ジン好きの方なら、一度はその名前を聞いたことがある「スターオブボンベイ」。
ボンベイ・サファイアの上位モデルとして知られ、青く輝くボトルと華やかな香りで人気を集めていました。
しかし、最近になって「店頭で見かけなくなった」「もう販売終了したの？」という声が増えています。
この記事では、スターオブボンベイがいつ終売になったのか、その理由や背景、そして今入手できるかどうか、さらに代替ジンの候補まで詳しく紹介します。
スターオブボンベイとはどんなジン？
スターオブボンベイ（Star of Bombay）は、世界的に有名なジンブランド「ボンベイ・サファイア」のプレミアムラインとして登場したスーパープレミアム・ロンドン・ドライ・ジンです。
アルコール度数は47.5%。ボンベイ・サファイアの10種類のボタニカルに加えて、イタリア産ベルガモットとエクアドル産アンブレットシードの2種を追加し、通常の約1.5倍の時間をかけて丁寧に蒸留されています。
香りは華やかで深みがあり、柑橘の爽やかさとスパイスの複雑さが共存。ジン・トニックにすると香りがふくらみ、ストレートではベルガモットの上品な余韻を楽しめます。
価格帯は定価でおよそ5,000円前後。プレミアムジンとしては手が届きやすく、バーでも愛用されていた1本でした。
スターオブボンベイはいつ終売になったのか？
結論から言うと、日本国内ではすでにメーカー終売とされています。
酒販店の公式サイトや通販サイトで「終売」「国内終売品」「メーカー終売」という表記が多数確認でき、正規ルートでの流通は終了しています。
ただし、明確な「公式発表日」や「終売年月」は公表されていません。
複数のショップやSNSの投稿を追うと、少なくとも2023年前後には終売が進行し、在庫整理に入っていたとみられます。
一部のショップでは「国内終売品のため在庫限り」と記載があり、再入荷予定もない状態です。
現在は市場に残っているのは、在庫品や並行輸入品、または中古市場（メルカリなど）で出回るボトルのみ。
完全に市場から姿を消したわけではありませんが、手に入る機会は年々減少しています。
終売の理由と背景
メーカーから明確な説明は出ていませんが、いくつかの要因が重なったと考えられます。
1. プレミアムラインの整理
スターオブボンベイは「ボンベイ・サファイア」ブランドの最高級モデルでした。
しかし、2023年頃から「ボンベイ・サファイア・プレミアクリュ」という新しいプレミアムジンが登場しています。
SNS上では「スターオブボンベイが終売になり、代わりにボンベイ・サファイア・プレミアクリュが出た」との声もあり、ブランド再編の一環として入れ替えが行われた可能性があります。
2. 流通・採算面の課題
スターオブボンベイは蒸留時間が長く、原料も特別なボタニカルを使用しており、製造コストが高めでした。
高価格帯ゆえに流通量が限られ、一般的なジンに比べて回転率が低かったことも要因と考えられます。
国内市場で安定的に販売を続けるには、供給コストと需要のバランスが合わなかったのかもしれません。
3. ジン市場の変化
ここ数年でクラフトジンの人気が急上昇し、国内外のブランドが次々に新商品を投入しています。
その中で、既存ブランドのプレミアムラインを整理して、新しい価値提案を行う動きが加速しています。
スターオブボンベイも、こうしたトレンドの中で役割を終えたと見ることができます。
現在の在庫・価格状況
スターオブボンベイはすでに「希少ボトル」と化しています。
AmazonやYahoo!ショッピングなどでは「在庫切れ」「再入荷予定なし」と表示されるケースが多く、出品されていても定価を大きく上回る価格で販売されています。
一部では17,000円前後と、定価の3倍以上のプレミア価格がついている例もあります。
また、メルカリなどのフリマアプリでは「国内終売品」「希少ボトル」として出品されていることが多く、コレクターズアイテム的な扱いになっています。
購入を検討する場合は、
・信頼できる販売店であるか
・未開封であるか
・保管状態が良好か
といった点をしっかり確認することをおすすめします。
スターオブボンベイの代替ジン5選
終売後も、その独特の香りと高貴な雰囲気を恋しく思うファンは少なくありません。
そこで、スターオブボンベイの代わりとしておすすめできるジンを5本紹介します。
1. ボンベイ・サファイア
スターオブボンベイの“本家”とも言える定番モデル。
10種類のボタニカルを使用し、軽やかでクリアな味わいが特徴です。入手しやすく、価格も手頃なので、日常的に楽しむジンとして最適です。
2. ボンベイ・サファイア・プレミアクリュ
スターオブボンベイの後継的ポジションと見られる新モデル。
フランス産レモンピールを使い、よりフレッシュで明るい香りを持つプレミアムジンです。
国内でも一部ショップで取り扱いが始まっており、今後主流になる可能性があります。
3. タンカレー No.10
英国の老舗ブランドが誇るプレミアムジン。
柑橘系ボタニカルの比率が高く、スターオブボンベイの華やかさに近い印象を受けます。ジン・トニックにしても香りが際立ちます。
4. ヘンドリックス・ジン
スコットランド発の人気プレミアムジン。
バラとキュウリという個性的なボタニカルを使用し、香水のように華やか。
同じ“香りで魅せるジン”としてファンの満足度が高い一本です。
5. シップスミス・ロンドンドライジン
クラフトジンブームの火付け役的存在。
クラシックなロンドンドライスタイルを基盤にしつつ、滑らかで重層的な味わいが特徴。
「職人が作る本格ジンを飲みたい」という人におすすめです。
今後の再販や復活の可能性は？
現時点では、スターオブボンベイが再販されるという情報は確認できません。
ブランド側が新ラインを立ち上げていることを考えると、同名での復活は難しいでしょう。
ただし、海外市場ではまだ在庫や旧流通品が存在する可能性もあり、並行輸入品として一時的に再流入するケースも考えられます。
そのため、「どうしてももう一度飲みたい」という方は、海外通販や信頼できる輸入専門店をチェックしてみるのも一案です。
スターオブボンベイ終売のまとめ
・スターオブボンベイは日本国内でメーカー終売済み。
・明確な発表日はないが、2023年前後に流通終了した可能性が高い。
・終売理由はブランド再編、採算性、ジン市場の変化など複合的。
・現在は在庫限りでプレミア価格化、正規入手は困難。
・代替としては「ボンベイ・サファイア・プレミアクリュ」や「タンカレー No.10」などが有力。
美しいボトルと香りの記憶を残して市場から姿を消したスターオブボンベイ。
しかし、そのスピリットは新しいプレミアムジンたちの中にしっかりと受け継がれています。
もし店頭やバーで偶然出会えたら、ぜひその一杯をゆっくりと味わってみてください。
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