「最近、ハイチュウを見かけなくなった」「終売って聞いたけど本当?」──そんな声がSNSや口コミで広がっています。長年愛されてきたお菓子だけに、このニュースに驚いた人も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、ハイチュウそのものが完全に終売になったわけではありません。ただし、特定の味や形態が販売終了になったのは事実です。この記事では、その真相と背景、そして今でも楽しめる代替商品について詳しく解説します。
定番お菓子「ハイチュウ」とは?
森永製菓が1975年に発売したハイチュウは、ソフトキャンディの代表格。
フルーツの香りとジューシーな味わい、そして“もちっ”とした独特の食感で、多くの世代に親しまれてきました。
これまでに200種類以上のフレーバーが登場し、いまでは世界30か国以上でも販売されているグローバルブランドです。
日本国内では「グレープ」「ストロベリー」「グリーンアップル」が三大定番フレーバーとして知られてきましたが、季節限定や地域限定など、バリエーションの多さも魅力のひとつでした。
終売の噂はどこから?「12粒ハイチュウ〈グリーンアップル〉」販売終了の発表
「ハイチュウが終売」と言われるようになったきっかけは、2022年7月に森永製菓が発表したあるニュースです。
それは、スティックタイプの「12粒ハイチュウ〈グリーンアップル〉」が生産終了になるという内容でした。
公式発表では「スティックタイプのラインアップ刷新のため」と説明されており、人気の味が突然姿を消すことになりました。
1975年の発売当初から親しまれてきたフレーバーだけに、SNS上では「ショック」「青春の味がなくなる」と惜しむ声が多数投稿されました。
ただし、ここで誤解してはいけないのが、「ハイチュウ=終売」ではないという点です。
グリーンアップル味はスティックタイプでは終了しましたが、「ハイチュウアソート(複数味入りパック)」には引き続き含まれています。つまり、完全に消えたわけではないのです。
なぜ終売になったのか?その理由を深掘り
ハイチュウが一部フレーバーを終了した背景には、いくつかの要因が考えられます。
1. 商品ラインアップの刷新
森永製菓は定期的にハイチュウのラインアップを見直しています。
売上動向やトレンド、消費者の嗜好変化にあわせて、新しい味を投入するため、既存の味を整理するケースがあるのです。
グリーンアップル味終了の際も「ラインアップ刷新」という言葉が使われており、入れ替えによる戦略的な判断といえます。
2. 消費トレンドの変化
ここ数年、健康志向や“ながら食べ”の需要増加で、軽量タイプや小粒タイプのお菓子が好まれる傾向があります。
ハイチュウミニやハイチュウプレミアムなど、新形態が登場しており、時代に合わせた進化の一環とも言えます。
3. 流通・棚割りの都合
スーパーやコンビニの棚は限られており、新商品を展開するためにはスペースの確保が必要です。
販売実績や需要に応じて、定番商品の一部が棚落ちするのは業界ではよくあること。
今回の終売も、そうした流通上の事情が影響したと考えられます。
4. ブランド再構築の一環
ハイチュウは2025年で発売50周年を迎えました。
その節目に合わせ、パッケージデザインや商品ラインを刷新し、ブランドとしての方向性を再整理する動きも見られます。
単なる「販売終了」ではなく、次のステージに向けたリニューアルの一環と見るのが自然です。
現在の販売状況と在庫の有無
「もう買えないの?」と思った方も多いでしょう。
実際のところ、スティックタイプの12粒ハイチュウ〈グリーンアップル〉は2022年7月生産分をもって終了しましたが、在庫は一定期間店頭やネット通販で流通していました。
現在は大手通販サイトでもほぼ完売状態ですが、ハイチュウアソートには引き続き含まれているため、味自体を楽しむことは可能です。
また、ハイチュウには期間限定・地域限定の派生商品が多く、店舗や時期によってラインアップが異なります。
一見「終売」と思っても、別のパッケージやコラボ企画で再登場しているケースもあるので、見かけたらチェックしてみましょう。
「ハイチュウ終売」の誤解と注意点
SNSでは「全部終売になった」といった声も見られますが、実際には一部商品の終了が誤って広まっているケースがほとんどです。
終売といっても「特定フレーバー」「パッケージ形態」「販売チャネル限定」であることが多く、ブランド全体が終了するわけではありません。
また、コンビニやドラッグストアによっては取扱を一時停止している場合もあります。
地域によってはまだ在庫が残っていることもあるため、「見かけない=販売終了」と断定するのは早計です。
ハイチュウの代わりに買えるおすすめ商品
「もうグリーンアップル味のスティックは買えないの?」
そう感じた方に向けて、現在入手できる代替商品や新しいハイチュウシリーズを紹介します。
1. ハイチュウアソートシリーズ
複数の味が一袋に入った人気タイプ。
グリーンアップル味もこのアソートには含まれているので、従来の味を楽しみたい方におすすめです。
2. うまイチュウ〈青りんご味〉
グリーンアップルの後継的存在として登場した新商品。
よりフルーティで爽やかな香りが特徴で、リニューアル後の定番として注目されています。
3. ハイチュウプレミアムシリーズ
少し大人向けの高級ライン。
濃厚な果汁感と弾力のある食感で、従来のハイチュウよりもリッチな味わいが楽しめます。
4. 限定復刻・コラボフレーバー
過去にも期間限定で人気フレーバーが復刻された実績があるため、今後の再登場にも期待が高まります。
森永製菓の公式サイトやSNSで新作情報をチェックしておくと良いでしょう。
今後、復刻や再販の可能性はある?
菓子業界では、人気のあったフレーバーが数年後に“復刻版”として再登場することがよくあります。
ハイチュウも50周年という節目を迎えた今、懐かしの味を期間限定で再販する可能性は十分にあります。
実際に、2025年には「ハイチュウ 王道ミックス(グレープ・ストロベリー・グリーンアップルの3つの味が1粒で楽しめる)」という記念商品も発売されています。
つまり、今回の終売は“永遠の別れ”ではなく、“次のステージへの更新”と捉えるのが正しい見方かもしれません。
まとめ:ハイチュウが終売って本当?その真相と今後の楽しみ方
ハイチュウは、今も森永製菓の看板ブランドとして健在です。
ただし、スティックタイプの「12粒ハイチュウ〈グリーンアップル〉」など、一部の商品が販売終了となったのは事実。
終売の背景には、商品ライン刷新や時代の嗜好変化、ブランド再構築など、企業の戦略的判断があります。
とはいえ、ハイチュウアソートや新シリーズ「うまイチュウ〈青りんご味〉」などで、これまでの味わいは引き続き楽しめます。
また、50周年を迎えた今、復刻フレーバーや新企画が登場する期待も高まっています。
“終売”のニュースに驚いた人も、ぜひ新しいハイチュウを手に取ってみてください。
懐かしさと新しさが同居するその味は、きっとまた新しいお気に入りになるはずです。

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