく整理して紹介します。今後どんなレンズを選べばよいか迷っている方の参考になれば幸いです。
アクアロックス ワンデーとはどんなレンズ?
まずは、終売となった「アクアロックス ワンデー」がどんな製品だったかをおさらいしておきましょう。
アクアロックス ワンデーは、ボシュロム社が販売していた1日使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズです。
特徴は、シリコーンハイドロゲル素材を採用していること。高い酸素透過性と快適なつけ心地を両立させ、長時間装用しても乾きにくい点が支持されていました。
また、含水率は約46%、レンズ直径14.2mm、ベースカーブ8.5mm前後と標準的な仕様で、ライトブルーのティントが施されているため装着しやすいという点も好評でした。
ボシュロムのレンズ技術による「うるおいキープ性能」も注目され、メーカー資料では“16時間後でも水分量を96%維持”といった高い保湿性能がうたわれていました。
多くのユーザーが「乾きにくく快適」「目が疲れにくい」と感じており、PC作業やスマホ使用が多い人からも支持を集めていたブランドです。
アクアロックス ワンデーが終売した時期と経緯
ボシュロム公式サイトおよび販売店の情報によると、アクアロックス ワンデーは2023年9月末をもってメーカー出荷が終了しました。
店舗によっては在庫限りで販売を続けていたところもありますが、すでにほとんどの販売チャネルで取り扱いは終了しています。
実はそれ以前の2021年頃から、すでに一部度数や規格で欠品が目立ちはじめていました。
当時、販売店向けの案内では「国内外での需要増加により、十分な供給ができない状況」と説明されており、製造ラインの見直しが進んでいたことがうかがえます。
最終的に、ボシュロムが新たな製品シリーズへ移行する方針を打ち出したことで、アクアロックス ワンデーは正式に終売という形になりました。
終売の理由は?なぜ販売終了になったのか
メーカーから公式に「この理由です」と明言されたわけではありませんが、販売店や業界関係者の情報を総合すると、次のような背景が考えられます。
1. 生産体制の見直し
需要増による供給不安が長く続き、製造ラインの効率化が必要になったことが一因とされています。
生産コストや原材料の高騰も重なり、旧モデルの製造を続けるより新製品に一本化する方が合理的だったようです。
2. 新シリーズへの移行
ボシュロムは同時期に「アクアロックス ワンデー UV シン」という新モデルを展開しました。
これにより、ブランドの刷新と機能改良を両立させる狙いがあったと見られます。
旧モデルからの自然な置き換えとして、UVカット性能や含水率の向上などが実現しています。
3. 規格・流通の整理
コンタクトレンズ市場では、似た規格が多い製品を複数展開するよりも、主要モデルに集約して流通を安定させる方針が近年主流です。
ボシュロムもこの流れに合わせ、シリーズ構成を整理した可能性があります。
このように、「供給体制の再構築」「新モデルへの刷新」「製品ラインの統合」といった複数の要因が重なって、アクアロックス ワンデーは販売終了となったと考えられます。
終売によるユーザーへの影響
すでにアクアロックス ワンデーを愛用していた人にとって、終売は少なからず影響を及ぼします。
特に注意すべき点をまとめると、以下の通りです。
- 既存の度数・ベースカーブの在庫が減少しており、入手困難になっている。
- 一部販売店では在庫限りの販売で、価格が変動している場合もある。
- 同一の装用感や視界を維持したい場合、代替製品の選定に時間がかかる。
- 定期購入プランを利用していた人は、自動的に後継品へ切り替えられるケースがある。
また、アクアロックス ワンデーのようなシリコーンハイドロゲルレンズは、乾きにくさ・酸素透過性を重視して選んでいる方が多いため、同等の性能を持つ代替品を選ぶことが重要になります。
ボシュロムが推奨する後継モデル「アクアロックス ワンデー UV シン」
メーカー公式に発表されている後継品が、**アクアロックス ワンデー UV シン**です。
この製品は従来モデルの特徴を引き継ぎながら、次のような改良が加えられています。
- UVカット機能を新搭載(紫外線A波・B波をカット)
- うるおい保持性能の強化(独自のモイスチャー技術)
- より薄型設計による快適な装用感
- 含水率が55%にアップし、乾燥に強くなった
従来品ユーザーからは、「違和感なく移行できた」「よりやわらかく感じる」という声もあり、自然なステップアップモデルといえます。
ボシュロムブランドを継続して使いたい方には、最もスムーズな選択肢でしょう。
他社で選ぶなら?おすすめ代替レンズの候補
もし他社製品を検討する場合は、以下のようなワンデータイプが同等クラスの性能を持っています。
- バイオトゥルー ワンデー(ボシュロム)
含水率78%の高含水レンズ。瞳の自然な環境に近い保湿性が魅力。 - ワンデー アキュビュー オアシス(ジョンソン・エンド・ジョンソン)
酸素透過性が高く、長時間装用でも目が乾きにくい。 - デイリーズ トータルワン(アルコン)
涙に似た表面構造でうるおいが続く、プレミアムクラスの1Day。 - メダリスト フレッシュフィット コンフォートモイスト(ボシュロム)
こちらも同ブランドの人気シリーズ。2週間タイプだが装用感が近い。
選ぶ際は、「素材(シリコーンハイドロゲル)」「含水率」「ベースカーブ」「酸素透過率」「UVカット性能」などを総合的に比較しましょう。
特に目の乾きやすさ、装用時間、使用環境に応じて最適なものを選ぶことが大切です。
終売製品を買いだめしても大丈夫?
「気に入っていたから、在庫があるうちにまとめ買いしたい」と考える方も多いと思います。
ただし、コンタクトレンズは使用期限があり、保管環境によっては品質が劣化するおそれもあります。
また、視力や目の状態は時間とともに変化します。
終売品を長期間ストックして使い続けるよりも、眼科で検査を受け、現行モデルへ移行する方が安全です。
メーカーや販売店も、「在庫限り販売中」という表示をしている場合が多く、あくまで一時的な対応にとどまります。
安定した供給と品質を求めるなら、早めに代替品へ切り替えた方が安心です。
アクアロックス ワンデー終売をどう受け止めるか
アクアロックス ワンデーの終売は残念ではありますが、視点を変えれば“アップデートのチャンス”とも言えます。
近年のコンタクトレンズは、素材技術や保湿性能が大きく進化しています。
UVカット機能や乾燥対策、長時間装用でも疲れにくい設計など、数年前のモデルとは比較にならないほど快適性が向上しています。
「終売=困る」ではなく、「次の世代へ切り替えるきっかけ」として前向きに捉えるのがおすすめです。
まとめ|アクアロックス ワンデー終売後の最適な選択を
- アクアロックス ワンデーは2023年9月末で出荷終了。
- 終売理由は、供給体制の見直しと新モデルへの移行。
- 後継品は「アクアロックス ワンデー UV シン」。同等以上の性能を持つ。
- 他社製品では、ワンデー アキュビュー オアシスやデイリーズ トータルワンなども候補。
- 在庫のまとめ買いよりも、新モデルへの切り替えを検討した方が安心。
アクアロックス ワンデーを愛用していた方にとっては名残惜しいニュースですが、次に出会うレンズが、あなたの目にもっと合う可能性もあります。
ぜひ眼科や販売店で相談しながら、自分に最適な1日使い捨てレンズを見つけてください。

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