「最近、角瓶の4Lがどこにも売ってない…」
そんな声をSNSや酒販店の店頭でよく見かけます。
あの大容量ボトルを愛用していた人にとって、突然の“姿を消した”状態は気になりますよね。
この記事では、サントリーウイスキー角瓶4Lサイズが終売したとされる理由や、現在の在庫状況、そして再販の可能性について詳しく掘り下げていきます。
角瓶4Lとは？定番ウイスキーの“大容量版”
まずおさらいとして、「角瓶4L」とはどんな商品だったのかを簡単に振り返ります。
角瓶は1937年に誕生した、日本を代表するブレンデッドウイスキー。
“角ハイボール”のブームを支え、家庭でも居酒屋でもおなじみの一本です。
その中でも4Lサイズは、いわば“業務用と家庭用の中間”的な存在。
「毎日ハイボールを作る」「家族でまとめ買いする」といった人に人気でした。
ペットボトル容器で扱いやすく、コスパも高いと好評でしたが、2023年頃から徐々に市場から姿を消し、今では入手困難な状態になっています。
角4Lが終売した？実際の販売状況を確認
結論から言えば、メーカー（サントリー）公式サイトには「角瓶4Lの生産終了」の明確な発表はありません。
しかし、販売現場では“実質的な終売”とみられる状況が続いています。
- 通販サイトでは「販売終了」「メーカー休売」といった表記が複数確認されています。
- 家電量販店や酒販サイトでは「販売開始日：2018年12月」「販売終了時の価格：10,320円（税込）」という記録が残っています。
- SNS上でも「どこにも置いてない」「在庫限り」「4Lはもう終売」といった投稿が相次ぎ、2023年後半から話題になりました。
- オークションやフリマサイトでは「終売品」として出品され、高値取引が行われています。
つまり、公式発表はないものの、流通現場では事実上の販売終了状態にあると考えられます。
角瓶4Lが終売になったと考えられる主な理由
では、なぜ角瓶4Lだけが市場から消えたのか。
いくつかの要因が重なった結果とみられます。
1. 原酒不足と供給調整
まず最大の理由は、原酒の供給制限です。
ウイスキーは熟成に時間がかかるため、数年前の需要をもとにしか生産量を決められません。
近年は国内外でハイボール人気が高まり、サントリーを含む国産メーカー全体で原酒の確保が追いつかない状態が続いています。
そのため、4Lのような“大容量製品”は、限られた原酒をより多くの消費者に届けるための調整対象になった可能性があります。
実際、他メーカーでも業務用・大容量ウイスキーの出荷制限が行われている例があります。
2. コスト上昇と物流負担
原料だけでなく、ボトルやラベル、物流コストの上昇も影響しています。
4Lペットボトルは容器が大きく、輸送・保管コストも高くつきます。
加えて、近年の燃料費や資材費の高騰もあり、採算が取りづらくなっていると考えられます。
メーカー側としては、販売数量の少ない大型サイズを優先的に縮小するのは自然な流れです。
3. サイズラインナップの整理
角瓶は700ml、角瓶1.92L、角瓶2.7L、そして角瓶4Lなど複数の容量があります。
その中で最も需要が中途半端なのが4L。
家庭用としてはやや大きく、業務用としては中途半端。
結果的に、角瓶2.7Lと5L業務用を残して4Lを整理した可能性が高いです。
4. 飲食店需要の回復と優先配荷
コロナ禍後、飲食店の営業再開とともに、業務用ウイスキーの需要が急回復しました。
サントリーとしても、飲食店向けの供給を優先したと見られます。
つまり、同じ原酒をどこに回すかを考えたときに、業務用や700mlなどの小容量にリソースを集中させたというわけです。
現在の在庫・流通状況
では、2025年現在、角瓶4Lはどこで買えるのでしょうか？
結論としては「通常の販売ルートではほぼ入手不可」と言えます。
- 酒販店：多くの店舗で「休売」「取り扱い終了」と掲示。
- ネット通販：一部のショップに在庫があっても、「終売品」「在庫限り」の注記付き。
- 価格：かつての定価10,000円前後に対し、現在は倍近い値段で取引されているケースもあります。
- フリマ・オークション：出品数は少なく、出てもすぐ売り切れる傾向。
一方で、角瓶1.92Lや角瓶2.7Lなどの中容量ボトルは流通が比較的安定しています。
「どうしても角を大容量で買いたい」という場合は、角瓶2.7Lを選ぶのが現実的です。
角瓶4Lの再販の可能性はある？
現時点でサントリーから再販の公式発表は出ていません。
ただし、“完全な生産終了”ではないため、再出荷の余地はあります。
ウイスキーの供給回復には時間がかかりますが、サントリーは近年、山崎・白州などの原酒貯蔵庫を増設しており、数年単位で供給力が改善する見通しもあります。
その際に、需要動向を見ながら再び4Lサイズを限定復活させる可能性は否定できません。
一方で、市場全体のトレンドは“小容量化”。
持ち運びや保管のしやすいサイズが好まれるため、再び4Lが定常ラインナップに戻る可能性は高くないという見方もあります。
角瓶4Lが買えない今、どうすればいい？
もし4Lサイズが入手できなくても、いくつかの代替策があります。
- 角瓶2.7Lサイズを選ぶ
コスパ面ではやや落ちますが、価格も安定しており、味わいは同じ。 - 業務用5Lの取り寄せ
業務ルート限定商品ですが、取り扱う店舗もあります。 - 他ブランドを検討
同価格帯の国産ブレンデッド（トリス、ブラックニッカなど）や、スコッチ系大容量ボトルを探すのも手。
また、「角ハイボール缶」など手軽に楽しめる商品もあります。
用途に合わせて選ぶことで、無理に4Lを探さなくても満足できるでしょう。
愛され続ける“角”ブランドとその象徴
4Lが姿を消しても、角瓶というブランド自体の人気は衰えていません。
むしろ「4Lがなくなるなんて、それだけ人気が高い証拠」と受け取る人も多いようです。
角瓶は、80年以上愛され続ける日本のウイスキー文化の象徴。
手頃な価格で安定した味わい、どんな料理にも合う万能性。
その“定番の安心感”が、多くのファンを引き寄せています。
4Lという形での提供が難しくなっても、角瓶そのものが消えるわけではありません。
これからもハイボールや家飲みの定番として、私たちの食卓を支え続けてくれるでしょう。
角4L終売のまとめと今後の展望
最後に、今回の内容を整理します。
- 角瓶4Lは公式な「生産終了」発表はないが、流通は停止状態。
- 終売とみられる背景には、原酒不足・コスト上昇・ライン整理・業務用優先がある。
- 現在はネットやフリマで高値取引されており、通常ルートでは入手困難。
- 再販の可能性はあるが、短期的には期待しにくい。
- 代替として角瓶2.7Lや角瓶1.92L、他ブランドを検討するのがおすすめ。
角瓶4Lは、長年“家飲みの頼もしい味方”として親しまれてきました。
いまは一時的に姿を消しているものの、またどこかで再会できる日を願いたいですね。
そして何より、この出来事をきっかけに、改めて「角瓶」という日本ウイスキーの原点に注目が集まっていることは間違いありません。
あなたのグラスにも、今日もきっと“角のハイボール”が似合うはずです。
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