「えっ、クリアケアって終売なの?」
そんな声がSNSや店頭で増えています。長年コンタクトレンズユーザーに愛されてきた「エーオーセプト クリアケア」。過酸化水素タイプの洗浄・消毒液として定番でしたが、2025年に入り、ついに販売終了の動きが明確になりました。
この記事では、なぜクリアケアが終売になったのか、その背景とメーカーの意図、そしてこれから使える代替商品までを詳しく紹介します。長年愛用してきた方も、初めて知った方も、安心して次の一歩を踏み出せるようにまとめました。
クリアケア終売の公式発表と時期
まずは、事実関係から確認しましょう。
日本アルコンは公式サイト上で、ソフトコンタクトレンズ用消毒液「エーオーセプト クリアケア」を販売終了すると発表しました。販売終了の予定時期は2025年3月末。店舗によっては6月まで在庫販売を続け、順次新製品への切り替えを進めています。
対象となるのは主に「エーオーセプト クリアケア 360mL」など、長年販売されてきた定番サイズ。店頭では「在庫限り」「売り尽くしセール」の案内が出ており、通販サイトでも徐々に在庫が減少しています。
特に定期購入を利用していた方には、「2025年6月以降は自動的に新製品へ切り替わる」という案内もあり、メーカー全体で新しいラインへの移行を進めている状況です。
終売の背景にある3つの理由
突然の販売終了には、いくつかの背景が重なっています。単なる「人気が落ちた」わけではありません。
1. 製品ラインの刷新と新シリーズへの移行
アルコンは、製品ラインナップの見直しを公式に発表しています。これは、古い製品を廃止し、新しい処方・仕様に統一するという流れ。
消費者の安全性や使いやすさをより高めるためのリニューアルといえます。
新たに登場した新シリーズの「クリアケア」は、泡の力で汚れを落とす・防腐剤フリー・環境配慮設計など、従来品よりも機能を強化。ユーザーがより安心して使えるよう改良されています。
2. 原材料・物流コストの上昇
ここ数年、医薬品・ケア用品の世界でも原材料費や輸送コストの高騰が続いています。メーカーによる価格改定も多く、クリアケアも例外ではありません。
従来の価格で供給を続けるのが難しくなり、製品刷新のタイミングで値段・容量・仕様を見直した形です。
3. 容量・仕様の見直し
旧製品は360mLが主流でしたが、新製品では480mLへと増量されています。
単に容量を増やしただけでなく、注ぎ口やカップ構造も改良され、「使いやすさ」「計量のしやすさ」が向上しました。容量変更に伴いパッケージデザインも一新されており、リニューアルの印象を強くしています。
愛用者への影響と注意点
長年クリアケアを愛用してきた人にとって、今回の終売は少なからず影響があります。
まず在庫。現在は通販やドラッグストアで「在庫限り」で販売されており、すでに一部店舗では欠品が出ています。
今後も継続して使いたい場合は、早めのストック確保が重要です。ただし、過剰な買いだめは避け、使用期限を確認しておくことが大切です。
また、定期購入サービスを利用していた人は、自動的に新しい「クリアケア」へ切り替わるケースが多いようです。内容量や価格が変わるため、次回配送前にプラン内容を一度チェックしておくと安心です。
そして、製品仕様の変更により「専用ディスポカップの形状」や「使用感」が若干変わる場合もあります。初回は取扱説明書をしっかり確認し、使い方を再チェックするのがおすすめです。
旧製品と新製品の違いは?
では、旧クリアケアと新しいクリアケアには、どんな違いがあるのでしょうか。
主な変更点は次のとおりです。
- 内容量:360mL → 480mL
- 中和後の保存可能期間:最大7日間に延長
- 防腐剤不使用の継続
- 泡立ちの改良と汚れ除去力の強化
- 専用カップのリデザイン(注ぎやすさ・衛生性の向上)
旧製品と使い方はほぼ同じですが、保存期間が延びたことで、旅行や忙しい人にもより使いやすくなっています。
リニューアルとはいえ、従来の“つけ置きだけで洗浄・消毒・中和まで完了する”という仕組みはしっかり引き継がれています。
クリアケアの代わりに使えるおすすめ商品3選
「新しいクリアケアに切り替えようか迷う」「別メーカーも気になる」という人のために、同じタイプの代替商品を紹介します。
コンセプト ワンステップ(AMOエイエムオー)
クリアケアと同じく過酸化水素タイプで、こすり洗い不要のつけ置き式。
中和錠を入れて6時間以上放置するだけで消毒・中和が完了します。
手軽さはほぼ同じで、価格帯も近く、移行がスムーズにできます。
ただし、中和錠を入れ忘れると刺激を感じるおそれがあるため、使用方法を守ることが大切です。
「使い方を一度確認すれば、仕上がりの清潔感はクリアケアに劣らない」と評判です。
クリアデュー ハイドロ:ワンステップ(オフテクス)
ポビドンヨードを使用した独自の消毒方式で、すべてのソフトコンタクトに対応。
「涙に近いpHで目にやさしい」とされ、敏感な瞳の人にも人気があります。
中和後はしっかり洗浄され、たんぱく質汚れや雑菌を効果的に除去できる点も評価されています。
過酸化水素に比べて泡立ちが少なく、匂いも控えめ。
肌や目への刺激を抑えたい人にはおすすめの選択肢です。
ロートCキューブ ソフトワンモイストα
こちらはオールインワンタイプで、こすり洗い・すすぎ・保存が一本で完結。
「毎日使う手間を減らしたい」「つけ置きは少し面倒」と感じる方にぴったりです。
保湿成分が配合されており、乾燥しやすい人や長時間装用派から支持されています。
泡立ちやにおいが少なく、旅行や出張など持ち運びにも便利です。
どの代替品を選ぶべきか
選び方の基準は、使い方のスタイルと瞳のタイプに合わせることです。
- 「従来のクリアケアと同じように使いたい」→ コンセプト ワンステップ
- 「刺激が少なく、目に優しいタイプがいい」→ クリアデュー ハイドロ:ワンステップ
- 「こすり洗いでも手軽さ重視」→ ロートCキューブ ソフトワンモイストα
すべてソフトコンタクトレンズ対応ですが、カラーコンタクトなど特殊な素材を使っている人は、対応表を必ず確認しましょう。
また、使用後のすすぎには必ず専用の保存液か生理食塩水を使い、水道水を直接使わないことも大切です。
終売を前向きに捉えて、より快適なケアへ
突然の終売は驚きますが、今回のクリアケアの販売終了は「品質と使いやすさを高めるための進化」と言えます。
新しいクリアケアや他社製品を試すことで、これまで以上に快適なケアが見つかるかもしれません。
これまでの“つけ置きで簡単・しっかり洗浄”という魅力は、今後も継承されていきます。
慣れ親しんだ製品がなくなるのは少し寂しいですが、新しいケア習慣があなたの瞳により合う可能性も十分あります。
クリアケア終売まとめ:いま選ぶべき一歩
・「エーオーセプト クリアケア」は2025年前半に終売予定
・新クリアケア480mL版が後継として登場
・背景には製品ライン刷新とコスト改定
・在庫は徐々に減少しており、早めの切り替えが安心
・代替候補として「コンセプト ワンステップ」「クリアデュー ハイドロ:ワンステップ」「ロートCキューブ ソフトワンモイストα」が有力
瞳の健康を守るためにも、消毒液の品質や相性はとても重要です。
クリアケアの終売をきっかけに、自分に最適なレンズケアを見直してみましょう。

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