「最近、ドラッグストアでバブクリアタイプを見かけない…」そんな声がSNSでも増えています。無香料・無着色で、赤ちゃんや敏感肌の方にも人気だったこの入浴剤が、なぜ店頭から消えたのでしょうか?この記事では、花王の公式情報や市場の動きをもとに、バブクリアタイプの終売理由や再販の可能性、さらに代わりになる商品まで詳しく解説していきます。
バブクリアタイプとは?その魅力と特徴をおさらい
バブクリアタイプは、花王が展開する炭酸入浴剤「バブ」シリーズの一つ。最大の特徴は「無香料・無着色」で、湯色が透明な“クリア湯”になる点です。
香りや色がないぶん、成分の働きをシンプルに感じられる設計で、「赤ちゃんと一緒に入れる」「香りが苦手な人でも安心」といった口コミが多く見られました。湯に入れると炭酸ガスが発生し、血行を促進。疲労回復や冷え性、肩こりなどに効果が期待できる医薬部外品として人気を集めていました。
さらに、塩素除去・弱酸性という“肌へのやさしさ”を重視した設計も支持されており、「香りよりもお湯そのものを楽しみたい」という層に根強いファンがいました。
バブクリアタイプはいつ終売したのか?
花王の公式サイトによると、「バブクリアタイプ」は2024年9月30日をもって生産終了となっています。つまり、メーカーとしての製造はすでに終了しており、現在販売されている商品は在庫限りです。
ドラッグストアやオンラインストアでは「メーカー製造終了」「販売終了」と明記されており、今後新たに入荷する予定はありません。Amazonや楽天市場などでは、残っている在庫がプレミア価格で販売されるケースも出ています。
公式通販ページには、「長年ご愛用いただきありがとうございました」との記載のみで、明確な終売理由は発表されていません。しかし、製造終了の背景にはいくつかの業界的・企業的な要因が考えられます。
バブクリアタイプが終売になった理由を考察
シリーズ再編によるライン整理
花王は近年、「バブ」ブランドを定期的に刷新しており、香りや湯色など“体験価値”を重視したラインナップを拡充しています。
その流れの中で、無香料・無着色というベーシックなモデルは販売比率が下がり、シリーズの再構築に合わせて整理対象になった可能性があります。
実際、2020年には「お湯質を変える」という新しいコンセプトのもと、「ミルキータイプ」「バブクリアタイプ」の2系統が登場しました。しかし、その後の販売動向を見ると、香りや色を楽しむタイプが市場で優勢となり、無香料系はやや影が薄くなっていきました。
市場トレンドの変化
入浴剤市場全体では、香り・色・泡などの“演出型商品”が主流になっています。特にコロナ禍以降、家での癒やしを求めて「香りでリラックス」「色で気分転換」という需要が拡大。
一方で、無香料・無着色タイプの需要は一定数あるものの、市場規模としては縮小傾向です。企業が限られた製造ラインやコストを最適化する中で、販売効率の高い香り付きモデルへ注力するのは自然な流れといえます。
原材料や製造コストの見直し
炭酸ガスを発生させる入浴剤は、湿度管理・包装コストなどの製造負担が大きい商品です。無香料モデルは香料原価が不要な一方、差別化しにくく、価格競争が激しいカテゴリーでもあります。
そのため、採算性や生産効率を考慮し、製造終了を決定した可能性も指摘されています。
ブランド戦略の転換
花王の近年の戦略では、「入浴=癒やし+体験価値」を打ち出しており、香りやデザイン性を通じて“楽しさ”を重視する傾向が見られます。たとえば「モンスターバブル」や「ミルキータイプ」など、湯色や発泡量で感覚的な満足を高める商品が増加。
その中で、香りも色もない“静かな存在”であるバブクリアタイプは、ブランド全体の方向性から外れつつあったとも考えられます。
再販やリニューアルの可能性はある?
現時点で、花王から「再販」「リニューアル版」の正式な発表は出ていません。
ただし、バブシリーズはこれまでも限定版や復刻版を不定期に展開してきた実績があります。そのため、無香料・透明湯のニーズが再び高まれば、新しい形で登場する可能性はゼロではありません。
また、「香り控えめ」「透明タイプ」の派生モデルが今後出る可能性もあります。バブは季節限定・数量限定品の展開が多いため、ユーザーの声が多ければ再登場するケースも考えられます。
一方、現時点で購入を希望する場合は、在庫品を扱うショップを探す必要があります。ただし、転売価格が定価を上回る場合や、保管状態が不明な商品には注意が必要です。
未開封であれば品質は安定していますが、開封済み・長期保管品は成分の反応が進むことがあるため、購入時には「未開封・新品」を確認しましょう。
バブクリアタイプの代わりになるおすすめ商品
「香りも色もいらない」「刺激の少ない入浴剤がいい」という方のために、代替候補として選びやすい方向性を紹介します。
1. 同ブランドのバブシリーズから選ぶ
完全な無香料タイプは終了しましたが、香りが控えめなモデルも多くあります。たとえば、「森の香り」や「ナイトアロマ」は穏やかな香りで、色も淡め。炭酸ガスの温浴効果は共通しており、バブクリアタイプに近い使用感を得られます。
2. 他ブランドの無香料・透明湯タイプ
きき湯(バスクリン)や温泡(アース製薬)など、炭酸タイプの入浴剤には「香り控えめ」「透明タイプ」が存在します。特に「きき湯 ファインヒート 無香料タイプ」は近い使用感として評価が高く、敏感肌の方にも人気です。
3. 塩素除去・お湯質重視タイプ
お湯のやわらかさを重視するなら、塩素除去機能を持つ「バスソルト」系も検討できます。天然成分ベースで香料が少ないタイプを選べば、肌への刺激を抑えつつ快適な入浴が可能です。
いずれの代替品を選ぶ場合も、「透明湯」「無香料」「炭酸発泡」「弱酸性」など、重視するポイントを明確にして探すのがコツです。
終売品を探すときの注意点
バブクリアタイプはすでに公式製造が終了しているため、流通在庫は限られています。購入時は次の点に気をつけましょう。
- 価格の高騰に注意
転売による高額出品が見られるため、相場を確認したうえで購入を判断。 - 商品の状態を確認
外箱や個包装の破損、湿気による劣化に注意。炭酸入浴剤は湿気を吸いやすいため、未開封・密封保管が重要です。 - 給湯器への影響を確認
にごり湯タイプや一部炭酸系は機種によって使用制限があるため、説明書をチェックすること。
メーカー公式サイトにも、「入浴剤使用時は浴槽材質や給湯器に関する注意事項を確認してください」と記載があります。終売品を扱う場合は特に慎重に扱いましょう。
まとめ:バブクリアタイプ終売の背景と今後の選び方
バブクリアタイプが終売になった理由は、シリーズの再編や市場トレンドの変化、そしてブランド戦略の転換など、複数の要因が重なった結果と考えられます。
「香りや色を抑えた入浴剤が好きだったのに…」という声も多いですが、現時点では再販予定はなく、在庫限りの販売状況です。
ただし、入浴剤市場では「香り控えめ」「肌にやさしい」製品も増えており、バブ以外にも選択肢はあります。
自分や家族の肌質、香りの好み、湯の透明度などに合わせて、代替品を探してみるのも良いでしょう。
長年親しまれてきた「バブクリアタイプ」は終売となりましたが、その理念――“お湯そのものを楽しむ”という発想は、今も多くの入浴剤に受け継がれています。
これからも、自分に合ったお風呂時間を見つけていきましょう。

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