近ごろ「CR1620の電池がどこにも売ってない」「コンビニや100円ショップを回っても見つからない」という声が増えています。時計や車のスマートキー、体温計など、身近な機器で使われるボタン型リチウム電池ですが、なぜ今、CR1620を手に入れにくくなっているのでしょうか。この記事では、販売終了の噂の真相から、確実に購入できる店舗・通販情報まで詳しく解説します。
CR1620とはどんな電池？
まず前提として、CR1620とは直径16mm・厚さ2.0mmのコイン型リチウム電池のことです。公称電圧は3Vで、主に小型電子機器に使われています。
代表的な使用例としては、車のキーレスエントリー（スマートキー）、電卓、体温計、腕時計、電子体重計、パソコンのマザーボードのバックアップ用電池などがあります。同じく「CR2032」「CR2025」といった似た型番もありますが、厚みが違うため、互換性がない場合が多い点には注意が必要です。
一見マイナーな電池に見えますが、実は家庭内のあらゆる機器にひっそりと使われている存在です。
CR1620が売ってないと感じる理由
最近「どこの店にも置いていない」「通販でも高い」という声が多く聞かれます。実際に、ネット掲示板や知恵袋でも「CR1620が見つからない」という相談が目立ちます。その背景にはいくつかの理由が重なっています。
需要が少なく在庫が減っている
CR1620は、より一般的なCR2032やCR2025に比べて使用機器が少なく、需要自体が限られています。需要が少ないと店舗側も在庫を抱えづらく、結果として棚に並ばなくなります。
たとえば家電量販店では「売れ筋の型番を中心に仕入れる」傾向が強く、売上の少ないサイズは取り扱いを減らす傾向があります。100円ショップやドラッグストアでも同様で、店舗によってはCR1620がラインナップから外されているケースもあります。
店舗ごとの仕入れ方針の違い
ボタン電池は同じメーカーでも多くの型番が存在し、すべてを置くのは難しいのが実情です。とくに地方の小型店舗やコンビニでは、売れ筋の「CR2032」だけを置いているケースが多く、「CR1620は取り寄せ対応」ということもあります。
100円ショップの場合も、全国一律の品ぞろえではなく、店舗や時期によって入荷商品が異なるため、ある店では売っていても別の店では在庫ゼロということが普通に起きます。
規格の違いを知らないまま探している
見た目が似ている「CR1616」や「CR1632」と混同してしまう人も少なくありません。電池の刻印をよく見ずに「似たサイズがあれば代用できる」と思い込み、実際には適合しない電池を探してしまうケースもあります。
実際、CR1620は厚みが2.0mmと微妙に薄いタイプ。これをCR1632（厚み3.2mm）などで代用しようとすると、フタが閉まらなかったり、機器が動作しなかったりする原因になります。
一時的な品薄・流通調整
近年は電子機器の需要増加や原材料コストの上昇などにより、ボタン電池全体の生産・流通が不安定になることがあります。特に2024年頃は一部メーカーで在庫調整が行われ、店頭から一時的に姿を消した時期もありました。
ただし、これは「製造終了」ではなく、供給バランスの問題による一時的な欠品にすぎません。現在は徐々に流通が回復しており、ネット通販などでは安定的に入手できます。
販売終了の噂は本当？メーカーの生産状況
SNSや掲示板では「CR1620は生産終了したらしい」といった書き込みを目にすることがあります。しかし、結論から言えば 主要メーカー（パナソニック、マクセル、ソニーなど）による販売終了の公式発表はありません。
パナソニックの公式サイトでもCR1620は現行製品として掲載されており、工場出荷も続いています。つまり、「販売終了」という噂は誤解です。
ではなぜそんな噂が広まったのかというと、以下のような背景が考えられます。
- 店舗から姿を消した＝生産終了と勘違いされた
- 他社OEM製品や旧パッケージが廃番になった
- 在庫切れの期間が長く、「販売停止」に見えた
このような複合的な要因が重なり、「もう作ってないのでは？」という誤解が広がったようです。実際には、メーカーは今も生産を継続しています。
CR1620を確実に購入できる場所
では、今どこで買えるのでしょうか。結論から言えば、通販サイトが最も確実かつ安定的です。実店舗で探す場合は、販売チャネルを絞って探すのがポイントです。
1. 家電量販店
ヨドバシカメラ、ビックカメラ、エディオンなどの大型家電量販店では、電池コーナーにCR1620の在庫があることが多いです。オンライン在庫を検索して店舗受け取りにするのも効率的です。
価格は1個300〜500円前後で、まとめ買いパックを選ぶと単価が下がります。
2. ホームセンター
カインズ、コーナン、DCMなどのホームセンターでも取り扱いがあります。特にDIY・工具売り場や電気用品コーナーをチェックしましょう。
ホームセンターは在庫回転が遅めなので、在庫があれば比較的安定して手に入る傾向があります。
3. ドラッグストア・スーパー
マツモトキヨシ、ウエルシア、イオンなどの店舗でも取り扱っている場合がありますが、品ぞろえはまちまちです。大型店舗や家電を扱う併設店の方が見つかりやすいでしょう。
ただし、CR2032やCR2025のみ置いているケースも多いため、パッケージをしっかり確認することが大切です。
4. 100円ショップ
ダイソーやセリア、キャンドゥなどでも一部店舗で販売されています。100円（＋税）で購入できるためコスパは良いのですが、入荷が不定期で在庫切れも頻発します。
「電池コーナーがレジ付近」「工具・照明売り場の近く」など、店舗ごとに陳列位置が異なるため、店員に直接聞くのが確実です。
5. 通販サイト（Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング）
最も手軽で確実なのがオンライン通販です。主要メーカーの純正品からノーブランドの格安品まで幅広く選べます。
- パナソニック CR1620（1個・2個・10個セット）
- マクセル CR1620 5個パック
- ソニー CR1620（生産終了品は在庫限り）
価格は1個あたり200〜400円前後が相場。送料無料・まとめ買い割引も多いため、複数台の機器に使う場合はセット購入がおすすめです。
CR1620を探すときの注意点
型番を正確に確認する
CR1620の「16」は直径16mm、「20」は厚さ2.0mmを意味します。数字が変わるとサイズも異なるため、必ず使用機器や説明書の表記を確認しましょう。
誤って厚みの違う電池を入れると、接触不良や機器故障の原因になります。
安価な互換品に注意
ネット通販では格安のノーブランド製品も多く見かけますが、品質や容量が安定しないことがあります。大切な電子機器には、できるだけ信頼性の高いメーカー（パナソニック・マクセル・東芝など）の製品を選ぶのが安心です。
まとめ買いの際は使用期限をチェック
ボタン電池には製造年月日と使用期限が印字されています。まとめ買いする場合は、期限が数年先まであるものを選び、冷暗所で保管するようにしましょう。
代替品・互換電池はある？
CR1620に完全互換する別型番の電池は基本的にありません。厚み・電圧・容量が違うため、代用はおすすめできません。
よく混同される型番は以下の通りです。
安全に使用するためにも、必ず「CR1620」表記のある製品を選びましょう。
今後の入手性と対策
現時点でメーカーの生産終了予定はなく、通販や一部店舗では安定供給が続いています。ただし、店舗在庫は今後も限定的なままで推移する可能性があります。
特に車のリモコンキーや時計など、突然電池が切れると困る機器では、予備を1〜2個ストックしておくのが安心です。まとめ買いなら単価も下がり、送料の節約にもなります。
また、Amazonや楽天市場の定期便などを活用すれば、定期的に新しい電池を届けてもらうことも可能です。長期的に使うなら、こうしたサービスも検討すると良いでしょう。
まとめ：CR1620が売ってないのはなぜ？
CR1620が「売ってない」と感じる理由は、需要の少なさや店舗の仕入れ制限による在庫減が主な原因です。販売終了ではなく、流通の偏りと認知の問題が大きいと言えます。
とはいえ、家電量販店や通販サイトを活用すれば、今でも問題なく購入可能です。焦らず探せば手に入る電池ですので、見つけたときに予備も一緒に確保しておくと安心です。
もし今まさに「CR1620が売ってない」と困っているなら、まずはAmazon・楽天・ヨドバシドットコムなどの通販をチェックしてみましょう。確実に見つかるはずです。
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