「鏡月が終売したらしい」という噂を耳にして、驚いた人も多いのではないでしょうか。
スーパーやコンビニで長年親しまれてきた焼酎ブランドだけに、「もう買えないの?」「どの商品が終売なの?」と気になりますよね。
この記事では、鏡月の終売情報を整理しながら、実際に販売が終了した商品とその背景、さらに再販の可能性について、分かりやすく解説します。
鏡月とはどんな焼酎?人気の理由をおさらい
鏡月は、韓国・雪岳山(ソラクサン)の天然水を使用したクリアな味わいが特徴の焼酎ブランドです。
日本ではサントリーが販売を手がけ、「すっきり」「クセがない」「割りやすい」といった飲みやすさで人気を集めてきました。
焼酎としては珍しく、若い世代や女性ファンも多かったのが鏡月の特徴。
「ストレート」「ロック」はもちろん、「炭酸割り」や「ジュース割り」にも相性が良く、自宅飲みブームの波にも乗って愛されてきました。
また、スタンダードの「鏡月Green」に加え、「ふんわり鏡月」シリーズなどの果実系フレーバー展開もヒット。アセロラ、ゆず、白ぶどう、うめなど、多彩な味わいがラインナップされていました。
鏡月の終売情報:どの商品が販売終了になったのか?
2024年に入り、サントリー公式の発表や小売店の在庫表示から、鏡月ブランドの一部商品が終売(販売終了)となっていることが明らかになりました。
具体的には、以下の動きが確認されています。
- 「ふんわり鏡月」シリーズが在庫限りで終売予定
サントリーの2024年9月発表によると、「ふんわり鏡月」シリーズは在庫がなくなり次第、販売を終了すると告知されています。
代わりに、新シリーズ「鏡月Colors(カラーズ)」が10月22日から全国発売されることが発表されました。 - 「鏡月クリア ライム」など一部フレーバーが終売
小売店では「メーカー終売のため在庫限り終了」という表記が見られ、特に「鏡月クリア ライム」や「ふんわり鏡月 アセロラ」などの果実系が販売終了対象となっています。 - スタンダードの「鏡月Green」は継続販売中
ブランドの中核を担う「鏡月Green(20度)」は今も販売されています。
サントリーの公式サイトにも商品情報が掲載されており、鏡月ブランド全体がなくなるわけではありません。
つまり、「鏡月が終売した」という噂は一部正しいものの、ブランド全体ではなく特定のシリーズが終了したというのが実情です。
鏡月が終売に至った背景とは?
では、なぜ人気シリーズである「ふんわり鏡月」などが終売となってしまったのでしょうか。
その理由は、単一の要因ではなく、いくつかの背景が重なっています。
1. 消費者の嗜好の変化
近年、アルコール市場では「缶チューハイ」や「ハイボール缶」など、手軽に飲めるRTD(Ready to Drink)商品が主流になっています。
若年層を中心に「焼酎をボトルで買って割る」スタイルが減少しており、鏡月のような瓶入り焼酎の需要が縮小しているのです。
一方で、「低アルコール」「糖質ゼロ」「炭酸系」といった新しいニーズが伸びており、メーカーもその流れに合わせて商品構成を見直しています。
2. 原材料・物流コストの上昇
サントリーは過去の価格改定発表で、「韓国産原料の調達コスト上昇」や「為替変動によるコスト増」を明らかにしています。
鏡月は韓国製造のため、ウォン高や燃料費の上昇も影響していると見られます。
製造・輸送コストが増える中で、多品種少量生産を維持するのは難しく、「人気の高いスタンダード商品に注力する」方針へと舵を切った可能性が高いです。
3. ブランド再構築の一環
「終売=撤退」というよりも、鏡月ブランド全体をリニューアルする動きが見られます。
ふんわり鏡月の終売と同時に新しく発表された「鏡月Colors」シリーズは、果実フレーバーを引き継ぎながらデザインや容量を刷新した商品です。
このことから、「古いシリーズを整理して新ブランドに統一する」というリブランディング戦略の一環だと考えられます。
4. 流通・在庫の整理
一部小売サイトでは、「メーカー終売につき在庫限り」「販売終了」と表示されており、流通在庫の調整が進められています。
売れ筋が偏る中で、特定のフレーバーや容量を残すよりも、ラインナップを絞って効率化を図るのは自然な流れです。
終売=完全廃盤ではない?鏡月の現状を正しく理解しよう
「鏡月がなくなる」と聞くと不安になりますが、実際には一部商品の終売であり、ブランド全体の終了ではありません。
スタンダードの「鏡月Green」は継続販売されており、リニューアル品も登場しています。
つまり、鏡月ブランドは「終売」ではなく「転換期」を迎えている段階です。
今後も「クリアな味わいの甲類焼酎」としての基本路線は続くと考えられますし、果実系フレーバーも「鏡月Colors」として引き継がれるため、ファンにとっては引き続き楽しめる選択肢があります。
再販や復刻の可能性はある?
鏡月シリーズの一部商品、特に「ふんわり鏡月 ライチ」や「アセロラ」などは根強い人気があり、SNSでも「また飲みたい」「どこにも売ってない」といった声が多く見られます。
しかし、現時点でサントリーから公式な再販予定は発表されていません。
終売理由が「新シリーズへの移行」であるため、旧シリーズそのままの再生産は難しい可能性があります。
とはいえ、過去には限定再販やキャンペーン限定ボトルが登場した事例もあるため、完全に復刻の可能性がないわけではありません。
特に鏡月ブランドはロングセラーであり、季節限定品や新フレーバーとして「懐かしの味」が再登場する余地は十分にあります。
ファンとしては、ブランド公式サイトやプレスリリースを定期的にチェックしておくのがおすすめです。
終売した鏡月を手に入れるには?
もし「もう一度ふんわり鏡月を飲みたい」という場合は、まだ在庫を持っている通販サイトや一部の酒販店を探す方法があります。
ただし、終売が発表されてから時間が経つと、在庫が急速に減少し、プレミア価格がつくことも。
見つけたら「即購入」くらいのスピード感が必要かもしれません。
また、保管状態や賞味期限(実際には蒸留酒なので大きく劣化しませんが)にも注意して購入しましょう。
鏡月ブランドの今後とファンへのメッセージ
鏡月の終売は、単なる終了ではなく「次の時代への更新」でもあります。
ブランドとしての存在感を失うどころか、より現代的で親しみやすい形へと進化しているのです。
新しい「鏡月Colors」シリーズでは、ボトルデザインや容量がコンパクトになり、若い層やライトユーザーが手に取りやすくなりました。
この変化は、焼酎を「古い」「おじさんの飲み物」と感じていた層にもアプローチする試みといえます。
鏡月Greenをはじめ、ブランドの基本ラインは継続しており、今後も“透明感のあるすっきりした味わい”という軸は変わりません。
むしろ、時代に合わせて生まれ変わることで、より多くの人に愛される存在になる可能性があります。
鏡月の終売はなぜ?まとめとこれから
ここまでの内容を振り返ると、鏡月の終売は以下のように整理できます。
- 終売したのは「ふんわり鏡月」などの一部シリーズのみ
- 原材料コストや嗜好変化により、多品種展開を整理した
- 新シリーズ「鏡月Colors」へとリニューアルして継続中
- スタンダードな「鏡月Green」は販売を続けている
- 再販の可能性は低いが、限定復刻のチャンスはあり得る
長年愛されてきた焼酎「鏡月」は、終売というよりも“リスタート”のタイミングを迎えています。
かつての味わいを懐かしみつつ、新しいシリーズで再び鏡月の世界を楽しんでみてください。
焼酎ファンとして、そして鏡月ファンとして――その透明感ある一杯が、これからも私たちの晩酌時間をそっと彩ってくれるはずです。

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