最近、「バーポームムが売ってない」「どこにも置いてない」という声をSNSや口コミでよく見かけます。発売当初はおしゃれなデザインと上品な味わいで注目を集めたのに、いまはスーパーやコンビニで見かけなくなった——。いったい何が起きたのでしょうか。今回は、サントリーの人気缶チューハイ「BAR Pomum（バーポームム）」の販売状況と、販売中止の背景、そして再販の可能性について詳しく見ていきます。
バーポームムとはどんなお酒？
「BAR Pomum（バーポームム）」は、サントリーが2022年10月に発売したRTD（Ready to Drink）タイプの缶チューハイブランドです。
“BARで味わうような果実の香りとお酒の心地よさ”をコンセプトに掲げ、見た目にも高級感のある黒い缶デザインが印象的でした。
発売当初のラインナップは次の3種類。
低アルコールながらも香りとコクを両立させ、ひとりで過ごす「おうちBAR」時間を楽しめる大人向けのチューハイとして人気を集めました。
しかし、2023年ごろから「売ってない」「コンビニで見かけなくなった」という声が増え始め、現在では多くの店舗で姿を消しています。
SNSでも話題に「どこにも売ってない！」
実際、SNS上では次のような投稿が相次いでいます。
「バーポームム好きだったのに全然売ってない」
「桃と紅茶また飲みたいけど、もう終売なの？」
「ヨドバシで販売終了って書いてあった…ショック」
このように、多くのファンが再販を願っている一方で、メーカー側の動きや流通の変化が影響しているようです。
販売中止の理由①：商品ラインの整理
2024年4月、サントリーは「BAR Pomum 和梨＆ジントニック」を新たに発売しました。
同時に「カシス＆葡萄」「白葡萄＆モヒート」がリニューアル登場し、公式サイトからは「桃と紅茶」「レモンと蜂蜜」などの初期フレーバーが削除されました。
つまり、ブランド全体が終了したわけではなく、「旧フレーバーの販売を終了し、新シリーズへ移行した」という形です。
メーカーとしては、売れ行きや市場の反応を見ながら商品を絞り込んだと考えられます。
販売中止の理由②：低アルコール路線の見直し
初期の「バーポームム」はアルコール度数2〜6％と幅がありました。
とくに「桃と紅茶」は2％という非常にライトな飲み口でしたが、このカテゴリーにはすでにサントリーの「ほろよい」シリーズという強力な定番ブランドが存在します。
同じメーカー内でターゲットが重なる商品を並行販売するのは難しく、結果的に「ほろよい」が主力、「バーポームム」は実験的ブランドという位置づけになってしまった可能性があります。
そのため、低アルコール帯の商品が整理され、中アルコール帯（5〜6％）の新シリーズへ移行したとみられます。
販売中止の理由③：市場環境とコストの影響
チューハイ市場では、原材料の果汁価格やアルコール原価の上昇、物流コストの増加が続いています。
加えて、コロナ禍の「家飲みブーム」が一段落し、RTD商品の需要も変化しました。
こうした背景の中で、売れ行きが安定しないフレーバーやシリーズは、採算面から販売を縮小するケースが多くなっています。
バーポームムも、限定的なターゲット（若年層・おしゃれ志向）に向けたniche（ニッチ）なブランドであったため、継続コストを抑える目的で生産を絞ったと考えられます。
現在の販売状況
2025年現在、主要なスーパーやコンビニでは旧フレーバー（桃と紅茶、レモンと蜂蜜など）はほぼ見かけません。
通販サイトでも在庫がわずかで、「販売終了」表示になっている場合が多いです。
ただし、リニューアル後の「カシス＆葡萄」「白葡萄＆モヒート」「和梨＆ジントニック」は一部店舗で販売されています。
また、酒販店やディスカウントショップ（ドン・キホーテなど）では、倉庫在庫として旧バージョンが残っている場合もあるため、偶然見つけられることもあります。
再販の可能性はある？
サントリーから「完全終売」の公式発表は出ていません。
むしろ「BAR Pomum（バーポームム）」というブランド自体は継続しており、新フレーバーの展開も続いています。
したがって、「シリーズが終わった」のではなく「一部フレーバーが整理された」と見るのが正確です。
また、同社はこれまでも季節限定・地域限定などで過去フレーバーを復刻することがあります。
SNSでの人気や再販要望の声が大きければ、「桃と紅茶」「レモンと蜂蜜」が限定版として復活する可能性もゼロではありません。
バーポームムを探すならここをチェック
どうしてももう一度飲みたいという人は、以下の方法を試してみましょう。
- オンライン通販：Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで「BAR Pomum」と検索。出品数が少ないため、在庫があれば即購入が無難です。
- ディスカウント店・業務スーパー系：流通在庫や旧パッケージが残っている可能性があります。
- 地方の酒販店：在庫を抱えたままの店舗がまれにあります。地方在庫を狙うのも一つの手です。
- リニューアル版を試す：新商品の「和梨＆ジントニック」や「白葡萄＆モヒート」は同シリーズの味わいを受け継いでおり、旧作ファンにもおすすめです。
なお、転売商品や個人出品などでは定価を超える価格設定がされていることがあるため、購入時は信頼できる店舗を選ぶようにしましょう。
バーポームムの魅力をあらためて
バーポームムが愛された理由は、何といっても「お酒らしさ」と「果実感」のバランスです。
低アルコールながら香り高く、夜のリラックスタイムにぴったりな味わい。
デザイン面でも、黒い缶に灯りのように浮かぶ果実のイラストが美しく、SNS映えする“雰囲気系チューハイ”として人気を集めました。
単なる“酔うためのチューハイ”ではなく、“自分時間を楽しむ飲み物”として提案した姿勢は、多くのファンに印象を残したブランドと言えるでしょう。
代わりに楽しめるおすすめ商品
「もう売ってないのなら、似た味のチューハイが知りたい」という方には、次のような代替商品もおすすめです。
いずれも果実感があり、飲みやすい味わいが特徴です。バーポームムの代わりに気分に合わせて選んでみると良いでしょう。
まとめ：バーポームムが売ってない理由とは？販売中止の真相と再販の可能性を解説
「バーポームムが売ってない理由とは？」という疑問の答えは、一言でいえば“シリーズ再編による旧商品の整理”です。
ブランド自体が消えたわけではなく、より市場に合わせたリニューアルを経て新フレーバーとして生まれ変わっています。
旧作の「桃と紅茶」などは在庫限りで入手困難になっていますが、再販や限定復刻の可能性も残されています。
今後の新商品展開にも注目しながら、見つけたときはぜひ手に取ってみてください。
バーポームムが再び店頭に並ぶ日を、ファンとして静かに待ちたいところです。
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