「最近レノアクエン酸を見かけなくなったけど、終売なの？」
そんな疑問を持つ人が増えています。
実際にネット通販では「販売終了」「在庫限り」と表示されるページも多く、気づけばお気に入りの香りが棚から消えている――。今回は「レノア クエン酸in 超消臭」シリーズの終売背景や再販・代替品の最新情報をまとめて紹介します。
レノアクエン酸とは？柔軟剤でも洗剤でもない新発想の“すすぎ消臭剤”
「レノア クエン酸in 超消臭」は、2023年7月にP&Gが発売した新ジャンルの衣料用ケアアイテムです。
ポイントは“洗剤でも柔軟剤でもない”ということ。洗濯の「すすぎ」の段階で使うことで、衣類に蓄積したニオイの原因をクエン酸の力で分解除去するというコンセプトでした。
特徴を簡単にまとめると――
- 自然由来クエン酸を配合し、繊維の奥に残るニオイのもとを除去
- 肌にやさしく、赤ちゃんや子どもの衣類にも使える
- 柔軟剤の香りを邪魔せずに“清潔感だけ”を残す
- 「フレッシュグリーン」「さわやかシトラス」など爽やかな香り展開
発売当初は“新しい洗濯習慣”として注目を集め、「すすぎに入れるだけでニオイが変わる！」とSNSでも話題に。
ところが、わずか1年後には多くの店舗や通販サイトで「販売終了」「生産終了」の文字が並ぶことになりました。
レノアクエン酸が終売になった？実際の販売状況
まず結論から言うと、「レノア クエン酸in 超消臭」の一部仕様・香りはすでに終売となっています。
具体的には、以下のような状況が確認できます。
- カインズやヨドバシなどの通販で「販売終了」表記（例：「フレッシュグリーン 詰替1080mL」など）
- 一部ドラッグストアでは「在庫限り」「旧パッケージ」として処分価格で販売
- P&G公式サイト上では明確な“終売告知”はないものの、旧パッケージが一覧から削除
つまり、メーカーとしての公式アナウンスは出ていないものの、実店舗やEC上では事実上の終売状態になっているのです。
なぜレノアクエン酸は終売したのか？考えられる理由
メーカーの公式発表はないものの、複数の要因が重なったと考えられます。順に見ていきましょう。
① リニューアルによる旧仕様の切り替え
最も有力なのが「リニューアルによる世代交代」です。
実は2024年8月に、「吸水力復活機能」を追加した改良版が発売されています。さらに2025年6月には、「部屋干し用」「SPORTS」「超無臭タイプ」といった用途別ラインナップとして再構成されました。
つまり旧製品は「終売」というより、「新ラインへの切り替えによって販売終了」したと見るのが自然です。
② 新ジャンルゆえの浸透不足
“すすぎ専用の消臭剤”というカテゴリーはまだ認知が浅く、一般消費者には用途が分かりづらかった可能性があります。
「柔軟剤とどう違うの？」「いつ入れるの？」といった疑問が残り、リピート購入が伸びにくかったとも考えられます。
③ コスト・供給面での見直し
クエン酸配合という特殊設計ゆえに、原料コストや生産ラインが限定されていたことも要因のひとつ。
物流や材料費の高騰も重なり、採算バランスの見直しが進んだと推測されます。
④ ブランド全体の整理
レノアは「レノア超消臭1WEEK」「レノアハピネス」「レノアリセット」など多くのシリーズを展開しています。
香りや用途が重複するラインを整理し、ブランド構造をスリム化する一環として、クエン酸inの旧仕様が終売対象となった可能性もあります。
実際の消費者の反応
SNSや口コミサイトでは、次のような声が多く見られます。
- 「使ってたのに急に店頭から消えた」
- 「柔軟剤の香りが邪魔されなくて好きだったのに」
- 「代わりになる商品が見つからない」
一方で、リニューアル後の商品に対しては「前よりも使いやすい」「タオルの吸水力が戻った」というポジティブな意見も増えています。
“終売＝完全終了”ではなく、“進化のための入れ替え”と受け止めているユーザーも少なくありません。
レノアクエン酸の代替品・後継モデル
「もう買えないの？」と感じた方も安心してください。実はレノアクエン酸には明確な後継モデルが登場しています。
後継モデル：レノア クエン酸in 超消臭（リニューアル版）
2025年版では、ニオイ除去力はそのままに、用途別に3種類が展開されています。
- レノア クエン酸in 超消臭 部屋干し用：乾きにくい季節におすすめ
- レノア クエン酸in 超消臭 SPORTS：汗臭や皮脂臭に特化
- レノア クエン酸in 超消臭 超無臭タイプ：香りが苦手な人向け
香りや仕上がりの違いで選べるようになり、旧仕様よりも使い分けしやすくなりました。
同ブランド内の代替候補
レノアシリーズの中では次の製品も人気があります。
- レノア超消臭1WEEK：強力な防臭力が特長
- レノアハピネス：香り重視の柔軟剤ライン
- レノアリセット：衣類のダメージケアを重視
「香りがほしい」「防臭力を上げたい」「柔軟効果を強化したい」など目的に応じて選ぶと、クエン酸inからの移行もスムーズです。
他ブランドの選択肢
もし“すすぎ段階でのニオイケア”に惹かれていたなら、他メーカーの消臭・除菌柔軟剤も検討できます。
いずれも「部屋干し」「防臭」「菌の増殖を防ぐ」といった機能を重視しており、レノアクエン酸と似た目的で使うことができます。
レノアクエン酸は再販される？今後の展開を予測
現時点で旧仕様の「再販」は発表されていませんが、リニューアル版が順次発売されているため、ブランドとしての展開は継続中です。
ここ数年、P&Gは柔軟剤カテゴリーを刷新し続けており、今後も改良・新香りの追加が行われる可能性は十分にあります。
もし「以前の香りが好きだった」「使い慣れているものがいい」という場合は、在庫があるうちにストックしておくのも一つの方法です。
通販ではまだ一部の詰替パウチやボトルが流通している店舗もありますが、在庫限りのケースが多いため注意が必要です。
終売から見えてくる“レノアの戦略”
今回の終売劇を通して見えてくるのは、P&Gのブランド戦略です。
単に「売れなかったからやめた」ではなく、「新しい使い方を提案し続ける」という姿勢がうかがえます。
レノアはここ数年、「香り」中心から「機能」中心のアプローチにシフトしています。
“すすぎで消臭”“吸水力回復”“菌の増殖を防ぐ”など、日常生活の悩みに寄り添う方向性です。
その過程で旧製品が整理されることは自然な流れとも言えます。
まとめ：レノアクエン酸の終売はリニューアルによる進化
レノアクエン酸が終売になった背景を一言でまとめるなら、「終売＝進化のための切り替え」です。
「終売」と聞くと少し寂しいですが、レノアクエン酸シリーズは姿を変えて今も進化を続けています。
これから新しいラインを試す人も、以前の使い心地を懐かしむ人も、自分の生活に合ったスタイルを見つけていきたいですね。
コメント