「最近、コンビニやスーパーでバカルディ モヒート缶を見かけなくなった…」
そう感じた人は多いのではないでしょうか。夏の定番カクテルとして人気だったこの缶入りモヒート。爽やかなミントとライムの香り、そしてラムの軽快な甘みで、手軽にリゾート気分を味わえる一本でした。
しかし、いつの間にか棚から姿を消し、「終売したのでは?」という声が広がっています。この記事では、その真相と販売終了の背景、さらに今も手に入る可能性について詳しく解説します。
バカルディモヒート缶とは?気軽に楽しめる本格モヒート
「バカルディ モヒート缶」は、世界的ラムブランド・バカルディが手がけた缶入りカクテル。
ラムをベースにミントとライムの香りを加えた「バカルディ モヒート」を、開けてすぐ楽しめるようにしたRTD(Ready to Drink)商品です。
日本では2012年ごろ、サッポロビールとの提携により発売が始まりました。
当時は「世界初のモヒート缶」として注目され、夏季限定の新定番として人気に。350ml缶と275ml瓶タイプの両方が展開され、爽快感と軽やかな甘みで男女問わず支持を集めました。
特にコンビニやスーパーでの手軽さが人気の理由。自宅でカクテルを作らなくても、氷を入れたグラスに注ぐだけで本格的なモヒートが楽しめるとして、多くのファンを獲得しました。
バカルディモヒート缶が終売?消えた時期とその背景
一方で、2017年前後から「どこにも売っていない」「製造終了らしい」との声が相次ぐようになります。
公式サイトの商品一覧からもモヒート缶の姿が消え、徐々に流通在庫のみの状態に。
明確な「終売告知」は出ていないものの、実質的に販売終了となっていると考えられます。
では、なぜ人気商品だったモヒート缶が市場から姿を消したのでしょうか?
1. RTD市場の競争激化と嗜好の変化
2010年代後半、チューハイやハイボール缶などのRTD市場は急成長しました。
多くのメーカーが参入し、フレーバーや価格帯の競争が激化。モヒートのような“カクテル系”RTDは差別化が難しく、売上維持が困難になっていきました。
また、消費者の嗜好も変化。甘さを抑えたドライ系やストロング系、糖質ゼロなど健康志向に寄った製品が人気を集める中で、モヒート缶の立ち位置がやや中途半端になったとも考えられます。
2. ブランド戦略と採算の問題
バカルディの本来の主力は「ラム」というスピリッツ。
RTDのような低価格帯の大量消費商品は、ブランドの高級イメージや利益構造と噛み合いにくい側面があります。
製造・流通コスト、パッケージ更新などの投資に対し、販売量や利益率が思うように伸びなかったことも一因でしょう。
同ブランドは後に「バカルディ クラシックカクテルズ モヒート」などのリキュール型RTS商品(割って飲むタイプ)へ軸を移しています。
3. 季節商品の宿命と需要の波
モヒートといえば夏の象徴的カクテル。
その一方で、秋冬には売上が大きく落ちる“季節性の強い商品”でもあります。
一年を通して販売するには在庫リスクが高く、各社が定番化を見送るケースも多いジャンルです。
結果的に、夏季限定・短期展開で終わるサイクルが続き、最終的にラインナップから外されたと考えられます。
公式な終売発表はあった?メーカーの対応を確認
サッポロビールやバカルディジャパンの公式サイトを確認しても、「バカルディ モヒート缶」に関する終売リリースや販売終了日のお知らせは見当たりません。
一方で、商品一覧からはすでに削除され、公式オンラインショップにも在庫はなし。
さらに、プレスリリースや新商品情報にもRTDタイプの記述はなく、現行展開はリキュールやラム製品中心となっています。
つまり、「明確な終了告知はないが、事実上の終売状態」。
こうしたケースは酒類業界では珍しくなく、流通在庫を自然に消化して販売を終えることもよくあります。
まだ買える?バカルディモヒート缶の在庫と探し方
ここまで読むと、「もう二度と飲めないの?」と感じる人もいるでしょう。
結論から言えば、現在も一部のネットショップや酒販店に在庫が残っている可能性があります。
1. オンラインショップ・酒販店をチェック
大手通販サイトでは、過去の在庫が残っていることがあります。
ただし、表示が「在庫なし」「取り扱い終了」になっている場合も多く、在庫を見つけたら早めに確保するのが賢明です。
また、在庫がある場合でも「賞味期限切れ」「並行輸入」などの注意点があるため、購入時には販売ページの詳細をよく確認しましょう。
2. フリマアプリ・オークション
終売商品の定番ルートといえば、フリマサイトやオークション。
ただし、アルコール飲料の個人販売にはさまざまな制約があるため、非公式ルートでの取引には十分な注意が必要です。
保管状態や製造時期が不明なものは品質面でリスクがあり、開封・飲用はおすすめできません。
3. 代替商品で“モヒート体験”を再現
「もう缶では買えない」としても、モヒートそのものを楽しむ手段は残っています。
- バカルディのラムとライム、ミント、ソーダを使って自家製モヒートを作る
- バカルディ クラシックカクテルズ モヒート(瓶入りRTSタイプ)を炭酸水で割る
- 他メーカーの缶モヒート(期間限定商品)を試す
といった方法で、あの爽やかな味を再現可能です。
むしろ、自分好みのバランスで作る“手作りモヒート”のほうが美味しいと感じる人も増えています。
バカルディモヒート缶の再販はある?
現時点で、メーカーから「再販予定」や「リニューアル版発売」の告知はありません。
ただし、夏場には他ブランドが“モヒート風チューハイ”を限定発売する傾向があり、モヒートというジャンル自体が消えたわけではありません。
もし今後、再びモヒートブームが到来すれば、バカルディが再びRTD市場に戻る可能性もゼロではないでしょう。
とはいえ、現状ではリキュールタイプやカクテルベースとしての展開に注力しているため、「缶版の復活」はしばらく期待薄といえます。
まとめ|バカルディモヒート缶が終売した理由と今できること
まとめると、**バカルディ モヒート缶**は2017年前後に事実上の終売。
公式発表はないものの、商品一覧から削除され、現在は流通在庫もごくわずかです。
販売終了の背景には、
- RTD市場の競争激化
- 季節性の高さ
- ブランド戦略との乖離
など複数の要因が重なっていたと考えられます。
それでも、「あの味が忘れられない」という人は多いはず。
見つけたらラストチャンスとして確保しておくか、ラムを使った自家製モヒートで再現してみてはいかがでしょうか。
お酒は20歳を過ぎてから。飲酒運転は絶対にやめましょう。
そして、**バカルディ モヒート缶**が再び市場に戻る日を、静かに楽しみに待ちたいですね。

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