「最近デイリーズ アクア コンフォート プラスが見つからない」「在庫切れが多いけど、もう販売していないの?」──そんな声が増えています。
実際、この人気ワンデーコンタクトが「終売(販売終了)」となったのは事実です。この記事では、終売の背景や今後の代替品、注意すべきポイントをわかりやすくまとめます。
デイリーズ アクア コンフォート プラスが終売になったって本当?
はい、アルコン社が製造販売していた「デイリーズ アクア コンフォート プラス(近視用)」は、2024年9月末をもって終売となりました。
対象は30枚入り・90枚入りパックなどの一般的なパッケージ。多くの販売店が「9月29日をもって生産・出荷終了」と案内しています。
ただし、「デイリーズ アクア コンフォート プラス トーリック(乱視用)」や「デイリーズ アクア コンフォート プラス マルチフォーカル(遠近両用)」といった一部シリーズは継続販売中です。
つまり、「完全な販売終了」ではなく、“一部規格のみ終売”という形です。
このため、愛用者の間では「店舗によってはまだ買える」「在庫があるところを探している」という状況が起きています。
終売の背景は「シリーズ整理」と「製品統一」
今回の終売には、品質トラブルや需要減といったネガティブな理由はなく、ブランド整理と製品統一という戦略的な目的が背景にあります。
アルコンは同じシリーズの1日使い捨てレンズ「デイリーズ アクティブ」を新たに展開しており、両者の仕様はほぼ同じ。
「デイリーズ アクティブ」は、素材・含水率・酸素透過率などの基本性能を引き継ぎながら、枚数やパッケージを見直した“リニューアル版”にあたります。
つまり、「デイリーズ アクア コンフォート プラス」が姿を消したのは、名称変更とラインナップ統合の結果と考えられます。
実際、販売店の案内にも「デイリーズ アクティブは、デイリーズ アクア コンフォート プラスと同規格のレンズであり、名称と入数のみ異なる」と明記されています。
品薄・在庫切れが起こっている理由
終売発表からしばらく経ち、2024年秋以降は全国的に「品薄」「完売」が続いています。
これは単なる人気のためではなく、
- メーカーの生産終了
- 店舗在庫の引き当て停止
- 度数ごとの在庫偏り
といった要因が重なっているからです。
特に30枚入りや90枚入りなどのパッケージは早い段階でメーカー出荷が終了したため、残るは各販売店の在庫のみ。
その結果、「欲しい度数がない」「価格が上がった」「通販ではすでに販売終了」という声が増えています。
今後どうなる?今使っている人が取るべき対応
今もデイリーズ アクア コンフォート プラスを使用している人は、次の3点を意識しておきましょう。
- 在庫を確保するなら早めに
販売店によっては、まだ少量の在庫を持っている場合があります。必要な度数があるうちに確保しておくのがおすすめです。 - 後継品に切り替える
デイリーズ アクティブへの移行を検討しましょう。性能や装用感が大きく変わらないため、スムーズに切り替えられるケースが多いです。 - 眼科で相談を
レンズ名やパッケージが変わると、微妙な装用感の違いが出ることもあります。必ず眼科で処方やフィッティング確認を行うようにしましょう。
後継品「デイリーズ アクティブ」とは?
アルコンが販売している「デイリーズ アクティブ」は、アクア コンフォート プラスの実質的な後継モデルといえる製品です。
- 素材:非イオン性素材(PVAベース)
- 含水率:約69%
- 酸素透過率:同等レベル
- うるおい成分:ポリビニルアルコール(PVA)を配合
レンズ構造・含水率・装用感はほぼ同じで、違いは主に名称・パッケージ・枚数です。
一部店舗では「35枚入り」「100枚入り」など、枚数が増えて“お得感”を強調しています。
つまり、日常的にデイリーズ アクア コンフォート プラスを使っていた人でも、違和感なく移行できる可能性が高い製品です。
他社の代替候補を探すならこのあたりもおすすめ
もし「デイリーズ アクティブ」が合わない場合や他ブランドも試したい場合、以下のような高含水・快適装用の1日使い捨てタイプも候補になります。
- ワンデー アキュビュー モイスト(ジョンソン・エンド・ジョンソン)
- バイオトゥルー ワンデー(ボシュロム)
- メニコン 1DAY プレミオ
- クラリティ ワンデー(クーパービジョン)
いずれも「うるおい」「快適装用」「高酸素透過率」を重視したシリーズ。
ただし、装用感や視界のクリアさ、乾きやすさは人によって差が出るため、眼科でトライアル装用して比較するのがおすすめです。
終売後に気をつけたい3つのポイント
- 在庫表示を鵜呑みにしない
通販サイトで「販売中」と書かれていても、実際にはキャンセルになるケースもあります。購入前に「実在庫」を確認しましょう。 - 転売価格に注意
終売後、一部でプレミア価格になっていることがあります。定価の倍近い価格で販売されることもあるため、正規ルートを利用しましょう。 - 自己判断で他レンズに切り替えない
ベースカーブ(BC)や直径(DIA)が異なる製品に自己判断で切り替えると、眼障害の原因になることもあります。必ず眼科で確認を。
消費者として知っておきたい「終売」の意味
「終売」とは、メーカーがその製品の生産・販売を終了することを指します。
ただし、すぐに市場から姿を消すわけではなく、在庫がある限り販売が続くケースもあります。
つまり「終売=即入手不可」ではありませんが、「在庫限り」であることに変わりはありません。
気づいたときには購入できなくなっていた、というケースも多いため、早めの行動が肝心です。
デイリーズ アクア コンフォート プラス終売まとめ
今回の「デイリーズ アクア コンフォート プラス終売」は、製品トラブルではなくシリーズ統一・パッケージ改定によるものです。
後継品「デイリーズ アクティブ」はほぼ同等性能を持ち、安心して切り替えられる選択肢といえるでしょう。
在庫があるうちはまとめ買いも一つの手ですが、長期的には新シリーズへの移行を視野に入れるのがおすすめです。
今後も愛用しているレンズが急に終売になることはあり得ます。だからこそ、定期的に眼科や販売店から最新情報を得ることが、自分の目を守る第一歩になります。

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