「最近、愛猫用のメディファス グレインフリーがどこにも売ってない…」
そんな声がSNSや口コミで増えています。実際に通販サイトでも「在庫限り」「メーカー終売」の表示が出ており、多くの飼い主さんが不安を感じているようです。
この記事では、メディファスグレインフリーの終売(販売終了)情報やその背景、そして代わりに検討できるおすすめのフードについて、わかりやすく解説していきます。
メディファスグレインフリーとはどんなキャットフード?
メディファスグレインフリーは、ペットラインが販売していた国産キャットフードです。
名前の通り「グレインフリー(穀物不使用)」をコンセプトにしており、主原料にはチキンやフィッシュといった動物性タンパク質を使用。穀類を使わないことで、消化器の弱い猫や穀物アレルギーが気になる猫に配慮された設計でした。
さらに、「下部尿路の健康維持」を目的に尿pHを6.2〜6.5に調整し、マグネシウム含有量も0.09%に抑えられています。
食いつきの良さと健康バランスの両立を目指した、いわゆる“プレミアム寄りの国産総合栄養食”として人気を集めていました。
ラインナップは1歳からの成猫用が中心で、チキン&フィッシュ味やフィッシュ味などがありました。どちらも食べやすい粒のサイズと香りで、リピーターも多かった製品です。
メディファスグレインフリーが終売になった理由
では、なぜこの人気シリーズが終売してしまったのでしょうか。
メーカーであるペットラインの公式サイトによると、2022年3月31日付で「パッケージ変更に伴い販売終了」との案内が出ています。つまり、完全な廃盤ではなく、リニューアルにともなうライン整理の一環だった可能性が高いです。
ただし、リニューアル版が同じ「グレインフリー」名義で継続されたわけではなく、製品構成そのものが見直されたため、旧仕様を愛用していた飼い主にとっては実質的な“終売”状態に見える状況になっています。
背景として考えられるポイントをいくつか整理してみましょう。
1. パッケージと配合のリニューアル
メーカーが公表している通り、パッケージ変更による終売です。
キャットフード業界では、パッケージ変更時にJANコードが新しくなることが多く、その際「旧パッケージ=終売」と扱われます。つまり、見た目が変わったり、原料配合や粒の形状が少し変わるだけでも、旧製品は「販売終了」と表記されるのです。
2. 原材料価格や製造コストの上昇
グレインフリーは穀物の代わりに肉や魚、豆類などを多く使用します。これらの原材料は価格変動が大きく、円安や原料高騰の影響も受けやすい構成です。
結果的にコスト負担が増し、製造体制を見直すタイミングでリニューアルに踏み切ったとも考えられます。
3. ペットフード市場のトレンド変化
一時期ブームとなった「グレインフリー」ですが、最近では“穀物を完全に除く必要はない”という考えも浸透してきました。
むしろ、適度な穀物を加えることで食物繊維バランスを整え、猫の腸内環境を安定させるという新たな方向性も注目されています。
こうした市場の変化を踏まえ、ブランド全体の設計思想を見直す動きがあったとも言えるでしょう。
4. ブランド再編の流れ
ペットラインでは同時期に複数シリーズの終売・統合を進めており、メディファスシリーズ自体の整理が行われています。製品数を絞ることで生産効率を上げ、より多様なニーズに応えるための再構築だったようです。
現在の入手状況と在庫について
すでに多くの通販サイトで「在庫限り」「販売終了」と明記されています。
一部ではまだ在庫を抱えている店舗もありますが、今後は時間の経過とともに入手が難しくなるでしょう。特にAmazonや楽天市場では、販売価格が高騰しているケースもあり、賞味期限の確認も必要です。
旧仕様のまま継続使用したい場合は、なるべく早めの確保をおすすめします。
ただし、長期的には代替フードへの切り替えを検討しておくのが現実的です。
代替フードを選ぶときのポイント
メディファスグレインフリーのような設計のフードを探す際は、以下の条件を参考にしてみてください。
- 穀物不使用または低穀物仕様であること
- チキンやフィッシュを主原料としていること
- 尿pH値・マグネシウム量など下部尿路ケアを考慮していること
- 国内製造または信頼できるメーカーの品質管理が行われていること
- 継続購入しやすい価格・入手性であること
また、猫によっては完全グレインフリーよりも、穀物を少し含んだ“低穀物タイプ”の方が合うケースもあります。アレルギーや体質に合わせて、慎重に選びましょう。
メディファスグレインフリーの代替候補
いくつか代表的な代替候補を挙げておきます。
ここではあくまで一般的な選択肢として紹介しますので、愛猫の健康状態や嗜好性に合わせて検討してください。
- ニュートロ ナチュラルチョイス グレインフリー キャット
チキンやサーモンを主成分にした高たんぱく設計。グレインフリーながら嗜好性が高く、比較的入手しやすい定番ブランドです。 - メディファス アドバンス グレインフリー
公式サイト上では新パッケージ版の販売が確認されています。完全なグレインフリーではないものの、健康維持を重視した設計で旧製品の流れを継承しています。 - ピュリナワン グレインフリー チキン
低アレルゲン設計で、コスパと品質のバランスが取れた人気シリーズ。通販や量販店で手に入りやすいのも魅力です。
このように、「穀物不使用」や「下部尿路ケア」などの特徴が共通している製品を中心に探すと、違和感なく切り替えられる場合が多いでしょう。
フード切り替えのコツと注意点
愛猫の食事を変える際は、急に切り替えるのではなく、7〜10日ほどかけて少しずつ移行していくのが理想です。
最初は旧フードに少しずつ新しいフードを混ぜ、猫の反応や便の状態を観察しながら割合を増やしていきましょう。
また、フードを変えると香りや味が変わるため、食いつきが悪くなることもあります。そんなときは少量のぬるま湯で香りを立たせたり、ウェットフードと混ぜる工夫も有効です。
食後の体調変化(下痢、嘔吐、食欲低下など)が見られた場合は、すぐに獣医師へ相談してください。
今後のメディファスブランドに期待
メディファスは国産キャットフードの中でも長い歴史を持つブランドです。
そのため「グレインフリー」仕様が消えても、ブランド全体が消えるわけではありません。今後も猫の健康維持をテーマにした新製品が登場する可能性があります。
もしリニューアル版が発売された場合は、原材料や設計思想を比較しながら検討するのが良いでしょう。特に下部尿路や腎臓ケアを意識した製品は、メディファスらしさを引き継ぐポイントになるはずです。
メディファスグレインフリー終売まとめ
メディファスグレインフリーの終売は、
「完全な廃盤」ではなく「リニューアルやシリーズ再編の一環」と考えられます。
ただし、旧仕様の在庫はすでに少なく、今後は実質的に購入が難しくなる見込みです。
愛猫の健康を守るためには、早めに代替フードを検討し、無理のないペースで切り替えることが大切。
グレインフリーのメリットを理解しつつ、猫にとって本当に合う食事を見つけていきましょう。
最後まで読んでくださった方は、今使っているフードのパッケージをもう一度チェックしてみてください。
それが「旧仕様」だった場合、次に何を選ぶかを考える良いタイミングかもしれません。

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