最近SNSなどで「業務スーパーにカルローズ米が売ってない」と話題になっています。以前は大袋で安く買えたのに、ここ最近は店頭で見かけないという声が増えています。なぜカルローズ米が業務スーパーから姿を消しているのでしょうか?この記事では、販売状況や入荷時期、そして見つけるためのコツまで詳しくまとめました。
カルローズ米とは?人気の理由をおさらい
まず、カルローズ米がどんなお米なのか簡単に整理しておきましょう。
「カルローズ(Calrose)」はアメリカ・カリフォルニア州で生まれた中粒種のジャポニカ米です。名前の由来は「California」と「Rose」を組み合わせたもので、日本のコシヒカリやあきたこまちなどと同じ系統に属しますが、特徴が少し異なります。
粒はやや長めで、粘りが少なく、炊き上がりはふっくらとしていてもパラッとした食感。チャーハンやピラフ、カレーライスなど、油やソースを使う料理との相性が良く、冷めてもベタつきにくいためお弁当にも向いています。日本の家庭では「ちょっと違う食感を楽しみたい」「安くて大容量で助かる」という理由から人気を集めています。
業務スーパーでカルローズ米を見かけない理由
「業務スーパーでカルローズ米を探したけど見つからなかった」という声は2024年頃から増えており、いくつかの要因が関係しています。
1. 店舗による取り扱いの差
業務スーパーはフランチャイズ形式で運営されており、各店舗で仕入れる商品が異なります。輸入食品や米類のラインナップも店舗ごとに差があり、「同じ業務スーパーでも扱っている店舗とそうでない店舗がある」のが実情です。
都市部や大型店では輸入米のコーナーに置かれていることもありますが、郊外や小規模店では扱っていない場合が多いようです。
2. 輸入や物流の影響
カルローズ米は輸入米のため、為替や輸送コストの影響を受けやすい商品です。円安や輸送費高騰が続いたことで、価格や仕入れ数の調整が行われている可能性があります。
また、船便の遅延や通関手続きによって入荷が一時的に止まることも。こうしたタイミングのズレが「最近見かけない」という印象につながっているようです。
3. 在庫の流動性と人気の高さ
一度入荷するとまとめ買いする人が多く、すぐに棚からなくなってしまうという声も多くあります。特に業務スーパーの大容量タイプ(5kgや10kg)はコスパが良い分、在庫の回転が早いのが特徴です。
「入荷しても短期間で売り切れる → しばらく空白期間が続く」という流れが繰り返されている店舗もあるようです。
4. 表示名の違いによる“見落とし”
実は「カルローズ米」という名前で売られていない場合があります。
パッケージには「カリフォルニア産中粒種米」や「米国産ミディアムグレイン」などと記載されており、カルローズの名称を出していないケースもあります。そのため、探しても見つからないように感じてしまうことがあります。
購入時はパッケージの原産地や粒の形、用途説明などを確認してみると良いでしょう。
現在の販売状況と価格の目安
2025年現在、業務スーパーでは一部店舗で引き続きカルローズ米が販売されています。地域差はありますが、販売価格の目安としては以下のような傾向があります。
- 5kg袋:1,900円〜2,300円前後
- 10kg袋:3,000円台〜(時期や仕入れ状況により変動)
価格は国産米と比べてやや安めで、業務用・家庭用のどちらにも人気があります。
ただし、すべての店舗で常時販売されているわけではなく、「見かけたときが買い時」という声が多いのも特徴です。特に秋口から冬にかけては需要が高まり、品薄になる傾向があります。
入荷時期の傾向と買えるタイミング
カルローズ米の入荷時期には一定のサイクルがあるとされます。輸入状況や物流スケジュールに左右されますが、主に次のような時期に入荷報告が多く見られます。
- 春(3〜5月):年度替わりで新規入荷が増える傾向
- 夏〜初秋(7〜9月):セール・在庫入れ替えの時期で新パッケージが登場することも
- 年末(11〜12月):備蓄米需要が高まり、一時的に入荷量が増加
ただし、これはあくまで目安です。業務スーパーでは全国一律の入荷スケジュールではなく、店舗ごとの仕入れ判断に左右されます。
確実に入手したい場合は、近隣店舗へ電話で在庫状況を確認するのが一番早い方法です。
カルローズ米を探すときのポイント
業務スーパーでカルローズ米を探す際は、次のポイントを意識してみてください。
- 店舗スタッフに直接確認
取り扱いの有無や次回の入荷予定を聞くのが確実です。 - 表示名をチェック
「カルローズ」の表記がなくても、アメリカ・カリフォルニア産の中粒米であれば実質的に同じ品種の可能性があります。 - 価格帯と容量を確認
5kg前後の袋が主流で、他の輸入米よりやや高品質な印象。安価すぎるものはブレンド米の可能性もあるため注意。 - 見つからない場合は通販も検討
Amazonや楽天市場などではカルローズ米の在庫が比較的安定しています。業務スーパーより少し高めになることもありますが、確実に手に入れたいときには便利です。
代替候補として人気の輸入米や国産米
もしカルローズ米が手に入らない場合、同じような用途で使えるお米もあります。
- タイ産ジャスミンライス:香りが強くパラっと仕上がる。エスニック料理向き。
- 台湾産米:粒の形がカルローズ米に近く、炒飯などに向く。
- 国内のブレンド米:コシヒカリなど国産銘柄と混ぜて味のバランスを取るタイプもある。
料理によってはカルローズ米でなくても代用可能です。
特に「お弁当」「カレー」「炒飯」「ピラフ」といったメニューでは、中粒米系の方がパラッと感が出やすく、使いやすいという意見も多くあります。
今後の入荷・販売再開の見通し
2025年に入ってから、輸入米の需要が再び増えており、カルローズ米の流通も回復傾向にあります。為替や物流の安定によって、業務スーパーのような大手チェーンでも再び棚に並ぶ可能性が高いと見られています。
一方で、国産米の価格上昇が続いているため、カルローズ米の需要が増える一方で供給が追いつかない可能性もあります。今後も入荷状況は波がありそうです。
見つけたときに確保しておく、あるいは複数店舗を回ってみるなど、少し意識的に探すことが購入の近道になりそうです。
カルローズ米が業務スーパーで売ってない?まとめと今後のポイント
最後にもう一度整理すると――
カルローズ米は「業務スーパーで売ってない」と言われていますが、実際には店舗による取り扱いの差や輸入・物流の影響が大きく、「常に全店舗で販売されているわけではない」というのが現状です。
・見つからない場合は店舗に確認する
・パッケージ表記をよく見る
・入荷時期を意識して探す
・通販も併用する
この4つを押さえておけば、再びカルローズ米を手に入れるチャンスは十分あります。
人気の高まりとともに、今後の再販・流通拡大にも期待が集まっています。
「カルローズ米が業務スーパーで売ってない?」と思ったときは、少し情報を集めて、上手にタイミングを見計らってみてください。

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