釣り好きの間で根強い人気を誇るエギリー・フィッシュリーグの「ダートマックスTR」。深場や潮の速いエリアでも確実に底を取れるティップラン専用エギとして、長年アングラーから支持を集めてきました。ところが近年、「どこにも売っていない」「入手できない」「廃盤なのでは?」という声が急増しています。この記事では、ダートマックスTRが売ってない理由や販売終了の真相、そして再販・入荷情報をわかりやすくまとめます。
ダートマックスTRとは?人気の理由をおさらい
まず、「ダートマックスTR」とはどんなエギなのかを簡単におさらいします。
ダートマックスTRは、ボートやティップランエギング専用に設計されたモデルで、一般的なエギとは一線を画します。ヘッド部分の布を排除し、ウエイト一体成型によるコンパクトなフォルムながら高い自重を実現。これにより、潮流のあるエリアや深場でも底取りが非常に速く、シャクリ感も軽いのが特徴です。
特にアオリイカ狙いの釣り人からは「よく釣れる」「他のエギより反応がいい」と高く評価され、各地のボートエギングシーンで定番化しました。その完成度の高さから、発売以来ずっと人気が続いているロングセラー商品です。
「売ってない」と言われるようになった背景
そんな人気製品にもかかわらず、ここ数年、どのショップを探しても見当たらないという声が後を絶ちません。では、なぜ「ダートマックスTRが売ってない」と言われるようになったのでしょうか。
1. 入荷数が極端に少ない
釣具店関係者によると、ここ数年、メーカーからの出荷数が非常に限られているとのこと。
一部の店舗では「何百ケース注文しても数ケースしか入ってこない」という声も上がっています。つまり、店舗側がどれだけ注文しても、メーカーからの納品が追いつかない状況なのです。
また、入荷しても即完売するため、「再入荷しました」とSNSで告知されてからわずか数時間で棚が空になるケースも多く見られます。
2. 年に一度の限定販売スタイル
ダートマックスTRは、以前のように通年販売される製品ではなく、年に一度だけ出荷される「年一出し」とも言われています。
毎年秋口〜冬にかけて全国の釣具店で一斉に売り出されるものの、数日で完売。その後は翌年の出荷まで市場から姿を消してしまうため、「売っていない」と感じる期間が長くなるのです。
3. 人気と実績による需要過多
「よく釣れるエギ」としてSNSで話題になるたび、需要がさらに高まっています。
一度使ってその釣果を体感したアングラーが複数本まとめ買いするケースも多く、結果として市場在庫がすぐに枯渇します。特に人気カラー(パープル系や金アジ系など)は、発売当日に消えることも珍しくありません。
4. 転売・プレミア化の影響
人気と希少性が重なり、ネットオークションやフリマアプリでは定価の2〜3倍で取引されることもあります。
本来の販売価格が1,800〜2,000円前後であるにもかかわらず、5,000円以上のプレミア価格で出品されているケースも。こうした転売行為が正規ルートでの流通をさらに圧迫している現状があります。
5. 流通・生産体制の制限
メーカー側では、生産拠点や素材の調達コストの影響もあり、一定量しか供給できないと言われています。さらに、海外需要も増えているため、国内出荷分が減っているとの見方もあります。
その結果、「国内での入荷が減り、買いたくても買えない」という状況が発生しているのです。
販売終了(終売)ではないのか?
結論から言えば、ダートマックスTR は公式に販売終了とは発表されていません。
むしろ、メーカー公式サイトではここ数年も「新色」「新仕様」などのリリースが続いており、シリーズとしては継続中です。
たとえば、2022年・2023年には新色モデル(オレンジヘッド、UVグリーンタイガーなど)が追加されています。また、2025年時点でも釣具店の入荷情報に「再入荷しました!」という告知が確認されています。
したがって、「終売」ではなく「極端に供給量が少ないため市場に出回らない」というのが実態です。
現在の入荷・在庫状況
実際に2025年に入ってからも、各地の店舗で一時的に入荷が確認されています。
ただし販売方法には特徴があり、「お一人様1カラー1個まで」「予約・取り置き不可」といった制限付きでの販売が一般的です。人気店では整理券を配布しての販売になるケースもあるほど。
オンラインショップでも「在庫切れ」「入荷待ち」「再入荷未定」という表示が並び、タイミングを逃すとほぼ購入不可能になります。
つまり、再販・再入荷はあるものの、競争率が極めて高いという状況が続いているのです。
廃盤モデル・旧カラーの扱い
注意したいのは、同じ「ダートマックスTR」でも、カラーや号数によっては生産終了扱いになっているものがあるという点です。
過去に限定販売されたカラー(例:パープルボーダー、レッドグリーンアジなど)は、公式ラインナップから姿を消し、現在では「廃盤カラー」としてプレミア化しています。
このため、「ダートマックスTRが終売」という表現が独り歩きしやすくなっていますが、正確には「一部のカラー・サイズが廃盤」「シリーズ自体は継続」というのが正しい理解です。
再販・入手のチャンスを逃さないためのコツ
「次こそは買いたい!」という方のために、再販を逃さないための実践的なポイントを紹介します。
- 釣具店の公式SNS・ブログをフォローする
入荷情報はX(旧Twitter)やInstagramで突然告知されることが多いです。フォロー通知をオンにしておくと、発売直後に動けます。 - 入荷時期の傾向をつかむ
過去の傾向では、秋(9〜11月)または冬(2〜3月)に出荷が集中しています。この時期は特にチェックを強化しましょう。 - オンラインショップの「入荷通知」機能を使う
大手通販サイトや釣具専門ECでは、入荷時に自動通知を受け取る設定が可能です。これを活用すれば、販売再開のタイミングを逃しにくくなります。 - 定価を基準に価格を見極める
明らかに高額な転売商品には手を出さず、正規販売ルートを狙うのが安全です。
「再販がある=いずれ定価で買えるチャンスが来る」という認識を持っておくとよいでしょう。
今後の展望:次世代モデルも登場予定?
ダートマックスTRシリーズは進化を続けており、派生モデル「TRZ」の登場も噂されています。
このように、メーカーが新しいバリエーションを開発・投入していることからも、シリーズ自体が終売になる兆候はありません。
むしろ、今後は「新型登場による旧モデルの在庫減少」「限定カラーの早期完売」といった形で、希少性がさらに高まる可能性があります。
アングラーの間では「今のうちに買っておいた方がいい」という声も多く、今後も競争は続くでしょう。
まとめ:ダートマックスTRが売ってない理由と再販の見通し
ダートマックスTRが売っていない理由は、以下のように整理できます。
- 生産・出荷量が少なく、店舗への入荷数が極端に限られている
- 年に一度の限定販売スタイルによって流通が途切れる
- 人気と実績の高さで需要が供給を大幅に上回っている
- 転売・プレミア化によって市場価格が高騰している
- 一部カラーや号数は実際に廃盤となっている
ただし、シリーズ全体としては販売終了ではなく、定期的な再販・新色追加が続いています。
つまり「完全な終売」ではなく、「買えるタイミングが限られているだけ」というのが現実です。
今後も新色や派生モデルの登場が期待されており、定価で手に入れるチャンスはまだあります。
ダートマックスTRを探している方は、釣具店の入荷情報やSNS告知をこまめにチェックし、再販の瞬間を逃さないようにしましょう。

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