最近、「スーパーつなを見かけない」「あのおつまみ、どこにいったの?」という声が増えています。かつてスーパーやコンビニの珍味コーナーに並んでいた「スーパーつな」は、マグロを使った甘辛い味付けの人気商品。食べ始めると止まらないおつまみとして長く愛されてきました。そんな定番が「売ってない」と言われるようになったのはなぜなのか。この記事では、販売終了の真相や流通の現状、さらに代替商品や入手方法までを詳しく紹介します。
スーパーつなってどんな商品?
まずは、そもそも「スーパーつな」とはどんな商品だったのかを振り返ってみましょう。
スーパーつなは、ツナ(マグロ)を角切り状にして、しょうゆや砂糖でじっくり煮込んだ“魚系おつまみ”です。独特の甘辛い味わいと噛みごたえが特徴で、ビールや日本酒との相性が抜群。個包装タイプやチャック付き袋入りなど、いくつかのバリエーションが存在していました。
メーカーによっては「ツナピコ」「まぐろキューブ」「マグロミックス」といった類似商品名で販売されており、静岡県焼津市などの水産加工会社が主な製造元とされています。昭和~平成初期にかけて駄菓子屋やスーパーで定番のように見かけた人も多いでしょう。
スーパーつなが売ってないと言われる理由
ここ数年、SNSや口コミサイトで「スーパーつなが売ってない」という声が増えています。その背景には、いくつかの理由が考えられます。
1. 流通量の減少と仕入れ制限
スーパーつなは昔からニッチなおつまみジャンルに属しており、スナック菓子ほどの回転率はありません。そのため、スーパーやコンビニでは「売れ筋商品を優先して仕入れる」方針の影響を受け、取り扱い店舗が減少していると考えられます。特に小規模店では、在庫ロスを避けるため入荷を控える傾向が強いようです。
2. 地域差と取扱店の偏り
製造拠点が静岡県焼津市周辺ということもあり、東海地方ではまだ見かけることがある一方で、関西・九州などではほとんど流通していないという報告があります。つまり、地域によっては「もう売ってない」と感じるほど流通が限定されているのです。
3. 原材料や製造コストの高騰
マグロなどの魚介原料は世界的に価格が上昇しており、加えて包装資材や人件費の高騰も続いています。小袋や個包装タイプの商品は特にコストがかさみやすく、メーカー側が大容量パックや業務用仕様に切り替えた可能性もあります。結果として、一般スーパーでの取り扱いが減少したと考えられます。
4. 消費者の嗜好変化
健康志向や新しいおつまみトレンドの登場により、昔ながらの珍味系商品が棚から減っているのも現実です。かつて中高年層を中心に支持されていた味付けが、若年層にはやや古風に感じられることもあり、売上減少の一因となっています。
5. 通販シフトによる店頭流通の縮小
最近では、Amazonや楽天などの通販で「スーパーつな」「ツナピコ」などの名称で販売されているケースが増えています。流通コストを抑えるため、メーカーがオンライン販売を中心に切り替えている可能性が高いです。つまり、店頭から姿を消したように見えても、ネットでは継続販売されている状況といえます。
販売終了の公式発表はあるの?
現時点で、「スーパーつな」「ツナピコ」といった名称の商品が完全に製造終了したという公式発表は確認されていません。メーカーサイトや流通業者の情報を見ても、「終売」や「製造中止」という明確な記載は見当たりません。
ただし、製造ラインの見直しや販売チャネルの変更によって、結果的にスーパーでの流通が減り、「売ってない」と感じられるようになっているのが実情です。つまり、正式な終売ではなく「実質的な販売終了状態」に近いといえます。
スーパーつなを探す方法
それでも「もう一度食べたい」「懐かしい味を探したい」という人は多いはず。そんな方に向けて、今でも入手できる可能性がある場所を紹介します。
1. 通販サイトで探す
最も確実なのは、Amazonや楽天市場などの通販です。検索キーワードに「スーパーつな」「ツナピコ」「まぐろキューブ」などを入れると、同系統の商品が見つかります。容量は150g〜500g程度の大袋タイプが主流で、個包装タイプはやや希少です。
通販では、静岡県焼津市の加工メーカーや珍味専門店が出品している場合が多く、製造元直送のものもあります。賞味期限や保存方法を確認し、複数個まとめて購入するのもおすすめです。
2. 業務スーパー・ドン・キホーテをチェック
一部の業務スーパーやドン・キホーテなど、珍味系・乾き物を多く扱う店舗では、類似商品を見かけることがあります。「マグロミックス」「まぐろ角煮」などの名前で並んでいることもあるので、名称の違いに注意して探してみましょう。
3. 地域特産品売場・道の駅
焼津や清水などの水産加工が盛んな地域では、地元メーカー製の「スーパーつな袋詰」「ツナピコ」などが販売されています。旅行や出張の際に、道の駅や特産品コーナーを覗いてみると意外な発見があるかもしれません。
代替商品・類似おつまみもおすすめ
もしスーパーつなが見つからない場合は、似た味わいや食感を持つ代替商品を試してみるのも良いでしょう。
- まぐろキューブ:焼津産まぐろを使用した角煮タイプ。甘辛い味付けでスーパーつなに近い味わいです。
- ツナピコ:スーパーつなとほぼ同系統の商品で、風味や食感が似ています。
- マグロミックス:ドン・キホーテなどで取り扱いがあり、魚系おつまみとして人気があります。
- まぐろ角煮:魚介珍味として代替できるおつまみ。噛みごたえを重視する人にはおすすめです。
味や食感は少しずつ違いますが、どれもスーパーつなの系譜にある“甘辛魚珍味”として楽しめます。
今後の再販や復活の可能性は?
公式発表がない以上、再販の可能性を完全に否定することはできません。最近では「昭和レトロ」や「懐かしの駄菓子」ブームもあり、消費者の要望次第では復刻販売が実現するケースもあります。メーカーが需要を再確認すれば、数量限定や地域限定で再登場することもありえるでしょう。
ただし、原材料やコストの面で難しい部分も多いため、継続的に販売される形に戻るには時間がかかる可能性があります。現状では、通販や業務スーパーなどで同系商品を楽しむのが現実的です。
スーパーつなが売ってない理由を知っておこう
ここまで見てきたように、「スーパーつなが売ってない」と感じる理由は、製造中止ではなく流通縮小による影響が大きいようです。ニッチなおつまみであるがゆえに、店頭からは姿を消したものの、通販や特定店舗ではまだ出会える可能性があります。
昔懐かしいあの味をもう一度味わいたい方は、まず通販サイトで「スーパーつな」や「ツナピコ」を検索してみてください。少し探せば、あの甘辛いマグロ珍味を再び楽しめるかもしれません。
“スーパーつなが売ってない”という声が多い今こそ、こうしたローカル珍味が再評価される時期なのかもしれません。

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