近ごろSNSでも「オンザクラウドってもう売ってないの?」「どこに行っても見つからない」と話題になっているのをご存じでしょうか。
キリンのクラフトビールブランド「スプリングバレー」から登場した人気銘柄【オンザクラウド】が、現在“終売”状態になっているのです。
この記事では、販売終了の背景から再販情報、さらに代わりに楽しめる銘柄まで、ファンの目線でじっくり掘り下げていきます。
オンザクラウドとは?白ワインのように香る人気クラフトビール
オンザクラウド(ON THE CLOUD)は、スプリングバレーブルワリーが展開していたクラフトビールの一種です。
ホップにはニュージーランド産ネルソン・ソーヴィニヨンを使用し、まるで白ワインのような華やかでフルーティーな香りが特徴。
一口飲むと、フルーツのような香りがふわっと広がり、後味は軽やか。
「雲の上にいるようなやわらかさ」というコンセプトそのままに、爽やかでみずみずしい味わいが支持を集めていました。
特に、女性やクラフトビール初心者からの人気が高く、SNSでも「ビールが苦手でも飲みやすい」「食前酒としてもぴったり」と好評を博していた銘柄です。
終売の経緯|公式発表と販売終了のタイミング
そんなオンザクラウドですが、現在は公式サイトでも「販売終了」と明記されています。
実際に飲食チェーン「天丼てんや」や「ロイヤルホスト」などのプレスリリースにも、2022年10月時点で「クラフトビール(オンザクラウド)終売」との記載がありました。
また、スプリングバレーブルワリーの直営店舗でも順次提供を終了しており、スーパーやコンビニでの取り扱いも停止。
こうした一連の流れから、オンザクラウドは2022年秋頃をもって全国的に終売になったと考えられます。
なぜオンザクラウドは終売になったのか?4つの理由を考察
1. 限定醸造ビールとしての性格
オンザクラウドは、もともとスプリングバレーの「コアシリーズ6種」のひとつとして限定的に展開されていました。
クラフトビール界では、季節限定や数量限定で仕込むスタイルが一般的。
オンザクラウドもその流れに沿った“特別仕様の限定ビール”だった可能性が高いです。
一時的な復刻や再登場が前提の「企画型商品」としての位置づけだったとも言えるでしょう。
2. 原材料・コストの高騰
ビール業界では、近年ホップや麦芽などの原材料費が急上昇しています。
特にオンザクラウドが使用していたネルソン・ソーヴィニヨンホップは、ニュージーランド原産の希少品種。
輸送コストや為替の影響を強く受けやすく、安定的な供給が難しいとされています。
原材料の確保が困難になったことで、継続的な醸造が難しくなったと考えられます。
3. ブランド戦略上の整理
スプリングバレーブルワリーは2024年に創業10周年を迎え、「創業当時のコアシリーズ6種を復刻」するなどラインナップの再構築を進めています。
ブランド全体を整理し、新しい挑戦を見据える中で、オンザクラウドは役目を終えた形となったのかもしれません。
“終売=終了”ではなく、“次の挑戦への一区切り”という意味合いもあるでしょう。
4. 希少価値を高めるマーケティング
クラフトビールは「一期一会」の出会いも楽しみのひとつです。
敢えて期間限定・数量限定で販売し、希少性を演出することでブランドへの熱量を高める手法も一般的。
オンザクラウドの終売も、その一環として計画的に行われた可能性があります。
再販・復刻の動きはある?2024年に数量限定で“復活”
終売後、ファンの間では「もう飲めないの?」「再販してほしい」との声が絶えませんでした。
そんな中、スプリングバレーブルワリーは2024年1月16日に、数量限定で「オンザクラウド」を復刻。
「なくなり次第終了」という形ではあるものの、直営店のSVB東京・SVB京都で再登場しました。
この“復活オンザクラウド”は、10周年を記念した特別醸造としての位置づけ。
味わいの方向性は従来のものを踏襲しつつ、限定販売という希少性を持たせています。
公式発表でも「数量限定醸造」「特別なホップの香りを再び」との説明がありました。
ただし、一般流通はなく、スーパーやコンビニでは販売されていません。
入手できるのは直営店や一部飲食店のみで、早い段階で完売した地域も多いようです。
現在の入手方法|在庫・流通の実情
オンザクラウドは現在、一般販売が終了しているため、店頭での入手はほぼ不可能です。
一部の飲食店で在庫が残っているケースもありますが、提供終了のタイミングは各店舗によって異なります。
また、オンラインショップやフリマサイトなどで出回ることもありますが、プレミア価格がつくことも多く注意が必要です。
クラフトビール専門店や輸入ビールショップで、類似のスタイル(ホワイトエール、ネルソンホップ使用など)を探してみるのも良いでしょう。
特にスプリングバレーの他銘柄「496」「Daydream」「JAZZBERRY」「Afterdark」なども、それぞれ異なる個性を持ち、オンザクラウドを好んでいた人におすすめです。
ファンが語る“オンザクラウド喪失感”とブランドの価値
SNSをのぞくと、「あの香りが忘れられない」「もう一度飲みたい」といった声がいまも多数見られます。
オンザクラウドは単なる商品を超え、「クラフトビールって楽しい」と感じさせてくれた象徴的な存在でした。
それだけに、終売を惜しむ声が多いのも納得です。
一方で、スプリングバレーブルワリーが限定醸造を続けることで、毎年新しい出会いが生まれているのも事実。
オンザクラウドのように、“また復活するかもしれない”という期待感こそが、このブランドの魅力とも言えます。
今後の再販はあるのか?期待と展望
2024年の復刻は“数量限定”でしたが、好評を受けて再び再販される可能性は十分にあります。
特にスプリングバレーブルワリーは周年や季節ごとに限定ビールを出す傾向が強く、人気銘柄の再登場も過去に何度か行われています。
再販が決まった際は公式サイトやSNSで発表されるため、こまめにチェックしておくのが確実です。
また、公式通販サイトやSVB直営店では、過去の限定商品をアーカイブ的に紹介していることもあり、ファンとしては今後の動向が見逃せません。
「オンザクラウドの再販を心待ちにしている」という声が大きくなれば、再登場の可能性もより高まるでしょう。
代わりに楽しめるビールを探してみよう
オンザクラウドの再販を待つ間、似たテイストのクラフトビールを試してみるのもおすすめです。
たとえば、フルーティーで軽やかな白ワイン系の香りを持つビールなら以下のような銘柄が近い印象です。
- スプリングバレー「Daydream」
→ 柚子と山椒を使った和のホワイトエールで、爽やかさと香り高さが共通。 - ヤッホーブルーイング「水曜日のネコ」
→ ベルジャンホワイトの定番。柑橘とスパイスの香りが楽しめる。 - 常陸野ネストビール ホワイトエール
→ コリアンダーとオレンジピールを使い、やわらかな口当たりが特徴。
これらはオンザクラウドと同じく、苦味よりも香りや軽さを重視したタイプ。
「オンザクラウドが好きだった人にはきっと刺さる味」として注目されています。
オンザクラウド終売の理由と再販の可能性まとめ
オンザクラウドは、スプリングバレーブルワリーを代表する人気クラフトビールのひとつでした。
しかし2022年頃に全国的な終売を迎え、現在は入手困難な状態に。
終売の背景には、限定醸造という商品設計、原材料のコスト上昇、ブランド再構築の流れなどがありました。
一方で、2024年には数量限定で復刻するなど、再販の動きも見られます。
再び飲めるチャンスが訪れる可能性も十分あるため、公式サイトやSNSをフォローしておくのが賢明です。
クラフトビールの魅力は、まさに“一期一会の出会い”。
オンザクラウドの再登場を期待しながら、今日も新しいビールとの出会いを楽しんでいきましょう。

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