「角瓶復刻版って、もう終売しちゃったの？」
そんな疑問を持ったウイスキー好きの方も多いかもしれません。
近年はウイスキー人気の高まりとともに、限定ボトルや特別仕様が次々と登場し、気づけば見かけなくなる商品も少なくありません。
この記事では、サントリーの人気ウイスキー「角瓶復刻版」が本当に終売になったのか、そして今からでも手に入る方法を詳しく調べてみました。
「角瓶復刻版」とは？発売当時の味とデザインを再現した特別仕様
「角瓶復刻版」は、サントリーが誇るロングセラーウイスキー「角瓶」を、1937年発売当時の味わいとラベルデザインで復刻した特別バージョンです。
容量は700ml、アルコール度数は43％。現行の角瓶（40％）よりも少し高めの度数で、よりドライでスモーキーな印象を持つと言われています。
もともとは限定発売として登場し、2009年の横浜開港150周年記念や、2015年のNHKドラマ「マッサン」ブームの時期など、節目のタイミングで数量限定販売された経緯があります。
そのため、レギュラー商品ではなく“限定仕様の再現ボトル”として愛好家の間で注目されてきました。
レビューでは「レーズンのような甘みとウッディさがあり、現行角瓶よりも深みがある」「古き良きジャパニーズウイスキーの香りがする」といった声も多く見られます。
当時の味わいを現代に蘇らせたという点で、角瓶復刻版は“角瓶ファンの原点回帰”を象徴するボトルだったといえるでしょう。
「角瓶復刻版」は本当に終売したのか？
ここで本題です。
角瓶復刻版は現在、店頭でほとんど見かけません。では実際に終売となったのでしょうか？
調べたところ、複数の酒販店サイトに「終売」と明記されている情報が確認できました。
例えば、酒販店の公式ページでは「サントリー 角瓶復刻版 終売（在庫限り）」といった表記があり、メーカーからの新規出荷はすでに終了している可能性が高いことがわかります。
また、ウイスキーブログや愛好家レビューでも「終売品なので入手困難」「もう再販されていない」との記述が目立ちます。
一方で、「少量ながらネットや一部店舗で在庫販売が続いている」との情報もあり、完全に市場から消えたわけではないようです。
つまり、サントリーが公式に“販売を終了した”という発表はないものの、実質的には「生産終了・在庫限りの流通段階」に入っていると考えられます。
なぜ販売終了（終売）になったのか？3つの理由を考察
公式に「終売」と発表されていないため、ここでは過去の動きや市場背景から考えられる理由を3つ挙げてみます。
1. 数量限定品としての役割を終えた
角瓶復刻版は、そもそも限定販売を前提として作られた特別ボトルでした。
発売当初から「数量限定」「期間限定」として売り出されており、恒常的に生産されるレギュラーボトルではありません。
そのため、一定期間の販売終了＝企画完了という位置づけだった可能性が高いです。
2. ウイスキー原酒の供給制限
近年、サントリーをはじめとする各社では、熟成年数の長い原酒が不足する傾向にあります。
特に限定ブレンド品や度数の高いモデルは、原酒の在庫確保が難しく、コスト面や安定供給の観点から生産を続けにくい状況です。
同じく角瓶シリーズの「黒43％」「プレミアム角瓶」などもすでに終売となっており、ブランド全体の整理が進んでいます。
角瓶復刻版もその流れの中で、一定の役割を終えたと考えられます。
3. ブランド戦略の整理
角瓶ブランドは、日本のウイスキーを象徴する存在として長い歴史を持ちます。
サントリーはここ数年、定番の「サントリー角瓶」を主軸とし、限定版を随時投入するスタイルへと舵を切っています。
限定ボトルが増えすぎるとブランドの一貫性が薄れ、消費者が混乱するおそれもあるため、角瓶復刻版を含む旧限定シリーズを整理したのではないかと推察されます。
現在の流通状況：在庫はまだある？
終売とはいえ、完全に手に入らないわけではありません。
実際、オンラインショップやオークションでは、角瓶復刻版の在庫や出品を今でも確認できます。
例えば、通販サイトでは「角瓶復刻版 700ml 数量限定 在庫限り」として販売されているケースがあり、価格帯はおおむね2,000〜3,000円台後半。
しかし、希少性が上がるにつれてプレミア価格となり、フリマアプリやオークションでは5,000円以上で取引されることも珍しくありません。
ネットショップでの購入は、販売者が信頼できるかどうかを確認することが大切です。
特に中古品や長期保管品の場合は、液面低下や風味変化などのリスクもあるため、商品状態をよく確認してから購入しましょう。
購入時の注意点と見分け方
もし角瓶復刻版を探して購入する場合は、以下の点に気をつけると安心です。
- ラベルデザインを確認する
復刻版は1937年当時のデザインを再現しており、現行角瓶とはラベルの書体・装飾が異なります。 - アルコール度数43％表記をチェック
現行角瓶が40％なのに対し、復刻版は43％。この数字で見分けるのが一番確実です。 - 箱や刻印付きは信頼度が高い
箱付き・未開封・正規流通ラベル付きのものを選ぶと、保存状態も良い傾向があります。 - 出品者や販売店の評価を確認
オークションやフリマサイトでは、評価や販売履歴をしっかりチェックしましょう。
これらを押さえることで、偽物や劣化品をつかむリスクを避けることができます。
「角瓶復刻版」が愛された理由
角瓶復刻版がここまで支持された理由には、単なる“限定品”以上の魅力があります。
それは、「懐かしさ」と「完成度の高さ」です。
ウイスキーの香り立ちや味の厚み、そして43％という度数がもたらす心地よいキレ。
どれを取っても、現行角瓶とは違う“重厚な昭和のウイスキー”を感じさせる仕上がりでした。
実際に飲んだ人の間では、「これが今の角瓶にも残っていてほしい」「現行より香ばしくて深い味わい」といった感想が多く、角瓶復刻版の存在が再評価されています。
また、角瓶ブランドそのものが日本ウイスキー文化の象徴であり、角瓶復刻版はその“原点”を体験できる一本として、コレクション的な価値も高まっています。
現行角瓶との違いと、代わりに楽しめるボトル
角瓶復刻版が入手困難な今、代わりに楽しめるウイスキーを探している方も多いでしょう。
現行の「サントリー角瓶」は、よりライトで飲みやすく、ハイボールに最適なブレンドとして位置づけられています。
一方、角瓶復刻版は香ばしさとウッディな余韻が特徴で、ストレートやロックでもしっかり味を感じられるタイプです。
「味わいの近いボトル」としては、
といった選択肢が挙げられます。
角瓶復刻版が見つからない場合は、こうした同系統のウイスキーで“当時の味わい”を追体験するのも一つの方法です。
まとめ：角瓶復刻版は「実質的に終売」でも、まだ間に合うかもしれない
角瓶復刻版は、サントリーの歴史と情熱が詰まった特別な一本でした。
公式な終売アナウンスは確認されていないものの、実際には生産が終了し、流通在庫のみの販売が続いている状態です。
一部の通販サイトや中古市場ではまだ購入が可能ですが、今後は入手がさらに難しくなると予想されます。
もし「もう一度あの味を楽しみたい」と思うなら、今がラストチャンスかもしれません。
角瓶復刻版を見つけたら、保存状態や価格をよく確認したうえで、ぜひ手に取ってみてください。
そして、当時の角瓶が持つ“日本ウイスキーの原点”を、ゆっくり味わってみてはいかがでしょうか。
以上、「角瓶復刻版が終売？販売終了の理由と今後の入手方法を徹底調査」でした。
コメント